魔法科高校白百合学園底辺クラス1年C組〜実力で示してみろよ〜

豚の人。

「...はぁ?」



「...って、あれ...」

何か当たった感覚ないんだけど。紫音とやらが魔法かけてるから?

俺は恐る恐る目を開ける。

「千葉さん...それは一体っ...」

設定忘れてた...すっかり設定忘れてたぁ...。炎水雷闇光の5つの属性持ちだったんだんだぁ...。その中の光属性の魔法で"光の鉄壁"とかっていう魔法あったんだ...。

  俺が深傷をおう魔法をくらったときに自動で発動する魔法。どんな魔法でも一回無効にするっていうやつ。これはどう誤魔化したら...。

「成る程...千葉さん、光の属性持ちだったんですね。その中でも上位に食い込む光の鉄壁をお持ちとは...。私も負けられないです」

なんか勝手に解釈してくれたわ。俺は光属性って事でやり過ごそう。

「さぁ、千葉さん。早く攻撃を。楽しめないではないですか」

余計攻撃しにくくなったんだが!?Mなの?いやS?もしかして二刀流だった?俺にそんな趣味ないぞ...!

「...何故攻撃しないのです?つまらないなぁ...」

と、上目遣い気味でこちらを見てくる。やっぱり天使だなこの人。

俺は最善を尽くそう。篠原さんの為に...。許せ自分。

حديد خفيف光の鉄槌!」

これもまぁまぁ上位魔法なんだが...種神属で属性5つ持ちって覚える魔法多すぎるから上位魔法をバランスよく覚えている。の変わりに、一つの属性に付き10個しか魔法を覚えていないんだ。
 
  魔法10個縛りって結構鬼畜。しかも光属性は10個のうち一個はもう使い物にならない。というか、光の鉄壁って使い捨てみたいなもんだし。しばらくすればまた使えるけど...。

「危ない危ない...当たるところでした。では、私も...」

なんか説明してる間に攻撃かわされてるし。ヤバい...そもそも俺って光魔法何の魔法取得してたっけ?これ本当に終わった。肝心なときに限って他の属性の魔法しか思いつかねぇ...!

「はーい、そこまで!」

香音が終わりの合図を出す。

  セーフ...本当に危なかった。かなり不自然ではあったけど。

「千葉さん、ありがとうございました」

「あ、あぁ...こちらこそ」

何がありがとうなのかよく分かんないけど。

  とりあえず今日は貴重な経験が出来た。男の夢だよな、美人とペアを組むって。

「んじゃ次行くぞっー!生徒会長様との一騎討ちっ!」

香音が元気よく右手を挙げながらとんでもないことをサラッと言う。

「んじゃ、説明は...潤野しゅんやに任せた!」

「あれっ、紫音じゃないのか。打ち合わせと違うなぁ。まぁ良いや。それじゃあ、生徒会長との一騎討ちの説明をするね」

なんと言うか、あれだな。仲良しだなこの生徒会。すごいメタ発言をするが、ここまでほんわかした生徒会他の作品で見たことないぞ。

「生徒会との一騎討ちの説明ね。まぁ名前の通りなんだけど。我らが生徒会の雄騎ゆうき様と1対1で魔法バトルをするんだ。対戦する相手はくじ引きで適当に...あぁ、間違えた。公平に決めるからね。以上!」

待て、一回待てや。適当にって言ったな?おいおい、こんなの当たったらしゃれになないぞ。いや、まぁ...さすがにそれはないか。これで当たったはガチャでSSR出せる自信あるぞ。......フラグじゃないからな。

「それじゃあ、くじを引くね。んー...音緒ねおくじ引きよろしく」

「ぼ、僕...?」

「良かったわね音緒。大役よ。それに、一番影薄いんだからここで目立っておかないと」

「結構言ってくれるじゃん紫音...」

紫音って結構毒舌なんだな...。コンビニで会ったときからなんとなく分かってたけど。

「そうだなー、音緒がやったほうがいいなー」

「雄騎まで!?ちょっと生徒会長!?棒読みだしっ!!」

もう一度言おう。俺達は何の茶番を見せられているのか。生徒会長も意外とノリ良いし。俺のイメージではもっとキツいイメージだったけど...ツッコミが追い付かないんだが...。

「あっ、す、すみません!そ、それでは...くじを引きたいと思いますっ...」

そう言うと音緒は、デカでかと「クジ」と書かれた段ボール箱に手を入れる。
 
「えっと…これにしようかな」

「それじゃあ音緒、紙に書かれている名前を言ってくれ」

運命の瞬間っ...ってわけじゃないけど、何だろう、このドキドキ感...。

「生徒会長との一騎討ちの対戦相手は...千葉 晴生さん...です」



「...はぁ?」

コメント

コメントを書く

「学園」の人気作品

書籍化作品