初級技能者の執行者~クラスメイトの皆はチート職業だが、俺は初期スキルのみで世界を救う!~

出無川 でむこ

第20話 対策が完了とハグレがパパになるの話

前回のあらすじ


・同士ができました。
・仲間?武器?がどっちでもいいや!なりました!
・アイリス、ライバルができる。


俺は黒髪の少女"蒼い瞳"を持つ少女の名は『黒姫ノ紅』
俺の新しい武器だ。


「とりあえず、今日からクレナって呼ぶから、いいな?」
「うん、いいよ!」


うん、昨日までのツンツン具合が綺麗さっぱりなくなってる。
すると、ノックをの音が聞こえた。


「どうぞー」


出てきたのは、ハグレだった。
何か持ってきたようだ。


「おう!元気になったか!」
「あぁ、おかげさまでな。」


ハグレはクレナに気づいたのか、不思議そうに見て効いてくる。


「黒杉の旦那、そいつぁ、誰なんだ?」
「あぁ、黒姫ノ紅だよ。ハグレが作った武器だ。」
「なんと!?こんなかわいい子がか!?」


声が大きかったのか、クレナは後ろに隠れた。
それとも、箱に戻されるんじゃないかと思ってちょっと睨むように警戒されている。


「あ、あれー・・・、俺はなんで警戒されてるんだろう…。」
「箱に戻されると思ってるんじゃないか?」
「既に旦那の手に渡っているんだぜ?無茶をいうなよ!」


俺達は笑いながら話す。
すると、クレアが少し警戒を解いたのか。
頭をだした。


「お?嬢ちゃん、元気にしてたか?」
「嬢ちゃんじゃない!!私は黒姫ノ紅!クレナよ!」


嬢ちゃん呼ばわりされたのが嫌だったのか、そっぽを向く。
うん、いつものクレナだ。


「はは、嫌われたもんだね。まぁ無理もないか。」


まぁ、自分が作った武器に嫌われるのはきついものがあるよな。
それに10年間閉じ込めたわけだし。
すると、クレナは予想外の回答をする。


「別・・・嫌ってないわよ、それに・・・」
「それに?」


意外だった、てっきり嫌っているのかと。
クレナはもじもじしている、何か恥ずかしそうにしてた
しばらくすると、クレナは口を開けて話す。


「私を作ってくれたんでしょ・・・?じゃぁ、パパ・・・じゃないの?」
「・・・・・!!!!!!」


ハグレは目を丸くして、驚いた。
そして、その直後、目から滝のように流れ出る。
良かった、クレナはハグレの事を嫌ってないようだ。
同士の悲しむ顔は見たくないからな。


「俺を・・・、俺をパパと呼んでくれるのか・・・・!!」
「うるさいわね!私を作ったんだから、貴方がパパに決まってるでしょ!何度も言わせないで!」


クレナは少しずつ顔が赤くなっていく。
きっと恥ずかしいんだろうな。
すると、涙を流しながら、クレナに抱き着くハグレ。
それを離れてをいわんばかりのクレナがいる。


「うおー!!クレナー!わが娘!愛してるぞぉおおおおお!」
「パパうるさい!!あと臭いから離れて!!!」


その一言で固まる、ハグレ。
パパ臭い・・・、年頃の娘に言われるときついんだろうなぁ。
俺は心中で、同情したのだった。


「所で、ハグレは何しに来たんだ?」


落ち込むハグレは、我に返った。
そして、いつものハグレに戻ったのだった。
この切り替えの早さは見習いたい所だ。


「そうだそうだ、クレナをいずれ使いこなせる人がいたら、これをプレゼントしようと思ってな。」


そういうと、ハグレが取り出したのはとても綺麗な鞘だった。


「これは・・・」
「クレナと旦那のプレゼントだよ。」
「パパ・・・、ありがとう。」


良い鞘だ。メインは黒でサブが蒼と紅の真逆な色なのにとても綺麗だ。


鑑定、分析、解析。
「黒姫ノ蒼鞘」
伝説級
・黒姫ノ紅の専用鞘
霊神木とオリハルコンと霊神鉄で作られている為、以下の効果が付与されています。
・黒姫ノ紅の攻撃力が大幅に強化
・黒姫ノ紅の耐久度が大幅に強化
・黒姫ノ紅の専用スキルを覚えました。
・黒姫ノ紅を鞘を納めると耐久度が回復します。


黒杉は『黒姫ノ紅』の真の力を開放させた為、装備中は以下のスキルを覚えました。
・黒姫ノ炎
・黒姫ノ刃
・黒姫ノ罪
・黒姫『蒼炎ノ刻』


黒杉は分析・EX、鑑定・EX、解析・EXになった為、スキルを統一化させる事ができますが、どうしますか?


もちろんYESだ。


スキルが統一化されて、以下この効果を得られました。
・探求の千里眼
その目は全てを見透かす。


全てを見透かす?なんだそりゃ?
俺は疑問に思いつつも、いずれ分かるだろう思ってこの問題は後にした。


てかめっちゃスキル覚えたな・・・。
クレナの様子はというと・・。


「パ、パパ!すごい!!めっちゃ力があふれる!!」
「だろだろ?娘の為ならこのぐらいやっていけるもんさ!!」


この親子、仲がいいな・・・。
日本にいる、母さんと父さんは元気にしてるだろうか・・・。
てか、ハグレもハグレで何さらっと伝説級をつくってんだよ・・・。


でもこれで、シルクさんの対策ができそうだ!


「ハグレ、本当にありがとう。これで今度こそリベンジしてみるよ!」
「おうよ!旦那もがんばれよ!お前さんには感謝しかないからな!
あとアイリスの嬢ちゃんにも専用装備作ったんだ!嬢ちゃんにもこれをやるよ!」


そういうと、ハグレは本を取りだす。


「いいの?」
「おうとも!旦那ばっかりだとアレだろ?これは嬢ちゃん専用の魔導書だ」


そう言って、ハグレはアイリスに魔導書とペンを渡す。
ハグレは説明する。


「これはだな!俺の新発明だ!大事に使ってくれよな!
この魔力のペンに魔導書にあらかじめ、魔法の呪文詠唱を書く
そして、そのページを破り捨てて投げると、無詠唱で発動するんだ!
そして、破れたページは嬢ちゃんの魔力で元に戻るから安心してくれ!
もちろん書かれたままだからそこらへんも大丈夫だ!
ちなみに、威力は持ち主の魔力量で決まるから普段と同じぐらいの威力で放てるぞ!」


ハグレは丁寧に説明してくれた。
そして最後に・・・。


「この魔導書の名はプルムだ」


千里眼でみると、英雄級装備だった・・・。
ぽんぽん作る、ハグレが本当に何者か気になり始めた。


「ありがとう、大切にする」
そういって、嬉しそうに抱きしめるアイリスだった。


「さて、明日に向けて色々準備するぞ!!」


今日は、武器とスキルを試す為に1日を費やした。


―――――そして、翌日


「むっふー!!!待ってましたよ!!!」


そこには既に変身した、シルクさんが立っていた。


「この間みたいにいきませんよ!」


俺達3人でシルクに立ち向かうのだった。

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