初級技能者の執行者~クラスメイトの皆はチート職業だが、俺は初期スキルのみで世界を救う!~

出無川 でむこ

第24話 腹黒美少女疾嘉さんと組織の話。

おはようございます。
シルクさんとの修業が終わって、俺はベットで気絶したんだが…。


「お前ら・・・。」


俺は二人の少女が下着一枚で俺を挟んで寝ていた。
おい!ふざけるな!
下着を着用すれば良いってもんじゃないぞ!?
俺に誤解を受けるような事をするんじゃない!!
もしも誰かが来たらどうするんだ!


すると、誰かがノックする。
マズイ!
俺は慌てて止めようとするが、間に合わなかった。


「ちょっちょっと!!!」


「失礼しますー」


寄りにもよって入ってきたのは、疾嘉だった。
最悪だ、一番見られたくない人に見られてしまった。


俺は疾嘉と目が合う。
その瞬間、お互いの時が止まったような気がする。
しばらくして、黙って疾嘉はドアを閉めて他の所に行こうとした、


「誤解だああああああああああああ!」


そして、この基地に声が響き渡ったのだった。


しばらくして、疾嘉さんを何とか説得させた。
疾嘉さんは豚を見るような目で見てくるが、俺は気にしないでおく。


「さて、お早うございますなの、豚杉さん」


「おい!?いきなりの挨拶のついでに罵倒でもしていくかって感じで言わないで!?」


くっそぉ!豚を見るような目で見てくるなら、まだしも
名前まで改変しやがったぞ、コイツ!


「さて、豚杉さん。本題なんですけども・・・。」


「いや、待って、豚杉はやめような?」


「えぇー・・・」


俺はなんとか、30分掛けて
「黒杉」で妥協してくれた、そして俺の中での疾嘉じゃ腹黒キャラになったのだった。
そして、本題に戻る事になった。


「では、黒杉さんは本来はアクレアさんが指導してくれるんですが。
その予定が変更になりました。」


「あ、そうなんだ」


何かあったんだろうか?
疾嘉さんの顔を見る感じだと、何かあったに違いな。
結構、怖そうな顔してるし。


「アクレアさん、セヌーアさん、シルクさんが事情があって遠征に行く事になりましたなの。」


成る程、かなり急な話だな。
俺は、何があったのか聞く事にした。


「何があったんですか?」


すると、疾嘉さんは険しい顔で話し始める。


「実はですね、羽咲さんらしき目撃情報があったんです。」


「それは本当ですか!?」


俺は思わず立ち上がる。


「はい、2課の者を行かせたんですがその映像に顔は映らなかったですけど、それらしい面影がありましたの。」


「そうか・・・」


俺は安心した、月ノ城さんは命の恩人だ。
まだ、確信はないが、それでも嬉しい情報だ。
しかし、俺は疾嘉さんの次の一言で衝撃を受けた。


「でも、2課の人たちは全員バラバラ死体と見つかったなの。」


「えっ・・・?」


疾嘉さんの表情が険しい理由が分かった。
フヴェズルングの人達が殺されたのだった。
そう、月ノ城さんという証拠はないが、疾嘉さんは何か確信があったような顔をしてた。


「その後、5課の者を向かわせたら、映像が残った軌光石が落ちてましたの。」


「んで、その映像が月ノ城さんらしき人だと。」


「はいですの。」


それが本当なら、相当やばいことが起きてる事になる。
他ならぬ、月ノ城さんが自分の仲間を殺しているという真実。
俺達はショックは隠せなかった。
疾嘉さんは話を続けた。


「そして、実際にその現場に行く事なりまして、私が所属する13課の人達が向かいましたなの。」


「なるほど、所で13課とか2課とかなんですか?」


「羽咲さん・・・、説明してないんですか」


疾嘉はため息をした。
少し説明を面倒くさそうにしていたが。
丁寧に教えてくれた。


「では教えますねー。」


「お願いします。」


疾嘉さんが言うには。
フヴェズルングは全部で1課から13課までがあるらしい。
今回は全滅した、2課は隠密に特化した部隊だったらしい。
その隠密部隊が全滅するのは前代未聞だったらしい。


そして今回の遠征に向った人たちは13課は異能の力を持っている人たちが集まる場所
通称「ローズル」そして「招かざる来客」と呼ばれていた。


今回はかなりの危険が伴う為、13課の人達が動く事になった。
本来は13課が滅多に動くことはないらしく。
動くということは、自分が思っている以上に深刻だということを認識する。


「じゃあ、私の今後の予定はどうなりますかね?」


「それなら、私達姉妹が相手しますねー」


そうすると、どこからかともなく残りの3姉妹が集まってきた。
そして、疾嘉さんは言う。


「アイリスさんと黒杉さんをみっちりしごいてあげますなの」


そして、俺は新たな修業がはじまる。

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