異世界に飛ばされた僕は≪槍術士≫として生きていく

天元神楽

第七話 ギルドのお約束


嵩樹たちが登録を終えたときギルドに柄の悪い連中が入ってきた

「かぁー だり」

「さっさと 要件済ませて飲みに行こうぜ」

「お、かわいい子ちゃんはっけ~ん」

嫌な視線を感じた嵩樹はギルドを出ることにした

「行こうか」

「はい」

ギルドを出ようとした嵩樹たちの前に男たちが立ちふさがった

「なんかようですか」

「お前にはねえよさっさと帰んな」

「そうですか、行こうか」

フィーアの手を引いて出ようとした嵩樹を軽薄そうな男が止めた

「お~と 女は置いて行けよ」

「お前なんかといてもかわいそうだろ、俺たちがしっかりと楽しませてやるよ」

なんともテンプレートな連中である

嵩樹も好き放題言われて我慢の限界であった

「ディーノさん これ以上問題を起こされるようでしたら 処分の対象になりますよ」

嵩樹が動こうとしたとき受付から出てきたミーナが諫めに入った

「あん 何ならミーナちゃんが相手してくれてもいいんだぜ」

「分かりました」

「だったら一緒に」

「あなた方のことはマスターに報告させていただきます」

ミーナは男たちに対してそう言い切った

「んだと くそアマ! もう一遍言ってみろ」

「優しくしてやれば つけあがりやがって あぁ!」

男の一人がミーナの腕をつかもうとした

「いい加減にしろよ お前ら」

ミーナ捕まえようとした腕は嵩樹につかまれていた

「なんだガキ やんのか!」

「ミーナさん この場合って俺たちが被害者ってことでいいんですよね」

「はい そうなります」

ミーナから確認の取れた嵩樹は思う存分やることにした

「離せってんだよ!」

嵩樹に腕をつかまれた男が嵩樹に殴りかかろうとした

「いっがーーー!」

突然、男は苦しみ出した

よく見ると嵩樹につかまれていた男の腕は変な方向に曲がっていた

「ディート! このクソガキ!」

ディーノと呼ばれていた男が腰に下げていた剣を抜いた

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次回、ついに嵩樹が対人戦を行うかも?

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