初級技能者の執行者~クラスメイトの皆はチート職業だが、俺は初期スキルのみで世界を救う!~

出無川 でむこ

第21話 激突!VSシルク!(上)の話

「むむ?」


シルクは、クレナに気づいたようだ。
怖がらせないようにか、変身を解いて歩いて近づく。
クレナの前まで行くと、笑顔で向かい入れるように、自己紹介を始めた。


「初めまして!僕はシルクって言います!」


そう言うと、手を差し出して、握手をしようとした。
クレナはそれを応じるように、握り返した。
すると、何かに驚いたような表情をしてた。
シルクは、俺の顔を見て話しかける。


「こ、この子は何者なんですか!?」
「俺の武器だ。」
「えぇ!?」


シルクの問いに、ストレートに答えた。
勿論、シルクは驚いてた、武器に変身する人間なんていないからな。
シルクは怒った様子で、俺を見つめる。


「こ、こんなか弱い少女に戦わせるんですか!?」
「はい?」


何か勘違いしてるようだ。
いや、俺がストレートに伝え過ぎたってのもあるかもしれないが・・・。
俺は誤解を解く為に詳しく話す。


「シ、シルクさん!待ってなんか誤解していないか!?」
「ご、誤解ってなんですか!」
「取り合えず、これを見てくれ!クレナ!


クレナは頷いて、徐々に人の形から黒い短刀に変わっていく。
短刀になると、俺の手を繋ぐように短刀が手に納めた。
それを目の前で見たシルクは興奮と驚きが隠せないようだ。
目を輝かせながら、短刀状態のクレナをまじまじと見つめる。


「うひゃー!!、よーくん!これなんですか!?クレナさんが短刀になりました!?
どうなってるんですか!?しかも、この黒いフォルムすごいかっこいいじゃないですか!
うひゃーーーー!!」


シルクはぴょんぴょん跳ねる。
シルクさんはよく分かってらっしゃる
どうやら、シルクさんも同じロマンを感じる者同士のようだ。
クレナは恥ずかしくなったのか、人間の姿に戻る。
そのまま、俺の背中の後ろに隠れた。
シルクはその姿を見て、猫耳帽子の耳が落ち込むようにペタリと下がった。
どうなってんだ、その帽子は…。


「あう、ごめんなさい・・・!でもクレナさんと仲良くなりたくて…!」
「・・・本当?」


シルクが思いを伝えると、クレナは安心して出てくる。
クレナが隣に移動した後、シルクはいつも通りの口調で話し始める。


「しかし、すごいですね!クレナさんを触った時にピリピリと痺れるような感じがしました!」
「だから、驚いていたのか」
「はい!膨大なエネルギーを感じましたのでびっくりしました!武器だと分かれば納得ですね!」


シルクはクレナの膨大なエネルギーを感じて驚いたようだった。
たしかに、伝説級の武器なんだけどさ、俺には普通の少女にしか見えなかった。
シルクの能力であろうか?それとも強者だから分かる事かもしれない。
考えているとシルクは変身状態に戻った。


「変身!キャットうーにゃん!」
「「おー!!」」


アイリスとクレナは拍手する。
それに照れるシルクがいる。
何とも微笑ましい光景であった。
シルクは後ろにスタイリッシュにジャンプして元の位置に戻った。
・・・・っく!かっこいい!!。


「さぁ!自己紹介が終わりました!始めましょう!
よーくんはどれぐらい強くなったのか、僕が見て上げます!」」


そう言うと、シルクは準備運動しながら、待っている。
俺はクレナに武器状態になるように命令する。
そして、短刀を持ってシルクに突っ込む。


「お!僕に近接に挑むんですね!良いでしょう、受けて立ちます!」


シルクは構えた、俺はスキルを発動する。


「前の俺だと思わないください!『残影』!!」
「なんですとぉ!?僕が知ってる残影と違う!?」


昨日、今まで使ってないスキルを全部試してみた。
村人である、俺のシルクさんに対策できないかと思い考えた。
俺がシルクさんに勝っているものは、それは"技術(スキル)"の量だ。
シルクさんのスキルは質が良い代わりに、そこまでスキルの量は無いのだ。
なら、俺は大量にあるスキルをシルクさんに対策出来そうな物を選んだ。


俺は『残影・EX』を発動させる。
本来の残影は1体まで自分の幻影を見せるのだが。
EXになった事で4体まで増やす事ができるのだった。
しかし、あくまで幻影であって攻撃が当たるわけではない。
相手を惑わすだけのスキルだ。
それでも効果はある、現にシルクさんの戸惑っているのだから。


「もらった!!」
「あまいです!!」


しかし、それでもシルクさんは捕まらない。
今まで以上に尋常じゃない速度で動いているのだから。


「ウッヒャアア!!よーくん!やっぱり凄いですね!少し見ない間に強くなってます!」
「別に本人自体は強くなってる訳じゃないですけどね!」


俺のステータスは前の戦闘から変わっていないのだ。
しかし、その代わり色々手に入れたのだ。
シルクは少し端っこ側に寄った所で、次に俺はアイリスに合図をする。


「アイリス!今だ!」
「ん、まかせて・・・!」


アイリスは走って向う、ページの一枚を切り取って。
上に向って投げると、その瞬間に紙からシルクに向って炎が一直線に飛ぶ。


「・・・"炎ノ砲(フレガル)"」
「ちょちょちょちょ!?」


シルクは間一髪避ける、腕の所が少し焦げてた。
しかし、焦げた部分はすぐに再生した。
あのパワードスーツは再生機能もついているようだ。


「あ、あぶなかったぁ・・・!?何さりげなく無詠唱で魔法使っているんですか!?」
「私の新しい・・・、武器・・・ハグレに貰った。」
「ちょっとハグレさぁん!?」


しかし、この場にはハグレはいないのだった。
シルクは嘆くも避け続ける。
そうしていると、アイリスは三枚の紙を持って空中に投げる。
そして、俺は次に現れる場所を予測してシルクさんを待ち伏せする。
目の前に現れた、俺はその瞬間を見逃さなかった。
俺は手を伸ばす!
俺はシルクさんを触れた!


だが、シルクさんの体はすり抜けた
俺は何が起こったのか分からなかった。
しかし、後ろを振り向くとシルクさんがいた、触れようとするが・・・
シルクさんに触れられない。どういうことだ?
すると奥の方に声が聞こえた。
シルクの声だった。


「よーくん!こっちですよ!」


シルクの声に気づいたら、目の前にいるシルクはゆらりと消えた。
シルクは無い胸を張って、話はじめた。


「よーくん!残影を見て思いつきました!残像です!!えっへん!」


そして、無い胸を張った。
俺は戸惑うしかなかった、何故なら"スキル"なんて使っていなかったからだ。
シルクさんは戦いの中で無意識で残像の原理を理解したのだった。
そうシルクさんの強さはステータスでも装備でもない、無意識で開発される
そして直感で行われる"戦闘美学(バトルセンス)"だということを思い知らされるのだった。


そして、俺は立ち上がる。
俺にはまだ"切り札"が沢山あるんだ。
それを全て使い切る前に終わらせる!


そして、俺は黒姫ノ紅を握ったまま、シルクさんに再度攻撃を仕掛けるのだった。

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