初級技能者の執行者~クラスメイトの皆はチート職業だが、俺は初期スキルのみで世界を救う!~

出無川 でむこ

第14話 コントロールと暴走の話

前回のあらすじ!


疾嘉、俺はお前を許さねぇ!!
アイリス可愛い
月ノ城さんと愉快な仲間達


訓練所でアイリスと一緒に色々試している内に、月ノ城さん達がやってきた。


「またせたな」
そう言って、軽く手を振る。
その後ろには、シルクさんと昨日、自己紹介してたアクレアさんとセヌーアさん
そして、その後ろには凛々しい女性が経っていた。


「・・・」
その女性は黙って、俺とアイリスを見つめてた。


「あぁ、昨日は自己紹介出来なかったらしいね。
この子はユキ=ナーサリーだ。」
月ノ城さんの紹介と同時にユキはお辞儀する。
無口な所以外は至って普通だった。


「今回は、この4人が君の修業を面倒を見てくれる人だ。」
「黒杉さん、よろしくですー!」
「分からない事あれば、言ってくださいね。」
「よろしく。」


そう言って、それぞれの挨拶が終わる。


「月ノ城さんは手伝ってくれないんです?」


月ノ城さんは少し困った顔した後に話す。


「すまんな、俺はしばらく不在になるんだ。
できれば色々教えて上げたかったけど、そうも言ってられなくなったんだ。」
そう言って、少し暗い顔をしてた。


「何処に行くんですか?」
俺は少し気になり、聞いてみることにした。
しかし、月ノ城さんは教えてくれなかった。


「個人的な問題だから気にしなくてもいい、黒杉は強くなるのだけに集中してな。
皆は黒杉を頼むぞ。」
そう言って、月ノ城は訓練所に出て行く。
出て行く後姿は、何処か寂しげだった。
そして、最後に何かつぶやいたような気がしたけど、遠くにいて聞こえなかった。


しばらくすると、アクレアさんが話す。
「改めて、クロスギさんよろしく。今回の相手はユキさんが相手してくれるから、
準備ができたらユキさんに話しかけてね。」
そう言って、ユキさんはコクリと頷く。


「では、私達も訓練してるから、何かあったら呼んでね。」
そういって、アクレアさん達は、ユキさんを残して訓練所から出て行くのだった。


「・・・」
視線が痛い、せめて何かしゃべってくれ!!
そう思いながら、俺はユキさんに話しかける。


「修業手伝っていただきありがとうございます。」
「・・・!」
ユキさんは手を振り「気にしなくてもいいよ!」って感じのジェスチャーをしてくる。
無口だが表現豊か人だ。


「では、始めましょうか。」
「・・・コクリ」


ユキは背中に背負った二つの大剣をくっつけ、両剣の状態にした。
その瞬間、ユキに凄い魔力を感じる、押し潰されそうだ。
俺はユキを解析した。


【ユキ=ナーサリー】
LV150 職業 バトルマスター
HP250000
MP150000
SP150000


俺の解析はここで終わったようだ。
今使える、解析はここで限界のようだ。


てかLV150ってなんだ!?ウサさんの次にLV高いのは疾嘉さんじゃなかったのかよ!?


「クロスギ」
突如、ユキが喋った!!?
お前、喋れたんかーい!!!


「・・・・これから教えるのは・・・魔力のコントロール」
そう言って、ユキは放出した膨大の魔力を一瞬で抑えた。
これ程の膨大な魔力を一瞬で抑えるユキは凄かった。


「魔力をコントロールする事によって・・・、成長スキルのMPを増やすことができる・・・。」
俺は新たな新事実をして、絶句するのであった。
「そして・・・もう一つの修業・・・、これを見てほしい」
そう言って、ユキは目を閉じて、何かに集中した。
その何かはやがて、ユキの体に纏うか様に体に吸い込まれていく。


「これはいったい何だ?」
「これは・・・、魔素・・・SPの源」
魔素か・・・そういや、この魔素の事を教えてにらったんだったな。
確か、自然から出てくる魔力だっけか。


「これは・・・基礎・・・これができるかできないかだけで強さが天と地に分かれるぐらい違う・・・。
「例えば、何処が違うんだ?」
そういうと、ユキは淡々と語る。
「魔力は体内ある魔力量の事ぐらいはしってるよね・・・?」
「あぁそれぐらいは・・・」
「体内ある魔力を体内に巡らさせる事によって、魔力を活発化させ身体能力を向上させる事ができるの・・・。
逆に魔素は、体に纏う事ができるの、それは武器にも影響うけるの。」
俺は何が違うんだと思う、結局の所、何が違うかが分からなかった。
そこで、ユキは訓練所の石ころを拾った。


「これを見てて」
ユキは石に何かしてるようだ、石が小さく震えだす。
その瞬間、石が何もしていないのに外側にはじけ飛んだになる。


「今のは魔力をあたえ事で、内面からの魔力が耐えきれずに爆発したの・・・」
そして石をもう一個拾って、また何かしている。
すると、今度ははじけ飛ぶのではなく、粉々になって消えた。
「こ、これは?」
俺は何が起こったか分からずに、戸惑うに俺にユキは答える。
「これは、魔素を吸い込み過ぎて劣化して粉になった、吸い過ぎる魔素は毒になる・・・」
なるほど…、理解した。
魔力は内面の潜在能力を発揮するもの。
魔素は外側の潜在能力を発揮させるもので落ち着いた。


ユキは岩がある場所に移動して、両手で何かしてるようだ。
しばらくすると、岩から離れて俺に話しかける。


「じゃあ、今回の課題はこのを岩を壊す事。」
そういう、ユキであった。
俺はそれだけでいいのか?と言って、ユキは頷く。
俺はそこら辺の石ころを拾った。
今の俺なら余裕で壊せるだろうと思いスキルを発動させて、投げて攻撃する。


「石投げEX・ショット・ピンポイント」を同時に発動させて。
石は高速回転させて、ピンポイントの効果によって急所に当てる
攻撃した、岩が爆発に巻き込んだ。


「どうかな?」
砂煙が上がると・・・、地面は抉れている、だが・・・
岩だけは綺麗に残った。


「な、なんだと!?」
俺はあり得ない光景にまた絶句したのだった。


「スキルだけじゃ・・・絶対壊れない・・・。魔力と魔素をコントロールを完全に使いこなせなければ絶対壊れない」
そういう、ユキであった。


「何故壊れなかったんだ?」
俺は不思議に思い聞いた。


「魔力と魔素を同時に発動させた」
「なんと・・・」
ユキ曰く魔力と魔素を完全にコントロールすると5階から落ちても痛くないらしい。
さらに恩恵はとてもでかく、身体能力が爆発的に向上するとの事、
少なくともフヴェズルングに所属しているメンバーは全員使えるとの事
全員、化け物揃いじゃねぇか・・・。
しかし、バランスを間違えればどちらかが暴走するらしいから
今回はそれを止める専門のユキが担当することになったそうだ。


アイリスは今までのやり取りを見て興味があったのか、試しにやってみると。
アイリスにとてつもなく魔力が強くなっているのを感じた。
「これで、良いのでしょうか?」
アイリスはユキの方を見て質問するかのように聞く。


それを見た、ユキは目を大きくしてアイリスを見つめた。
「すごい・・・一発で出来るなんて・・・」
最短で1週間は掛かる、才能がない人は2ヶ月以上はできない人もいる。
やはり、アイリスは天才肌のようだ。


俺も負けじと試すが、腕に激痛が走った。
「…っぐ!?」
俺は腕を抑えて、ヒールを掛けるのだが・・・腕の痛みが消えない。
すると、ユキが俺の腕を探るように触った。
腕の痛みが徐々になくなっていくことがわかる。


「これは?」
「さっき言ってた・・・暴走・・・体内と魔力と外側の魔素が乱れて暴走した。」
無表情で言うのであった。
しかし、俺そう言って訓練所でひたすら修業するのであった。

          

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