落ちこぼれな俺と神聖精霊

ボラオ

悪のプロローグ

時を同じくして、火聖が寝るころに東京にある精霊騎士養成学校の誰もいるはずのない真っ暗の教室、、、その教室の札にはパソコン室と書かれていた。そこから誰かが話している声が聞こえた、、、

「壊軌(かいき)よ、我らの邪魔者たちが動き始めたようだ、、、その中でも、一番厄介だった奴がお前と同等の素質のある人間と契約した」

その声の主は精霊で、ぬいぐるみのように小さい。見た目は、胴体は鹿で尾は牛、足は馬で頭部は龍に似ている。額にはツノが一本生えている。そして、全身が鱗に覆われている。その姿はまるで、神話に出てくる麒麟のようだ。その麒麟の精霊は、おそらく契約者であると思われる男に写真を一枚口でくわえて渡した。そこには、1人の男子高校生が写っていた。

「こいつが、不死鳥の力を、、、なるほど、、、だが、その力、、、どこまで使いこなせるか、、、試してやるぜ、、、少しは楽しませてくれよ!クハハハハハハハハハハ!」

男は暗闇の中、灯りは月の光のみのその教室で笑い声をあげた。


「 緋桜 火聖、、、精々頑張れよ、、、」

   一体彼と、彼の精霊は何者なのか、、、何が目的なのか、、、今のところそれを知る者はまだいない。そして、後に大きな戦いになる事もまだ誰も知る者はいない。


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