初級技能者の執行者~クラスメイトの皆はチート職業だが、俺は初期スキルのみで世界を救う!~

出無川 でむこ

第37話 VS月ノ城(上)の話

「月ノ城さん・・・」


俺は前に出た。
名前に反応したのか、月ノ城は振り返る。


「あぁ、君か、会ったのは最近なのに遠いあの日の事の様に思い出すよ。」


どうやら、まだ意識はあるようだ。
しかし、姿は痛々しいものだった。
セヌーアさんが持ってきた映像よりも浸食が進んでいる。


「意識はあったんですね。」


「まぁ、俺はしぶといからな。」


だが、月ノ城さんの頬から冷やせを掻いているのが分かり、辛い状態なのが明白だった。


「そうか、次はお前が相手なのか」


何かを察したように、目を瞑る。
俺が瞬きをした瞬間、目の前に月ノ城が現れた。
月ノ城は刀を引き抜き、俺の首に向けて抜刀をする。


「なっ!?」


「あぶない!」


だが、御剣が反応早かったおかげで、御剣が月ノ城の攻撃を受け止めた。
互いの剣と刀が火花を散らす。


「ほぉ、俺の攻撃で武器が壊れないのか」


「な、なにを言って・・・」


その隙に俺は刀を手に取って、攻撃をするのだが・・・
月ノ城は御剣を蹴り飛ばし吹き飛ばされた、俺の刀に目掛けて抜刀をした。
その瞬間、俺の刀は綺麗に一直線に折れていた。


「俺の武器が!?」


この武器は英雄級の武器の筈、そんな簡単に折れる物ではない!
ましては、あのハグレの作った刀だ。
俺は手に持った刀を納めその場を離れた。


「くそっ!」


「大丈夫か?」


よろよろ立ち上がる御剣、思ってた以上に月ノ城は攻撃は効いてたらしい。
力の差は圧倒的だった、しかしここで諦めるわけにもいかない、
月ノ城は俺達に向って話はじめる。


「どうした?もう終わりか?」


「今のは一体・・・!」


「あぁ、この武器か?これは宝刀「村雨」だ、俺の殺気で能力と刃が強化される。」


月ノ城は刀を見せると、付け根の部分が黒い霧が出てきて、刃は氷のように白く透き通って綺麗だった、しかしその刃は殺気が駄々洩れだった。
その武器を見るだけで、俺達二人に寒気を襲って来る。
村雨、日本にもあった架空の伝説の武器、もし伝承通りなら厄介だ。
俺は黒姫ノ紅を構えた。
すると月ノ城は感心したかのように俺の武器をみる。


「ほぉ、良い武器じゃないか、しかも生きてる武器なんて珍しいな。」


「分かるのか?」


俺は月ノ城さんに武器の事、一切教えていないのに何故分かるんだ?
スキルだろうか?しかし、千里眼も持っていない何故だ?
考えても埒が明かなかった。


「御剣、行くぞ!」


「あぁ!」


俺は御剣に合図をし、月ノ城に攻撃を仕掛けた。
俺はスキル『加速』を発動させて、月ノ城を接近する。
新しい服の効果のおかげ加速の能力が向上している、クレナを構えて振る。


「『黒姫ノ刃』!」


武器から無数の斬撃を月ノ城に向けて放つ、月ノ城が切り伏せようとした瞬間、斬撃は左右に避ける。
斬撃が左右に分かれるとそこには御剣がいた。
御剣はそのまま剣をを振る。
この状態だと動けないだろう、俺は御剣に当てないように月ノ城に向けて放つ。


「・・・散れ」


月ノ城は斬撃に向って睨んで殺気を放つと斬撃は霧のように分散した。
やはり、効かなかったか・・・。魔力で放っている斬撃は無効化されてしまった。
このまま、御剣と月ノ城は打ち合いが始める。
少し御剣が押されてた。


「っく!さっきからなんだこのプレッシャーは!それどころか魔力が乱される!」


「御剣!気をつけろ!月ノ城さんの殺気は魔力と素を相殺する!下手に魔力を使ったり、魔素を吸うと返って、俺達が弱くなる!」


御剣は驚いた顔をするが一瞬だった、分かったと一声を言って再び打ち合いにを始めた。


「どうした、さっきまでの勢いが足りないぞ。」


剣と刀がお互いの交差する中、俺もその中に加わった。
攻撃はますます激しくなる、剣と刀の金属音が響く、俺が短剣を振ればそれを小さく避ける。
御剣は剣を振れば、刀で火花を散らしながら相殺されts。


隙が無かった。


そう思えるほど、月ノ城は浸食されても戦いの繊細さは失われてなかった。
強い、今までの出会った敵の中で強かった。
それでも、月ノ城さんはやられてしまったのだ。


俺は戦いの中で寒気を感じながらも戦い続けた。
このままじゃ、勝てない、俺はもっと早く攻撃しなければいけない!


黒杉は剣撃は"更に"加速した。


もっと早く!


■スキル『加速』が極限状態になった為、『加速EX』に改名しました。


攻撃は加速する、音速を超える
それの刃は光るように、攻撃が"光速"へと変わっていく。
その証拠に避けるだけではなく、"防御"を始めた。


光速になっただけで、威力が足りなかった。
俺はステータスは低い、月ノ城さんの何十倍もある、それだけじゃ足りない、足りないんだ!
質で足りないなら、数で上回れ!ありったけの俺のスキルを月ノ城さんにぶつけろ!!
それが俺が許された唯一許された攻撃方法だからだ!


黒杉はスキル『スピードアップ』を御剣と俺にバフを掛けた。


「体が軽く!これなら」


御剣の攻撃は音速から光速になっていく。
だが足りない、まだ足りない!
もっと強く!重く!!


俺は『剛力』『アタックアップ』を発動させる
短剣を振り下ろす、その瞬間、月ノ城の立っていた地面が砕ける。


■スキル『剛力』が極限状態になった為、『剛力EX』に改名しました。
■スキル『スピードアップ』が極限状態になった為、『スピードアップEX』に改名しました。
■スキル『アタックアップ』が極限状態になった為、『アタックアップEX』に改名しました。


己の成長を"加速"させろ!!限界まで振り絞れ!!!俺の成長はまだまだ終わらない!
月ノ城の攻撃を防御する、『金剛』『ガードアップ』を発動させる。


■スキル『金剛』が極限状態になった為、『金剛EX』に改名しました。
■スキル『剛力』が極限状態になった為、『剛力EX』に改名しました。


■スキルを統一化の条件を満たしました、統一化しますか?


YES!


■スキルが統一化した為、以下のスキルを覚えました。


『仁王』
『大元帥』


その瞬間、俺達の体から奥から力が沸き上がった。
さっきまで包み込んでいた"殺気"は己の"闘志"よって無効化された。
月ノ城は舌打ちをする。
それは彼を追い込んでいる事になる証拠になる。


「僕も負けていられないな・・・!」


すると、御剣から凄い力を感じた。


「っぐ・・!僕の体を耐えてくれよ!限界『オーバー・クロック』!」


これが、御剣の本当の力か、しかし辛そうだ。
あの技は飛躍的に能力を向上をさせるが身体の限界を超える技の為、負荷が大きかった。
月ノ城に向けて剣を薙ぎ払うかのように攻撃をする。
月ノ城は防御をするが、耐えられなかったのか吹き飛んだ。
木に激突する度に折れていく、およそ200mと辺りで止まった。
流石にただでは済まないだろうと思った。


しかし、土煙が上がるとそこには彼の姿はいなかった。
背中に寒気がした、俺は振り向いた。


そこには振り向くと俺の後ろに月ノ城が抜刀を構える状態で立ってた。


「流石に、ここまで強いとは思わなかった。だが、詰めが甘かったな。熾炎流抜刀術・弐型「皐月」」


月ノ城が抜刀すると五つ別れた、そう"同時"にだ。
俺は防御するにも間に合わず吹っ飛ぶ。
身体中から血が噴き出す、これは明らかに重症だった。
だが、首を守れただけでも良かった。


「ぐう・・・!」


「やめろぉ!!」


御剣の叫ぶ声が聞こえた。
しかし、ダメージがでかくて立ち上がれなかった!
このままじゃ・・・!


「じゃあ、新人、さらばだ・・・」


もう駄目だと思った。
月ノ城さんが刀を振り上げた瞬間だった。


カランと落ちる音がした。
俺は目を開けると、月ノ城さんが刀を落としていた。
見上げると、月ノ城の腕から血を出して、その腕を抑えていた。
なぜだ?
すると、耳元から声が聞こえた。


「(黒杉さん!すみません!!援護に遅れました!!)」


サンクの声だった


「おま!今まで何してたんだよ!」


「(すみません!ちょっと準備に遅れてしまいまして!)」


俺は小声で話す、月ノ城さんに聞かれたらまずいからな。


「今、何処にいるんだ・・・!」


「(右を見てください!)」


すると、イヤホンから発砲音が聞こえる。
その瞬間、月ノ城の太ももに何かがあたり血を噴き出す。
それは銃弾だった。
右をみると、何もなかった。


「(あ、こっち見ましたね)」


「お前、いい加減にしろ何処にいるんだ・・・」


「(山です)」


え?山?まさかあそこから撃ったのか!?
俺は山の方をみると、明らかに10kmほど離れていた。
まさか、そこから狙撃したのか!?


「(すみません!本当に!あそこまでいかないと月ノ城さんの殺気が届いて察知されてしまうんです!)」


すると、発砲音が聞こえた。
しかし、此処からでは聞こえなった。
命中、月ノ城の顔が歪む。


すると、後ろから声が聞こえた。


「ヨウイチ・・・!」


アイリスだった、アイリスの声を聴いてホッとする・・・


「アイリスか・・・」


「すごい、怪我・・・、待って・・・」


すると、アイリスは足のポーチから丸薬を取り出して、何故か自分の口に含んだ。
そのまま、口を含んだまま俺のマスクを取って、顔に近づき、そのまま。


口と口を重ねた。
ちょっと、アイリスさん人前ですよ?
というかさりげなく舌を入れないでくれませんかね!?
おい!馬鹿勇者!なに顔を赤くして、目を逸らしているんだ!乙女かよ!てか止めろ!!


アイリスは深いキスを15秒程だろうか?続けた。
そして、お互いの顔は離れる。
アイリスは舌を出し妖艶な顔をして満足げに言ってくる。


「どう・・・?うまかった?」


「それ、今の現状で聞くことなのか?」


そう言うと、頬を膨らませる。
いや、うまかったよ!でもここで聞くのもどうかとおもうよ!?
そういうと、動かなかった体が動き出す。
同時に月ノ城は刀を拾ってこっちに攻撃してくる。
しかし、アイリスは同時に片手で大剣で防御をして、そのまま押し返した。


「じゃあ、後で聞く」


発砲音が聞こえると同時に月ノ城の肩に銃弾が命中する。
俺は立ち上がって、片手に拳銃の先端から煙を出しながら、片腕でアイリスを抱き寄せて。


「・・・覚えてたらな」


すると、アイリスは今度は頬にキスをする。
可愛い奴め。
月ノ城は無表情で刀を構えた。
そして俺は言う。


「第二ラウンドだ」

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