皇子様にスルーされたら、ヤンデレ騎士?に愛されました
033★ドレス作りの為の選定が始まりました
「私の可愛い
異界からの花嫁
紫音姫の為に
ドレスを作くれ
必要と思われる
布と糸は
別室に大量に
用意してある
後で確認しろ」
「「「「「「はい」」」」」」
アラン様の酷い態度と命令に、クチュリエ達は、当然だというように受け入れていっせいに返事をします。
その声と口調で、アラン様が私には滅茶苦茶甘いって実感しましたよ。
それと、私をヒザにのせて髪を梳いていたのは、アラん様の愛情が、私の上にあるって意味だってわかりました。
私がクチュリエ達に侮られないようにって、気を使ってくれていたんです。
アラン様ってば、私を愛しているって言ったけど、本当だったみたいって……嬉しくなります…なんか幸せです。
クチュリエ達は、緊張しているのか俯いているだけです。
私に視線らしい視線をよこしてきません。
これって、身分の違いなんでしょうか?
アラン様の花嫁になるって……私も皇族ですね…それも、皇子妃って呼ばれる存在になりそうです。
アラン様が、臣下に降りるなら侯爵夫人でしょうか?
どちらにしても、クチュリエ達とは身分の格差がかなりありそうです。
これって、俗に言う玉の輿ってヤツですね……マジで?って…思ってしまいます。
きっと、キラキラの皇子様(仮)の集団に連れて行かれた美少女達も、今頃はドレスを作っているんでしょうね。
クチュリエ達は、アラン様や私の顔を直視しないようにしています。
どうしてなんでしょうか?なんて思っていたら………。
アラン様は、私の為にどんどんドレスを発注しています。
「今日は、陛下に2人で
謁見する予定になっている
その為のドレスは
特に気をつけて作って欲しい
それと、謁見時に身につける
予定の宝石は………
ジョルジュ…出してくれ」
何時の間に?侍従?執事?でしょうか?
うふふふ…私ってば…お風呂で生きる屍になって…まわりが視えなくなっていたんですね。
うっ…いたたまれない…恥ずかしい……ああ…墓穴を掘っている……。
「はい…こちらのティアラ…
ネックレス…ブレスレット
…リングでございます…
確認を………」
大きなテーブルの上にのっていた箱に入っていたのは、宝飾品の群れだったんですね。
ちらっと見ても、かなりの宝石を使っているってわかります。
いったい幾らするんでしょうか?
そんな恐ろしいモノを、私は身に着けなきゃいけないんでしょうか?
でも、身に着けないって選択肢はありませんよね。
豚に真珠って言葉を思い出します。
アラン様の命令に、クチュリエ達は再度返事をします。
「「「「「「はい」」」」」」
私の見ている前で、クチュリエ達は、テーブルの側に移動して、宝飾品の群れを見て確認しています。
それをちらっと視線を送って確認した後に、私の頬にくちづけした後にアラン様はまたクチュリエ達に命令します。
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