Re-start 異世界生活って結構自分に合っている件

ロミにゃん

36 浜辺の洞窟



大きなお屋敷がたくさん並ぶ貴族達が住むエリアを抜けて港の方へ降りていくと、潮風がとても気持ちいい。
港には大小様々な船がたくさん停泊している。
沢山の人達が行き交っていた。

岩場のトンネルを潜ると、浜辺がずーーーーつと向こうの方まで広がっている。
街のこども達が波打ち際で遊んでいる。


ここをずーっと行ったとこに洞窟があるらしい。
そこには、最近モンスターがでるようになったそうだ。

ロミ「今日は、基本的に下がってます。いざという時はフォローに回りますね。経験値をみんなに割り振るために」

アカギ「おう!それで頼む!」



〈桜子さん率いるAチーム〉
月光桜 (魔法使い)シルバー
白バラ(レイピア)シルバー
ソルト(斧)カッパー
カナナン(弓)カッパー
Rommie (杖、剣)プラチナ


〈ジャック率いるBチーム〉
ジャック (銃、槍)プラチナ
アカギ(長剣)シルバー
赤い月(ハンマー)シルバー
ネコッチ(魔法使い)カッパー
アキラ(2丁拳銃)カッパー




テッテレー
浜辺の洞窟に行ってみたぁ(o´罒`o)
なんつって。

この洞窟は夜になると満潮になり朝から昼過ぎくらいまでの間しか入れないらしい。
気軽に行けるダンジョンとして最近話題になっているんだとか。
ハンター協会でアカギが仕入れてきた情報らしい。


洞窟の中は暗く、足場が悪い。
躓く躓く。

"Light drifts"〈漂う無数の光〉

光魔法の補助をした。

辺りが明るくなりよく見える
洞窟の中には蟹がいっぱいいて、私は蟹に杖を向け詳細を調べた

『"月光蟹Lv25 甲羅が堅い。夜になると淡く光るのが特徴。茹でるととても美味しい。昼と夜で甘味が違うのが特徴"』

ロミ「この蟹食べれるんだってぇ」
ジャック「おぉ、昼と夜で食べると味が違うって、凄く興味あるんだけど」
ロミ「捕まえようかなぁ?」
ジャック「食用?」
ロミ「転売用」
ジャック「ははは」

桜子「ちょっと、こっちは真剣なんだから静かにして!」

ロミ、ジャック「ごめんなさい。くすくす」

私は蟹も獲ってジャックさんに手渡した渡してみた

ジャック「。。。わっ!?」

驚いて蟹を投げて、大声を出して皆んなが驚いて振り返った。
私がケラケラ笑っているのをみて皆んなが苦笑いしている

ロミ「あ、ごめんごめん、この蟹美味しそうだったからさ」

ヒョイっと蟹を魔法で持ち上げ、上城さんの方へ運ぶと、

上城「わ!?ぎゃ!ちょ、グロい!グロいから!やめてよ!!」

バニラ「ぎゃはははは」

ロミ「グロい???ぎゃっ!!!!」

蟹をひっくり返し裏側を見てみると、普通の蟹と違いエイリアンみたいなフォルムに驚き私は蟹を洞窟の奥の方へぶん投げた

カツーン、カツーン、カツーン、、、

硬い甲羅が何度かバウンドして飛んで行った

桜子「ふざけてるからバチがあたるのよーロミちゃん」

ロミ「は、はい、ごめんなさい」

蟹の詳細をよく見てみると続きがあって、

ロミ「"ただし、見た目がグロテスクなため、あまり食べる物がおらず出回らない。一部マニアにのみ人気の蟹"、、、(`皿´)怒」

一同「あははは」




それから私は反省し、一言も喋らず洞窟を進んだ。
うじゃうじゃとさっきの蟹が居る広い場所に出た。

ロミ「うげぇぇぇえ」
ネコッチ「ひぃぃぃい」
ソルト「甲羅だけなら普通の蟹なんだけどなー裏側が、裏が、、おぇぇー」

ロミ「あれ、床に水が薄っすらあるから、電気流したら一網打尽じゃ無いかなー」
桜子「そうね、雷系の支援お願いしできる?」
ロミ「オッケー!"Thunder give"〈雷付属〉」


カン!カン!
上城「っ!何あの蟹ものすごく堅いよ!!!」

ははーん、堅すぎて誰もこのダンジョンに来ないわけか。

大体、蟹って、足の付け根辺りからボキッと折るからあの辺が弱いんじゃ無いかなぁ

ロミ「よし!ひっくり返すからみんな攻撃してみて!!

"tornado"〈竜巻〉

洞窟内を激しく竜巻が走り蟹たちがガタガタドサドサと次々とひっくり返っていく。

ドン!ドン!

上城「おぉ!当たったよ!これなら倒せそう!!」

皆んなが一斉に攻撃を仕掛け蟹の死骸が大量に落ちている

ロミ「チッ。グロくなければもって帰ったのに」
ジャック「まだ言ってる(ニコニコ)」






桜子「ふぅ、一通り倒したかしら?ザコ蟹にこんなにも手を焼くとわ。。。まだまだね。でもこの蟹の甲羅結構高く売れそうね。ちゃんと回収しておきましょう」

私達はひたすら蟹を倒して倒して倒しまくった。
普段は害のない蟹だけど、流石にここまで大量にいると気持ちが悪い。


上城「ここ、蟹しか居ないし、修行に本当にいいのかな?」
ソルト「そっすねー、なんか俺、飽きてきたー」

ジャック「修行するには、ちょうどいい場所だね。"一日数時間という、限定された場所で、毎日繰り返し同じモンスターを倒す。"って事は、自分の成長が分かりやすく見えていいんだ」

ロミ「色々な魔法や攻撃を試せるし、コンビネーション攻撃などの練習にもいいんだよ」

桜子「仲間との息の合わせ方って大事だもんね。堅いモンスターの効率良い倒し方も今のうちに勉強しておきましょう!」

一同「おーー!」



私達の絆は少しづつ深まっている。







白バラ「ふぅ、今ので私は100対討伐したわ」
ソルト「俺は後二匹で100だ」

ネコッチ「わ、わたしはまだ25匹です、す、すみません」
アカギ「ネコ、あんたの支援のおかげで俺たちは前衛に居られるんだ。数は気にするな」
ネコッチ「う、うん、ありがとう」
アカギ「、、、あんたは笑っていた方がいい」
ネコッチ「え、、、(赤面)」


ヒューヒュー!
なにあそこの二人!少女漫画見てる見たーい(o´罒`o)♡
超微笑ましいんですけどぉ!!!!


桜子「あの二人いつのまにあんなにいい感じになったの???」
ロミ「わかんないけど、昨日も夜中に二人でデートしてたみたいだよぉ」
カナナン「うっそー帰ったら詳しく聞かなくちゃー」

キャッキャウフフな女子トーク!!参加したい!!
今夜は早く寝ないとだし!!
私のいない二週間だ色々進展ありそうだなぁ
寂しいけど楽しみだな。






時計を見てみると12時だった。
そんなに奥まで進んでないけど、そろそろ帰ろうかな。

ロミ「みんなー12時過ぎたよー」
アカギ「ちょうどいい時間か」
桜子「そうねぇそろそろ戻りましょうか」


ジャック「みんな帰るまでが遠足だからね。」

一同「はーい。先生!あははは」

ジャックが先生で私達は生徒みたいな。
帰るまでは気を抜いてはいけない。

桜子「帰り道も慎重に、と言ってもここまでの蟹は狩りつくしちゃっていないから、こんな感じならすんなり帰れそうねぇ






しばらく歩いて、出口が見えた。

ピチャピチャ、

ロミ「あれ?もう潮が満ちてきてる?」

桜子「あれー?聞いた話だと15時くらいまで大丈夫って話だったけどなぁ」

ジャック「足元に気をつけて急いで戻ろうと」

ソルト「靴の中までビチョビチョー」


出口に人が立っているのがみえた。

街の人「おーい!今日は雨が降ってきたから水位が上がるぞー急げー」

ロミ「へぇそんなことあるんだー。続々と水が入ってきてるもんねー」



洞窟の出口までくると、土砂降りだった。
私達はレインコートを装備して外に出て、教えてくれた街の人にお礼を言う。

このダンジョンは入り口に小さな石板があってここに入るものは印を残すことになっていたようで、知らずに入っていった私達を見ていた子供達が、港の大人達に教えていてくれたらしく、ちょっとした騒ぎになっていた。

ジャック「すみませんでした」

街の人「いやいや、知らなかったなら仕方ないさ。無事だったしな。次回から気をつけてくれればいいよ」

一同「ありがとうございました」

ハンター協会に向かいながら戦利品を確認した

"月光蟹の堅甲羅"はその名前の通りとてもとても堅いため、装備品などに加工されたりもするようだ。
これを持ち込み防具を作ってもらったら、かなりの防御力を期待できそう。

桜子「キースさんに鍛冶屋紹介してもらわないとねー」 

白バラ「ねぇ、雨がドンドン酷くなってない?」

ジャック「早いとこハンター協会に報告に行こう」

私達は小走りでハンター協会に向かった。









ザザーーー\゜\、\・、\、\・。゜、
到着した時には土砂降りになっていた


お団子の受付「雨の中大変でしたね」

アカギがフードを外し髪を直す姿に受付の二人がうっとりした顔で見ている。

アカギ「(報告)いいかな」

お団子の受付「は、はい!どうぞ、」

私達は順番に水晶に手をかざしていった。
何人かレベルが上がったようで、喜んでいる。

メガネ「納品クエストが一つ完了できますご、アイテムを納品されますか?」

アカギ「内容は?」

メガネの受付「月光蟹の堅甲羅30個納品で、報酬は魔力upのバングルとlevel upの薬x10」

ネコッチ「す、凄い、報酬ですね」


私はみんなのステータスをチェックしみた。
うーん、今のところレベルが一番低いのはネコッチさんか。

アカギもステータスチェックをしているみたいだね

アカギ「みんな、ネコッチに納品クエストをクリアさせていいか。経験値と報酬をネコッチに使って貰ったらかなりみんなに追いつけるんじゃないかと思うんだ」

ロミ「賛成」
桜子「私も賛成」

みんなも異議なし。

アカギ「さぁ、ネコッチ」
ネコッチ「は、はい。」



ネコッチにクエストクリアさせ報酬を全てネコッチに受け取らせた。

ネコッチ「あ、あの」
アカギ「全部お前が使え」
ネコッチ「で、でも!」
カナナン「誰も反対しないわ。遠慮なく使って」

ネコッチ「あ、ありがとう」

白バラ「隣のレストランでお昼がてら雨宿りしていく?」
上城「そうしようか」

私達はレストランに移動しランチを食べることにした。
そういえば、マリアさんによく似た男性が今日もいる。
兄弟なのかな??

「ようこそ、RedHatへ」


従業員達が元気よく挨拶をする
この店の名前、RedHatの通り従業員たちは全員赤い帽子を被っている。

帽子の形は様々で、おそらく、一番偉い人は、真っ赤なシルクハットを被っている人だと思う。
やはり、マリアさんに瓜二つ。

ガン見してしまう!!!


「お待たせしましたー!RedHat自慢の特産オレンジとサーモンのカルパッチョでーす」

居酒屋か?ってくらい活気のいいお店だ

ん?昼間っからのんでらぁこの人達
(・ω<) テヘペロ





しばらくみんなと食事をしてワイワイ盛り上がった。


バニラ「俺、雨あんまり好きじゃないから帰りたい」
ロミ「ん?猫は濡れるの嫌いって言うしね、お腹いっぱいだし帰ろっか」

桜子「あれ?ロミちゃん帰るの???」
ジャック「じゃ帰ろうか」

まぁ今日はもうこの雨じゃどこにも行けないか、まぁ買い物できなくても、ある程度のアイテムは揃えてあるからこのまま帰って明日に備えて、まったりするのも全然良いんだけどね。

 ロミ「でもみんな別にゆっくりしてっていいんだよ?」

ネコッチ「しばらくお二人と会えなくなりますし、お屋敷に戻ってお話ししたいです」
カナナン「ネコッチよく言った!ロミーの部屋で女子会しよーよーいーでしょー?」
ロミ「いいよ」

イェーイ(o´罒`o)



土砂降りの中、気合いを入れてみんなで屋敷に戻ることにした。

ザザーーー!!!
 ロミ「帰ったら絶対シャワー浴びるーーー!!」
桜子「お風呂!!!」


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