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はうたゆしか

21 留守番


「明後日にはここを出るけど、なんか収穫はあったか?」

「私はショッピングしてたら3日すぎてたわ。明日から情報集めする」

「頼むよほんと…ま、お前はシキの情報をそれなりに持ってるからな。次の国にいく道途中にでもきかせてもらおう」

アレンが、ミヅキに視線を移す。

「っていうか、情報集め意味ある?」

ミヅキがアレンにきく。

「シキは謎が多すぎる。何も知らず攻めたとこで、無駄死にするだけだ」

さらにアレンは言う。

「俺は、石も探している。シキ軍が大量に所持しているが、まだまだ俺たちの手に届くところにもある」

「じゃあアレンさんはシキ軍みたいな、石使いの集団でできた軍隊を作ろうと?」

「いいや、そうじゃない。シキを攻め落とすのは少数精鋭がいいと思っている」

「石を扱える人を探す……」

「ま、いたらだけどな。んで、俺は明日から少し遠出する。出発の日までには帰る」

「え?どこ行くんだよ、アレン」

「国ごとにシキ軍の基地があるんだが、ナミザ王国の軍基地に行ってくる。石が保管されているらしくてな」

「基地ー?じゃあ、俺も、」

「お前とサヤカは襲われたときに顔を見られてる。生き残ったやつが報告に行ってるかもしれない。大人しくしていろ」

アレンは笑って答えた。

「で、でも怪我もしてるし、1人じゃ危険じゃ…」

「これくらい何ともない。かすり傷だ。それに、お前はサヤカの護衛役をする必要もある。明日からは2人で行動しろ」

「む…この女に護衛なんて必要n」

「か弱い乙女と言いなさい」

「すんません!サヤ姉さん!!!」

「大丈夫よ、ミヅキ。心配しなくても」

それでも不服な顔のミヅキにサヤカが笑いかける。

「アレンさんは、世界で1番戦いのセンスがある人よ」

「な……!!それは言い過ぎだぞっ、サヤカ。確かにアレンは強ぇけど、俺だって」

「頼りにしてるってば」

サヤカは笑ってミヅキの肩に手を置いた。

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