初級技能者の執行者~クラスメイトの皆はチート職業だが、俺は初期スキルのみで世界を救う!~

出無川 でむこ

第27話 料理がさらに美味しくなりましたと腐っても剣聖だった。の話

あれから、一週間が経った。


俺とクレナは何とかあの規格外3姉妹から逃れる事ができた。
この訓練所に1週間分かったこと。
この訓練所には、森、湖、谷、砂漠の地域がある、
一体、どうやって作っているんだか・・・。


そして、この自給自足の訓練のステージに普通に毒キノコとか落ちていた。
千里眼を使うまで、分からなかった・・・。
そこら辺に普通に、ワライダケ、マヒダケとか落ちてんぞ・・・。


次に、野生の魔物や動物もいる。
魔物は色々が、英雄級の魔物が何体か存在している
その中で、一番強いのが。


「ギャオオオオオオオオオ!!!!」


そこには、翼が蒼く燃え、空高く飛ぶ黒い竜だった。
どうやって、隔離してんだ・・・。


俺はこの環境下の中で、スキルが成長して、新しいスキル覚えた。


『釣り』『料理』『木こり』『鍛冶』が極限状態になり、統一化できます。


スキルを統一化させ進化させますか?


YESだ。


統一化させた為、以下のスキルを覚えました。


『万能』
・家事スキルが大幅強化
・料理を作るとしばらくバフ効果が付きます。
・鍛冶能力で作った、武器のバフ効果が付きます。
・釣った魚は質が良くなります。
・伐採した木の質が良くなります。


バフ効果が付くのか、キノコ炒めを作って食べてみる。
すると、体の奥の方から力が湧いてきた。


一方、クレナはというと。


「ヨウイチの料理がさらに美味しくなるの!?やったあ!!」


どうやら、森の恵みで作った料理はクレナは気に入ってくれたようで、体が小さい割にものすごい量を食べてる。
このまま食べさせ続けたら、森の生態系が崩れてしまいそうだから、今度から適量にあげることにした。
バフ効果で付くなら、ある事を思いついた。


俺は久しぶりに転職して、『薬剤師』の初期スキルを覚えた。


薬剤師に転職した為、以下のスキルを覚えました。
・『調合』『薬草』


俺は早速、3姉妹に見つかりにくい所を探し、実験に取り掛かった。
俺は滝の裏の洞窟の中で、丸一日を費やし、調合と薬草の練度を最大限にした。


「できた・・・」


そう、丸薬を作ったのだ。
ここの世界の薬剤師は回復と病気と状態異常を直す為の存在であった。
普通の薬剤師ではバフ効果とかつく薬は作れないのだ。


そう、俺が作ったのは攻撃効果を上げる赤い丸薬だ。
ステータスが低い自分にはありがたい物だった、実際に服用してみる事にした。
すると、あの時と同じ体から力が漲るようだった。


「成功だ・・・!」


効果は30分程
初めて作った物にしては上出来だった。
今回作ったものは、赤、青、黄、緑、白を作った。
赤は攻撃、青は防御、黄色はSP回復、緑はHP回復、白がMP回復
丸薬にした事によって、コンパクトになり、一口食べれば強化ができるのありがたい。
ただし、服用しすぎると体に負担掛かるので気を付けて服用するには変わりなかった。


「さて・・・」


俺は立ち上がろうとした瞬間だった。
洞窟の外から爆発音が聞こえた。
俺は、振り向くとパラパラと舞う砂煙から、一人の少女の姿あった。
砂煙は止み、そこには紅嘉がいた。
紅嘉は口角を揚げて、ニタニタとしながら言う。


「みぃーつけたー。」


ハッキリ言って、その顔は怖いぞ。
俺はさっそくの所、赤い丸薬と青い丸薬をかじりバフ効果をつけた。
紅嘉は何かに気づいたように話す。


「うん?今なにしたんだ?お前一気に力が漲ってないか?」


「魔力感知できないのにわかるのか?」


「いや、魔力というよりもっと別の何かじゃないか?わからないけど」


そう言って、右手に少し大きい剣、左手にナイフを持って近づいてくる。
紅嘉がちゃんと剣を持った所を初めて見た気がする。
すると、紅嘉は構える。


「オレは一日中探してて、飽きてた所なんだ。
だから、簡単にくたばるなよ!!!」


紅嘉は一直線に向かって走ってくる。
早い、シルクさん程ではないが、紅嘉も十分早かった。


紅嘉は右手に剣で俺を叩き切ろうとするが、俺は黒姫ノ影を使って左手に持ち、正面からくる紅嘉の攻撃を受け止める。
しかし、紅嘉の攻撃は終わなかった、左手のナイフで
俺の左腕を刺す。


「ぐっ・・・!!」


俺の左腕が熱くなっていくのが分かる。
次第にガードする腕が弱まっていくのが分かる。
俺は後退して、収納から短刀を投げたが、そのナイフを剣で全て"斬った"のだ。


「なに!?」


「どうした、どうした!そんなものかぁ!」


荒々しく、振ってるように見えるが、そこらへんに半分に切れているナイフをみると、全て均等に切られているのがわかる。
流石、腐っても剣聖には変わりなかった。
攻撃してこないシルクさんと違って、相手は本気で殺しかかってきてる。
俺はシルクさんの言葉を思い出しながら、戦う決意をした。


そう、今回の相手は"殺し"に来てるんだと改めて認識する。


―――――――――――
【黒杉 陽一】
職業 村人
LV30
HP3000
MP5000
SP2700


攻撃 700
防御 500
魔力 4000
精神 2700
素早さ 600
器用さ 3000
運  15


・「極限砲撃(マキシマム・キャノン)」
・「極限投擲(マキシマム・ショット)」
・「探求の千里眼」
・「万能」
「収納・EX」・「錬成・EX」・「調合」・「薬草」
「十文字切り」、「スラッシュ」、「跳躍」、「改竄」
「連打撃」、「乱舞」、「ヒール」、「シールドバッシュ」、「ガード・アップ」
「剛力」、「金剛」、「加速」
「一刀両断」、「残影」、「魔力感知」
初級魔法・炎、水、火、雷、土、風、闇、光
初級呪術「呪」「恨」「影」


『黒姫ノ紅』装備時
・黒姫ノ炎
・黒姫ノ刃
・黒姫ノ罪
・黒姫『蒼炎ノ刻』
・黒姫ノ影
・黒姫ノ契


パッシブ
成長・Ⅱ
転職の加護
自動回復・Ⅰ
MP自動回復・Ⅰ
千手(せんじゅ)

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