Re-start 異世界生活って結構自分に合っている件

ロミにゃん

38 出発、しばしの別れ



ー食堂にて朝食中ー


誤解が解けた???とは言え、なんか気まずい、心なしかジャックと上城さんはわたしから離れて座っている。

いち早くその異変に気がついたのは桜子さん。

桜子さん「ロミちゃん修羅場?(小声)」
ロミ「んんんん???なんかちょっと違うようなぁ。でも、まぁそんな感じ(小声)」
桜子さん「で、どっちを選ぶの???(小声)」
ロミ「え?何が???!(小声)」


桜子さんと話をしていると、フィンが迎えに来てくれた。

フィン「失礼いたします。ロミー様、ジャック様、お迎えに上がりました。ご準備はお済みでしょうか。」

ロミ「あ、はい。すぐに行きます」

フィン「ではお食事が終わられましたら、外の場所までお願いできますか」

ジャック「わかりました」

ロミ「。。。」

私は食事を済ませて、皆んなに挨拶をしていると、他のみんなと挨拶を済ませたジャックが先に外に出た。

あれ?まだ怒ってらっしゃる???
何に怒ってらっしゃる???
(*'ω'*)......ん?


外に出ると、昨日までの雨は止んでいた。

桜子「連絡するからね!連絡してね!」
ロミ「うん!みんな行ってきまーす!ヾ(*´罒`*)」

馬車に乗り込み窓からみんなに手を振る

上城さんは、今朝の一件があって、遠慮して後ろの方から手を振っている
ヾ(*´罒`*)見えなくなるまで私はみんなに手を振った。

ピロン♪
『行ってらっしゃい!頑張ってね!報告書の提出は厳守ね。笑』

上城さんからだ!遠慮してみたいだけど、ちゃんとメッセージでお見送りしてくれた☻

『行ってきまーす!報告書はちゃんと提出しますねー笑』
送信っと。

ニコニコしながら上城さんに返事をしてい私を見てジャックさんが溜息をついた。

ジャック「すまない、大人気ない態度をとってしまって、、、」

ロミ「機嫌なおしてください。私、何かしたのなら謝りますし!!」

ジャック「。。。いやそう言うんじゃないんだ。。。もうこの話はよそう」

そういうと、私に顔が見えないように窓の外をみてまた溜息をついている。

き、きまずーーーーーーーーい!!!



こんな感じでお送りしておりまーす(o´罒`o);焦




しばらく馬車を走らせ街の門に到着した。

コンコン、ガチャ
フィン「ここで一度、馬車を乗り換えていただきます。」

馬車を降りると、キースさんとナターシャが居た

ロミ「ナターシャ!」
ナターシャ「ロミー!!!!」

勢いよく走ってきて私に抱きつくナターシャがまるで子犬みたいで可愛い(o´罒`o)♡

キース「昨日の雨じゃ買い物行けなかったんじゃないか?そー思って、いろいろ積んでおいたぜ」
ジャック、ロミ「ありがとうございます!!!」
ナターシャ「私も行きたいけど、仕事があるので、行けません。。。でも、昨日の約束!ポータル見つけたら会いにきてくれるんですよね!」
ロミ「うんうん、ナターシャの為に会いに帰ってくるからねぇ。\(^_^)ヨスヨス」

ナターシャの頭をなでながら、ジャックを見ると笑っている。
よかったちょっと機嫌なおしてかれたかな

ジャック「(うんうん、和むなぁ)」


門の向こう側の如何にも偉い人が乗っていそうな貴族専用の馬車が止まっているのが見える
馬車からエミリオン・シルバーズが降りてくるのが見え、こちらに手を振っている

ロミ「けっ( ・´ー・`)」

誰が貴様になんて手を振るかっ!
(ृ   ु *`ω´*)ु ガルルル

ジャック「よすよす、落ち着いて」

ジャックさんに頭をなでられ、私は犬のように喜びを感じてしまった

ナターシャ「シルバーズ様が途中まで送って下さるそうですよ」

えぇーーやだー(´・∀・`)ウザ

キース「じゃー、行ってこい」
ナターシャ「行ってらっしゃい!ロミー!!」

ロミ「いってくんねーーーヾ(*´罒`*)」
ジャック「いってきます」

手を振りながら門をくぐり外にると、5台の立派な馬車が止まっていた。

リオン「おはよう、諸君。いい天気だね」

ロミ「。。。」
ジャック「おはようございます」

リオン「この馬車に乗りたまえ」

一番豪華な馬車に乗り込むと、中には司祭様がいた。
顔が少し赤い?

リオン「掛けたまえ」

私達は広い馬車の中の2人がけのソファに一緒に座った

司祭様座る隣にリオンは立ったまま、説明を始めた。

リオン「ここ領主として、途中までだが、見送りさせてもらうよ」

窓の外に目をやるといつのまにか動き出していた。
全く揺れを感じない事に驚いた

リオン「気づいたね、この馬車は魔法によって僅な揺れすら感じない設計になっている。御者も交代制で行うため24時間基本的に休まず馬車を走らせる。」

途中話しながら司祭様の肩に手を置くのがイラッとしてしまう。
その都度、司祭様も顔が赤くなってる!
さっき、馬車から降りてくる前、また司祭様に手を出してたに違いない!!
チャラ男伯爵め!!!

リオンの話によれば、座りっぱなしでは疲れるのもあり、先導者や他の付き人達の為の休憩を除いて、走り続ける事により最短で3日で、キャタルスシティに着くようだ。

シルバーズの領地を出た後から、キャタルス王国の領地に入るまでが、危険なんだとか。
無法地帯を通らざるおえないらしく、護衛は必要なようだ。

リオン「私は仕事が残っている為、同行できないが、6日後の式典の時にはそちらに向かう。」

ロミ「ん??一緒に行かないのに式典の時に向かう?」
ジャック「それは、ポータルを使用するって事ですか」

リオン「察しがいいな。そう、私はポータルで後日向こうへ行くよ。」

ロミ「あぁじゃー何で、司祭様はポータルを使わないんですか???初めて行くからとか???」

司祭「わたくしたち神に仕える聖職者はポータルを利用することが出来ないのです」

リオン「一般階級の神官達ならば問題ないのだが、特にフィオナの様に特別な力を持つ聖職者はポータルを利用するとお互いの魔力が反発し合って、飛べたとしても身体に大きなダメージを受けてしまうのだよ」

へぇそうなんだ。不便だねぇ

ポータルを使わない、ワープ的な、ゲートを使う魔法なら行けるのかな?
でも、ゲート魔法は、私極めてなくて、練習しないと使えない。
でも、"ポータルの欠片"は利用済みのポータルに飛べる魔法アイテムだし、
ポータルが無い場所に行けた方が絶対便利だしなぁ、これを機にマスターしようかな。

月光浴するときとか暇だし、夜練習しよう!!!





リオン「それより、2人ともあの屋敷は気に入ったかい?」
ジャック「充分すぎるほどです。ありがとうございます」

リオン「ロミーは?」

ロミ「広すぎて、落ち着かないけど、とっても良いです。ありがとうございます(徐々に小声)」

リオン「ふふ、良かった、気に入ってもらえた様で。ロミーの部屋は以前フィオナの部屋だったんだよ」

ふんふん、だろうね。

リオン「ジャックが使っている部屋とロミーの部屋は繋がっているのは気がついたかい?」

ロミ「テラスが繋がってたよ」
リオン「衣装ルームの横の扉には気がつかなかったかい?」

ロミ「え???」
ジャック「、、、ロミーさん、ごめん、何のドアが開けたら君の部屋に繋がっていて君の寝顔を見てしまったんだ申し訳ない。。。」

ロミ「えぇぇぇぇ!?何で繋がってるの!?」
リオン「ナイトが直ぐ隣にいれば安心だろう?」
ロミ「?うーん、よくわかんないけど、まぁジャックさんなら安心かな」

リオン「私が隣の部屋だったらどうだい?」

ロミ「チッ」

ジャック「ははは\( ´͈ ᵕ `͈ )ヨスヨス」

落ち着け、と頭をジャックさんに抑えられつつなでてもらった









リオン「さぁ楽しくおしゃべりの時間も終わりに近づいている。あの川を超えると無法地帯だ」

外を見てみると、橋が上げられている見える。
川の流れは結構急で橋を使わないと渡れないみたいで、警備の兵士が沢山見えた

橋の手前で馬車を止めリオンが降りると部下達に指示を出し橋がゆっくりと下りはじめた。

リオン「さぁ、この橋が降りたら、お別れだ」
司祭「エミリオン様、、、」
リオン「少し2人にしてくれるかい」

ロミ「。。。はいはい、おりますおります」

司祭「い、いえ、ここにいてください。」
リオン「そうか、2人にも見せつけてあげよう」

そういうと、リオンは司祭様を抱きしめた。

( ´≖ω≖`)じー

でもまぁしばらく会えないんだもんね、寂しいよね。

リオン「次は君だよロミー」

ロミ「い、いや、私は嫌です!ぎゃっ」

ぎゅーーーーーーーー

リオンが力強く私を抱きしめ耳元で囁いた

リオン「・・・・・・・」

え。。。


リオン「さぁ、しばしの別れだ!向こうで会おう」

リオンが馬車をおりると直ぐに馬車は進み始めた。
手を振って見送っている
司祭様は不安そうな、寂しそうな、そんな表情をしている。


ジャック「さっき何を言われたの?」
ロミ「"絶対にフィオナを守ってくれ、頼んだぞロミー"って。。。」

少し震えていた様な気がする。。。

司祭「改めまして、よろしくお願い致します」

膝をつき深々と頭を下げる司祭様の姿に驚いた

ジャック「頭をあげてください、必ず、司祭様を我々がお守りいたしますのでご安心ください」

司祭「ありがとうございます。。。お二人には、こちらのエンブレムをお渡ししておきます」

5センチくらいのサイズのエンブレムを受け取った。
あ、神殿にあったものと同じ柄だ

司祭様の直属の親衛隊の証として渡されたエンブレムを私達は左の胸元につけた。

緊張感が走る。

司祭様が立ち上がり私達の前にくると、胸元のエンブレムに手を添え祈りの様な歌の様な詠唱を始めると胸元のエンブレムが光り、とても暖かく感じた。

司祭「これは特別な加護が付与されております。この先きっとお役に立つはずです」

ロミ、ジャック「はい」


私達はシルバーズの領地をでた。
ここからが、旅の始まり。

気を引き締めていこう。うん。

でもちょっと緊張する。


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