異世界に飛ばされた僕は≪槍術士≫として生きていく

天元神楽

プロローグ それは突然に

「あー、疲れた早く帰ってApoxやりてー」
いつものように学校に行き、いつものように授業を受け、いつものように家に帰る
そんないつもの平凡で代わり映えのしない平和な日常を謳歌している
そんな彼の生活はこれからも続いて行くと彼の親も友達も担任ももちろん彼自身もそう思っていた
あの日までは、、、


「今日こそは10キル達成してやる!」
彼はいつものように学校の授業を終え家への帰路についていた
彼の通う学校から家までは徒歩10分くらいの距離にある
最寄りの駅は家と反対方向にあり友達が皆、電車通学のため登下校はいつも一人であった
「昨日の敗因はもう分かってる、ウルトのタイミングさえ間違えなければ大丈夫なはずだ」
彼の最近の楽しみはバトルロイヤル型FPSであった
「賢吾も帰ったら直ぐ出来るって言ってたし、鋼賀も何時でも出来るって言ってたし、これはオールで100戦やるしかないだろ!」
若さから来る無謀か若いからこその考えなしかはたまたただのバカなのか
ゲームのことしか頭にない定期考査一週間前とは思えない発言である


ヒューーーーーーー
「ん?」
突然聞こえてきた音に彼は足を止めた
ヒューーーー
音が段々近づいていることに気が付いた
「なんだ?」
ヒューー
彼は振り向こうとした
ズシュ
「え、、、、」
だが、それは叶わなかった
「なん だ これ、、、」
彼が最後に見たのは自らの腹を貫く穂先であった。




彼は気が付くと真っ白な空間にいた
「どこだここ、、、俺は確か」
思い出そうとした瞬間、体に痛みが走った
「グ ガァ、、、アァ、、、」
全身の痛みはしばらくすると一点に集中していった
「ガァ、、、アアアアアア、、、」
やがて痛みは消えた
「ハァハァ、、、ハァ、、、思い、ハァ、、出した、、ハァ、俺は何かに 刺されたんだ」
彼は自分の身に何が起きたのかを思い出した、そして改めて周囲を見回してみた
「ハァ、、あれが本当ならここは天国ってことか?」
周囲は360°どこを見回しても真っ白な空間であった
「それにしても何もないな、天国ってもっとこう綺麗な女神様がいるとか、かわいい天使の女の子が飛んでるとか、花畑があるとか、死んだじいちゃんとばあちゃんが迎えてくれるとかなんかあると思ってたのに」
天国を考えるときに最初に綺麗な女神や可愛い天使を思い浮かべる何とも健全?で残念な少年であった
『すまない、人の子よ』
そんな妄想に浸っている彼に突然、どこからともなく声がかけられた
「え、、、何?」
いきなりの出来事に周囲を見回す、すると目の前にひげを生やした老人が立っていた
『すまなかったな、人の子よ』
目の前にいる存在を見て目を見開く
「まさか、、、あなたは、、、」
『気付いたか、そう儂である』
「あなたは、、、誰?」
『え、、、』
「え、、、」
『・・・』
「・・・」
『儂が何者かわからんのか?』
「分かりません、、、」

        とても残念な少年であった


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