Re-start 異世界生活って結構自分に合っている件
25 脱出
「反応はこの奥の広くなってるとこだと思います!」
「了解」
私達は走った、少しでも早くポータルを見つけたくて!!
「あった!アレだ!!!」
私達は直ぐにポータルの状態を確かめた。
「起動したけど、アラートが鳴ってる!やはりエネルギーが足りないようだね・・・」
「じゃー早速、充電してみます!」
私は手を乗せ魔力を注ぎ始めた。
「ロミーさんにばかり苦労かけて申し訳ない」
「そんなこと・・・」
ポータルに目線をやると、魔力の残量が表示された。
"転送に必要な魔力30%から"
"現在の魔力量........2%"
「ロミーさん変わろうか?辛くない???」
「はじめてからどれくらい経ちました???」
「20:50だから、一時間は経ったね」
「これは、朝までコースですねぇ・・・若干退屈で眠くなってきました」
「私も見ているだけで眠くなってきたよ(ニコニコ)」
ジャックさんが、ポータルに手を触れ一緒に充電を手伝ってくれた。
"現在の魔力量........7%"
「お疲れ様です。どんな感じですか」
「やぁ、ロミーさん一人で一時間ほどやってたけど、7パーセント程しか増えてなくてねぇ。だから私も手伝い始めたところだ」
「桜子さんはどうなりました?」
「あの狼みたいな子は歩けるほどまで回復したよ!大人しい子だったよ。でも亡くなった主人のそばを離れようとしないんだ・・・それでとりあえず三日月は今、みんなと持ってた食材出し合って夕飯を作ってるよ」
「そっか、良かった。」
「後で交代しますね」
「ロミィ・・・」
ナターシャが悲しい表情をしながら私を後ろから抱きついてきた。
「・・・ん?」
「さっきは声をかけられませんでした、でも、ロミーは悪くない。だから自分を責めてはいけません!」
「・・・ありがと」
「ジャック、あなたもです。二人はずっとこの事を引きずるといけない!だから、私が責任を取ります!」
「ん?」
「ん????」
「二人がヨーコの死の責任を感じているなら私が代わりに責任取ります!私に押し付けてください!そうやってみんな奴隷に全てを押し付けて、正統化させるんです!!!」
「あ、ナターシャちゃんなりの励ましだねコレ」
「あはは、私達はナターシャを奴隷扱いしないよ。何でもかんでも奴隷に押し付ける世の中なのかもしれないけど、私達は違うよ」
「いいんです!ロミー達の心は苦しんでます!誰かに押し付けて、八つ当たりしたっていいんです!!その為の奴隷なんです」
「ナターシャ・・・」
「さぁ私を殴って、ストレス発散してください」
私達は驚いて目を見開いた。
「いやいやいやいやいやいや」
「だ、ダメだろ」
「じゃ、奉仕がよろしいですか!?脱げばいいですか!?」
「やーめーなーさーい!!!!(汗)」
「おじさんには心臓に悪いよ・・・(照)」
「何故ですか!ロミーは他の人達と言うこともする事も違い過ぎます!!!どうしたら喜んでくれるんですか!?」
「か、顔がマジ過ぎてこぇよ!」
「何だこの状況は」
ナターシャなりの励ましが若干、空回り初めてきている・・・
ナターシャの言っていることもわかるんだけど、わかるんだけど、人としてそれを受け入れたら、絶対ダメだし!
「はぁー。ナターシャ、一つお願いして良い?」
「何でもどうぞ!!!!」
「さっきみたいに後ろから私を抱きしめてて」
「はい!こうですね!次は脱がせればいいですか!?」
「ばっ!ちっげ!やめろ!そのまま、ただ、そのまま抱きしめててくれるだけでいいから。」
「うんうん。和むなぁ(ニコニコ)」「えぇ?本当にこんな事だけでいいんですか?」
ただ、抱きしめてもらうだけで、不思議と心は落ち着く。言葉はいらない。
「私はジャックさんの頭をなでなでしてあげます」
「え?」
「あ、それより私が抱きしめてあげたほうがいいですか???」
「う、嬉しいけど、じょ、冗談はやめてくれ、心臓に悪いよ」
「え?どさくさに紛れて、抱きつく。とかお決まりじゃないですか」
「あはは・・・ありがとう、ロミーさんの笑顔が見れただけで、だいぶ落ち着いたよ(ニコニコ)」
「まぁ私がジャックさんに触りたいだけなんですけどねぇ。あははは」
若干本気でジャックさんに抱きつこうと考えてもいた、ゴホン。
冗談を言えるくらいまでになれば、だいぶ落ち着いたという証拠だ。
でも私はジャックさんのあたまをなでなでした。
「あ、、、、ふっ、ありがとう(赤面)」
わぁサラサラヘアーだぁ♡私はニヤニヤが止まらない。
調子に乗って撫で続けていると、抱きついているナターシャが私をさらに強く抱きしめ、ジャックに手が届かないように後ろにグイッと引っ張られた。
「ロミー、どさくさついでに撫で過ぎですよ!」
「えぇ!?いいじゃん!ちょっと、引き離すな!なでさせろ!」
「ダメです!」
この時間悪くない。
「ロミちゃーん」
桜子さんと上城さんが食事を持ってきてくれた。
ガタン、と上城さんがローテーブルを私達の横に置いてくれた。
「ありがとう」
「そんなに食材も無いから、スープくらいにしか出来なかったけど、食べよぉ!」
「ロミさん、交代するよ、疲れたでしょう?先に食べて、休憩して」
「ありがとうございます」
「ってかロミちゃん、その状況、説明して!」
「これは、ナターシャに後ろから抱きつかれているところです」
「ムキィ!見たらわかるわよ!ロミちゃんずるいわよ!」
「ふはははは!私へのご褒美なのだよこれわ!ふは、ふははははは」
「く、悔しい!!」
「??桜も抱きしめてあげましょうか???」
「やったぁ!」
「一回1万Gね。おさわりは別途1万Gいただいております。」
「なっこの店やるなぁ!手の甲で触れる程度でもダメなのかしら?!?」
「お客さぁん、そっちのプレイがお好みなんですかぁ?ふふふはは、特別コース入りまーす」
「おじさん、この会話に興奮しちゃうよ。和むなぁ(ニコニコ)」
「えぇぇぇぇ」
あははははは
笑いながらみんなでテーブルを囲んで食事をとった。
私は市場でアイテムBOXに入れておけば腐らない。と聞いたので、何個かパンや干した芋などを少し買っていたので、みんなに分けた。
「ロミちゃん、ありがとう!みんなにも分けてくるね」
「よろしくー」
そういえば、腐らないのなら、生搾りジュースのお店で買ったやつもしまっておける?
ってか、私、料理人のレベルMAXだから、材料さえ持ってれば簡単に作れるんじゃ!?
よしよし、町に帰ったら早速試してみよーっと。
「ロミーさーんパンありがとー!」
みんなに手を振って挨拶した。
上城さんとジャックさんが引き続きポータルを充電してくれている。
食事も終わり両手を伸ばし体を伸ばした。
「うーーーん!」
「ジャックさん、もう少し待ってくださいね、食器片付けちゃいますから。そしたら交代します」
「ありがとう」
ジャックさんと上城さんは片手をポータルにつけたままなので、片手で、食事をしていた。
「食べさせてあげましょうか???あーん。って。」
「大丈夫だよ。ありがとう」
「・・・一瞬お願いしようと思ったけど、上城くんがやらないなら私もやめておくよ」
「チッ」
「ロミーさん今舌打ちしたよね?」
「ははははは」
「気のせいですよ、部長」
「え?何でそういう時だけ、部長って言うかな!」
「だから気のせいですって部長」
「えぇぇぇぇ!?」
向こうで食事していたみんなもポータルのある広い場所に集まってきて、朝まで掛かる事を説明した。
「そうだ、みんなの呼び方についてなんだが、私のことは"ジャック"と呼び捨てでいいから、ゲーム用の名だし」
「そうだなぁ。この際、みんな"さん"付けとかも無しにしないか?敬語とかも無しにしないか?無理にとは言わないが」
「後、私の名前、月光桜って長くて言いにくいと思うから、"桜"だけでいいわ」
「気楽に行こう。昔からの友達みたいな感覚で!余計なストレスを回避する為にも。みんな改めてよろしくー!」
気を使いすぎると精神が持たない気がする。
だから少しでも、気が楽になるように話し合って決めた。
「町に帰ったら、お酒飲みたい」
「女の子とデートしたい」
「なにそれー笑」
「ふかふかのベッドで体を目一杯広げて寝たいな」
「わかる!部屋のランクあげて、せめて二段じゃないので!」
「それなっ!」
「わ、私はヨーコさんを埋葬してあげたいです!!!あわわわ、空気読めなくて、す、すみません」
「そんな事ないわ!話題を避けていたけど、大事な事だから、ネコッチが言ってくれて良かったわ」
「仲間の死は辛いな」
「でも、乗り越えないといけない。絆は消えないよ」
「イケメンはいう事が違うわねぇ」
「今のセリフ俺が言っても笑われてそうだわぁ。俺もイケメンに生まれたかったわぁ。」
「来世に期待だな」
みんなの笑い声が居住区画内に響いた。
「ヨーコさんのお墓を作ってあげたいね。海の見える場所とか良さそう」
「それとお花が沢山咲いてる場所がいいわねヨーコさん、お花が好きでお花屋さんやってたんだって」
沢山みんなと話して、気がつけば時刻は22:56になっていた。
 "現在の魔力量........25%"
「後、少し、30分も掛からないくらいで、一人なら外に出られそうなんですが、どうしましょう」
「外には、司祭様が救援隊が待っているそうなんで、安心してください」
みんなが話し合っている。
「早く出たいのはみんな同じだが、俺は後で大丈夫だ」
「私も、一人で先に行くのはちょっと」
.
.
.
「よかったら、あなたからどうぞ。僕達は後で大丈夫なので。」
上城さんが、一緒になった冒険者に声をかけた。
確かにそれがいいかも、みんな一緒に居る事を選んだ。
「すまない。お言葉に甘えてさきに帰還させてもらうよ。外にいる者達に状況は説明しておく。そういえば、自己紹介をしていなかったね、私はエミリオン・シルバーズです。君達が居なかったら死んでいただろう・・・後日改めてお礼させてくれないか」
冒険者さんをさきに帰還させた。
最初に一人ポータルを使用すると充電時間が早まって一時間後には二人づつポータルを使用して脱出をしていった。
03:00。
残ったのは私とジャックとバニラと狼のようなモンスターだった。
突然ポータルのアラートが表示され、外から数十人の武装した人達が転送されてきた。
部隊のリーダーが話しかけてきた。
「シルバーズ様より話は聞いております。最高司祭フィオナ様の命により、亡くなられたヨーコ様と獣使いの冒険者様のご遺体を地上へ帰還させるべく参りました。皆様は順に地上へご帰還ください。失礼いたします」
!?先に出たシルバーズさんが司祭様にお願いしてくれたんだ!!!
良かった!一緒に帰れる!みんなも安心する!
「俺は、あの狼と一緒に後から行く」
「わかった。きをつけてね」
「ロミーさ、いや、ロミー。我々も外に出よう」
「はい!ジャック!行きましょう」
私達は無事に生還した。
「了解」
私達は走った、少しでも早くポータルを見つけたくて!!
「あった!アレだ!!!」
私達は直ぐにポータルの状態を確かめた。
「起動したけど、アラートが鳴ってる!やはりエネルギーが足りないようだね・・・」
「じゃー早速、充電してみます!」
私は手を乗せ魔力を注ぎ始めた。
「ロミーさんにばかり苦労かけて申し訳ない」
「そんなこと・・・」
ポータルに目線をやると、魔力の残量が表示された。
"転送に必要な魔力30%から"
"現在の魔力量........2%"
「ロミーさん変わろうか?辛くない???」
「はじめてからどれくらい経ちました???」
「20:50だから、一時間は経ったね」
「これは、朝までコースですねぇ・・・若干退屈で眠くなってきました」
「私も見ているだけで眠くなってきたよ(ニコニコ)」
ジャックさんが、ポータルに手を触れ一緒に充電を手伝ってくれた。
"現在の魔力量........7%"
「お疲れ様です。どんな感じですか」
「やぁ、ロミーさん一人で一時間ほどやってたけど、7パーセント程しか増えてなくてねぇ。だから私も手伝い始めたところだ」
「桜子さんはどうなりました?」
「あの狼みたいな子は歩けるほどまで回復したよ!大人しい子だったよ。でも亡くなった主人のそばを離れようとしないんだ・・・それでとりあえず三日月は今、みんなと持ってた食材出し合って夕飯を作ってるよ」
「そっか、良かった。」
「後で交代しますね」
「ロミィ・・・」
ナターシャが悲しい表情をしながら私を後ろから抱きついてきた。
「・・・ん?」
「さっきは声をかけられませんでした、でも、ロミーは悪くない。だから自分を責めてはいけません!」
「・・・ありがと」
「ジャック、あなたもです。二人はずっとこの事を引きずるといけない!だから、私が責任を取ります!」
「ん?」
「ん????」
「二人がヨーコの死の責任を感じているなら私が代わりに責任取ります!私に押し付けてください!そうやってみんな奴隷に全てを押し付けて、正統化させるんです!!!」
「あ、ナターシャちゃんなりの励ましだねコレ」
「あはは、私達はナターシャを奴隷扱いしないよ。何でもかんでも奴隷に押し付ける世の中なのかもしれないけど、私達は違うよ」
「いいんです!ロミー達の心は苦しんでます!誰かに押し付けて、八つ当たりしたっていいんです!!その為の奴隷なんです」
「ナターシャ・・・」
「さぁ私を殴って、ストレス発散してください」
私達は驚いて目を見開いた。
「いやいやいやいやいやいや」
「だ、ダメだろ」
「じゃ、奉仕がよろしいですか!?脱げばいいですか!?」
「やーめーなーさーい!!!!(汗)」
「おじさんには心臓に悪いよ・・・(照)」
「何故ですか!ロミーは他の人達と言うこともする事も違い過ぎます!!!どうしたら喜んでくれるんですか!?」
「か、顔がマジ過ぎてこぇよ!」
「何だこの状況は」
ナターシャなりの励ましが若干、空回り初めてきている・・・
ナターシャの言っていることもわかるんだけど、わかるんだけど、人としてそれを受け入れたら、絶対ダメだし!
「はぁー。ナターシャ、一つお願いして良い?」
「何でもどうぞ!!!!」
「さっきみたいに後ろから私を抱きしめてて」
「はい!こうですね!次は脱がせればいいですか!?」
「ばっ!ちっげ!やめろ!そのまま、ただ、そのまま抱きしめててくれるだけでいいから。」
「うんうん。和むなぁ(ニコニコ)」「えぇ?本当にこんな事だけでいいんですか?」
ただ、抱きしめてもらうだけで、不思議と心は落ち着く。言葉はいらない。
「私はジャックさんの頭をなでなでしてあげます」
「え?」
「あ、それより私が抱きしめてあげたほうがいいですか???」
「う、嬉しいけど、じょ、冗談はやめてくれ、心臓に悪いよ」
「え?どさくさに紛れて、抱きつく。とかお決まりじゃないですか」
「あはは・・・ありがとう、ロミーさんの笑顔が見れただけで、だいぶ落ち着いたよ(ニコニコ)」
「まぁ私がジャックさんに触りたいだけなんですけどねぇ。あははは」
若干本気でジャックさんに抱きつこうと考えてもいた、ゴホン。
冗談を言えるくらいまでになれば、だいぶ落ち着いたという証拠だ。
でも私はジャックさんのあたまをなでなでした。
「あ、、、、ふっ、ありがとう(赤面)」
わぁサラサラヘアーだぁ♡私はニヤニヤが止まらない。
調子に乗って撫で続けていると、抱きついているナターシャが私をさらに強く抱きしめ、ジャックに手が届かないように後ろにグイッと引っ張られた。
「ロミー、どさくさついでに撫で過ぎですよ!」
「えぇ!?いいじゃん!ちょっと、引き離すな!なでさせろ!」
「ダメです!」
この時間悪くない。
「ロミちゃーん」
桜子さんと上城さんが食事を持ってきてくれた。
ガタン、と上城さんがローテーブルを私達の横に置いてくれた。
「ありがとう」
「そんなに食材も無いから、スープくらいにしか出来なかったけど、食べよぉ!」
「ロミさん、交代するよ、疲れたでしょう?先に食べて、休憩して」
「ありがとうございます」
「ってかロミちゃん、その状況、説明して!」
「これは、ナターシャに後ろから抱きつかれているところです」
「ムキィ!見たらわかるわよ!ロミちゃんずるいわよ!」
「ふはははは!私へのご褒美なのだよこれわ!ふは、ふははははは」
「く、悔しい!!」
「??桜も抱きしめてあげましょうか???」
「やったぁ!」
「一回1万Gね。おさわりは別途1万Gいただいております。」
「なっこの店やるなぁ!手の甲で触れる程度でもダメなのかしら?!?」
「お客さぁん、そっちのプレイがお好みなんですかぁ?ふふふはは、特別コース入りまーす」
「おじさん、この会話に興奮しちゃうよ。和むなぁ(ニコニコ)」
「えぇぇぇぇ」
あははははは
笑いながらみんなでテーブルを囲んで食事をとった。
私は市場でアイテムBOXに入れておけば腐らない。と聞いたので、何個かパンや干した芋などを少し買っていたので、みんなに分けた。
「ロミちゃん、ありがとう!みんなにも分けてくるね」
「よろしくー」
そういえば、腐らないのなら、生搾りジュースのお店で買ったやつもしまっておける?
ってか、私、料理人のレベルMAXだから、材料さえ持ってれば簡単に作れるんじゃ!?
よしよし、町に帰ったら早速試してみよーっと。
「ロミーさーんパンありがとー!」
みんなに手を振って挨拶した。
上城さんとジャックさんが引き続きポータルを充電してくれている。
食事も終わり両手を伸ばし体を伸ばした。
「うーーーん!」
「ジャックさん、もう少し待ってくださいね、食器片付けちゃいますから。そしたら交代します」
「ありがとう」
ジャックさんと上城さんは片手をポータルにつけたままなので、片手で、食事をしていた。
「食べさせてあげましょうか???あーん。って。」
「大丈夫だよ。ありがとう」
「・・・一瞬お願いしようと思ったけど、上城くんがやらないなら私もやめておくよ」
「チッ」
「ロミーさん今舌打ちしたよね?」
「ははははは」
「気のせいですよ、部長」
「え?何でそういう時だけ、部長って言うかな!」
「だから気のせいですって部長」
「えぇぇぇぇ!?」
向こうで食事していたみんなもポータルのある広い場所に集まってきて、朝まで掛かる事を説明した。
「そうだ、みんなの呼び方についてなんだが、私のことは"ジャック"と呼び捨てでいいから、ゲーム用の名だし」
「そうだなぁ。この際、みんな"さん"付けとかも無しにしないか?敬語とかも無しにしないか?無理にとは言わないが」
「後、私の名前、月光桜って長くて言いにくいと思うから、"桜"だけでいいわ」
「気楽に行こう。昔からの友達みたいな感覚で!余計なストレスを回避する為にも。みんな改めてよろしくー!」
気を使いすぎると精神が持たない気がする。
だから少しでも、気が楽になるように話し合って決めた。
「町に帰ったら、お酒飲みたい」
「女の子とデートしたい」
「なにそれー笑」
「ふかふかのベッドで体を目一杯広げて寝たいな」
「わかる!部屋のランクあげて、せめて二段じゃないので!」
「それなっ!」
「わ、私はヨーコさんを埋葬してあげたいです!!!あわわわ、空気読めなくて、す、すみません」
「そんな事ないわ!話題を避けていたけど、大事な事だから、ネコッチが言ってくれて良かったわ」
「仲間の死は辛いな」
「でも、乗り越えないといけない。絆は消えないよ」
「イケメンはいう事が違うわねぇ」
「今のセリフ俺が言っても笑われてそうだわぁ。俺もイケメンに生まれたかったわぁ。」
「来世に期待だな」
みんなの笑い声が居住区画内に響いた。
「ヨーコさんのお墓を作ってあげたいね。海の見える場所とか良さそう」
「それとお花が沢山咲いてる場所がいいわねヨーコさん、お花が好きでお花屋さんやってたんだって」
沢山みんなと話して、気がつけば時刻は22:56になっていた。
 "現在の魔力量........25%"
「後、少し、30分も掛からないくらいで、一人なら外に出られそうなんですが、どうしましょう」
「外には、司祭様が救援隊が待っているそうなんで、安心してください」
みんなが話し合っている。
「早く出たいのはみんな同じだが、俺は後で大丈夫だ」
「私も、一人で先に行くのはちょっと」
.
.
.
「よかったら、あなたからどうぞ。僕達は後で大丈夫なので。」
上城さんが、一緒になった冒険者に声をかけた。
確かにそれがいいかも、みんな一緒に居る事を選んだ。
「すまない。お言葉に甘えてさきに帰還させてもらうよ。外にいる者達に状況は説明しておく。そういえば、自己紹介をしていなかったね、私はエミリオン・シルバーズです。君達が居なかったら死んでいただろう・・・後日改めてお礼させてくれないか」
冒険者さんをさきに帰還させた。
最初に一人ポータルを使用すると充電時間が早まって一時間後には二人づつポータルを使用して脱出をしていった。
03:00。
残ったのは私とジャックとバニラと狼のようなモンスターだった。
突然ポータルのアラートが表示され、外から数十人の武装した人達が転送されてきた。
部隊のリーダーが話しかけてきた。
「シルバーズ様より話は聞いております。最高司祭フィオナ様の命により、亡くなられたヨーコ様と獣使いの冒険者様のご遺体を地上へ帰還させるべく参りました。皆様は順に地上へご帰還ください。失礼いたします」
!?先に出たシルバーズさんが司祭様にお願いしてくれたんだ!!!
良かった!一緒に帰れる!みんなも安心する!
「俺は、あの狼と一緒に後から行く」
「わかった。きをつけてね」
「ロミーさ、いや、ロミー。我々も外に出よう」
「はい!ジャック!行きましょう」
私達は無事に生還した。
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