作成中止

はうたゆしか

45 足止め


「アレン!キリがねぇぞ!!」

「結界を使いたいとこだが、緊急事態と脱出のためにとっておきたい!ここは堪えろ!」

ひっきりなしにやってくるシキ軍を倒す。

「アレンさん!この牢にはマリネ様もマギもいません!」

兵士のオルが叫ぶ。

「上か…サヤカ!透視で階段を探せ!」

「もう見つけてある!ついてきて!」

サヤカが、リタらのいる奥の方へ走る。

ミヅキは火を大きくし、階段までの道をふさぐ。

階段をいっきに駆け上がる。

「全員登ったか!マグマで道をふさぐ!」

マグマのカーテンで入口をふさぐ。

「ここから先は通さない」

「なんか強そうなやつらだな…」

目の前にいるのは、3人の男と1人の女。

「…ナタストーン持ちが4人…。奥の部屋に、人がいる!手錠で繋がれてる人が2人。マリネさんとマギさんかも」

サヤカが素早く現状分析する。

「サヤカ!敵の石は?!」

「女が白、右の黒髪男が鉄、金髪が灰色、もう1人の黒髪が赤!」

「よし。ミヅキ、あまり無理するなよ」

アレンがミヅキに声をかける。

「おうよっ、ここは通らせてもらう!!」

「サヤカとそこ3人は隙を見て先に行け」

アレンは小さめの声でそう指示した。

「いかせっか!」

金髪男が煙を吐く。

「見えない…!」

視界が奪われる。

「残念だったなぁ、せっかく上まで来たのにここで捕まるなんて」

金髪男が笑う。

フォォォォォ!!

強風が吹き、一気に煙が散る。

「残念だったなぁ、天敵の“風”がいて」

アレンは煙男の背後をとると、足元をマグマで固める。

「さすがアレン!早いな!!」

「のんきなこと言ってられないぜミヅキ!雪女がサヤカたちの方を追ってったらしい」

トエムが言うように、女が消えている。

「くそ…」

手に火をまとった男がミヅキに迫ってくる。

ジュワァっ……!!

トエムが水をまとった手のひらで止める。

「こいつは俺がやる」

「トム!!」

アレンの方では、鉄男が鉄で溶岩を割り、煙男が解放されていた。

「お前はあの鉄男をやれ!そっちのほうが相性的にいい!」

「おうよ!!」

ミヅキは鉄男に向かって火をまとう拳をふりかぶった。

コメント

コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品