初級技能者の執行者~クラスメイトの皆はチート職業だが、俺は初期スキルのみで世界を救う!~

出無川 でむこ

第8話 少女と謎の男が登場!の話

黒杉はあれから、自分の拠点となる場所に戻る。
黒杉は話しかける。


「アイリス、お腹すいていないか?」
「私は平気」


それもそうか、何年も飲まず食わずにあそこに閉じ込められたんだ。
少なくともアイリスは人間じゃないってのは分かる。


「じゃぁ、ご飯は俺のだけでいいっか」
「うん」


黒杉は料理する。
先ほど、同じように木の実とお肉炒めを作る。
匂いを嗅ぎつけたのか、いつの間にかアイリスが興味津々に見ている。


「アイリス・・・」
「ッハ・・!?」


我に返るアイリス、ちょっと恥ずかしそうだ。


「ご、ごめんなさい…、美味しそうな匂いがしてたので…」
「そっか、じゃあ・・・」


そう言って、焼いた肉をすくって、でかい木の実の葉っぱに乗せる。
葉っぱに乗せて渡す。
アイリスは嬉しそうだ。


「いいの?」
「あぁ」
「やったぁ!いただきます!」


アイリスは食べた、その瞬間固まる
やはり、まずかったであろうか?


「ア、アイリス?」
「う、うまぁい!!」


アイリスは子供みたいに夢中に食べた。


「ヨウイチ!これ美味しい!!」
「ハハ、そうかそうか、お口に合ってよかった。」
「うん!」


思わず、笑ってしまった。
なんというか、愛らしく感じる。
自分の料理を食べてもらって、ここまで喜んでもらうのはこんなにも嬉しいと感じる。


「ん!!んーん!!」
「こらこら、そんな急いで食べるな」


アイリスはご飯を喉に詰まらせた。
そう言って、葉っぱで作ったカップで水をすくって渡す。
それを勢いよく飲み干す。
見た目とは裏腹に食いしん坊なアイリスであった。


「コホッ...コホッ...あいがとう、ヨウイチ。」
苦しかったのかちょっと涙目である。
ご飯は食べ終わった。


「ごちそうさまでした」
「あぁ」
「ヨウイチの料理おいしかった・・・」
「また作ってやるさ」
「ほんと!?」


アイリスは喜ぶ姿をみると、なんだか犬っぽく見えてきたぞ。
言ったら、怒りそうだから言わないでおこう。
そう考えるとアイリスが声を掛けてくる。


「ヨウイチ!」
「ん、なんだ?アイリス?」
「ヨウイチ、水辺ってどこ?」
「あぁ、それならあっちにあるぞ」


そう言って、水辺の方に指を指す。
「わかったわ、ありがとう。


そういうと、ローブを脱ごうとする。
黒杉は驚いて、脱ごうとするアイリスを止める。


「バカバカ、ここで脱ぐな。」
「なんで?」
「なんでって、俺は男だぞ女性がここで脱ぐもんじゃない」
「別にヨウイチなら見られて良い。」
「俺がダメなんだ!!!」
「フーン・・・」


アイリスはちょっと納得しなかったが、場所を移動して水辺に向ったのだ。
「はぁ、ちょっと疲れたな…」


俺だって、思春期なんだ!変に惑わすな!本気にしちまうだろう!
一人悶える、黒杉であった。


しばらくして、30分後…
アイリスはローブに羽織って帰ってくる。
髪の毛が濡れている、なんというかとても妖艶な姿だった。
水浴びでもしてきたのであろうか?


「お帰り、アイリス」
「ただいま、ここの水はとても綺麗だった」
「そうか、じゃあ寝るぞ。」
「うん」


アイリスは頷いて、お互いに寝始める。
互いにちょっと、離れた位置で寝始める。


―――――――


その日の就寝中
何かが、近づいてくる、気配を感じる。
黒杉は起き上がり、気配を感じる方に顔を向ける。
そこにはアイリスがいた。


「アイリス、どうしたんだ。」
「ヨウイチ…。」


アイリスは言いずらそうだった。
「なんだ、言いたいことがあるなら、ハッキリ言ってくれ。」
「ごめんなさい…、怖い夢を見て、寝れなくて…」
「ふむ…」


アイリスは言った。
「だから少しだけで良いから、一緒に寝てほしい・・・」
「アイリス、俺は男だぞ、何をしでかすか分からない」
「ヨウイチなら別に良い、それにヨウイチは絶対にそんなことしない」


アイリスは何故か自身満々に言う、それとも何か根拠があっていったことであろうか?
俺はそのまま寝た。


「勝手にしろ」
「ありがとう、ヨウイチ・・・」
そう言って、アイリスは黒杉のの手を触り、後ろに抱き着きながら寝始める。
アイリスの手は小さく冷たかった。
きっと、長くの間ずっと閉じ込められて寂しかったんだろう。
その証拠に、手が少し震えていた。


「ヨウイチ?もう寝た?」
「・・・」
「あのね、私ね、嬉しかったの」


アイリスは寝ているか思って話し始める。
「多分だけど、私は何百年も閉じ込められてたと思うの
何も覚えていないけど、きっと遠い昔から閉じ込められた気がする
自我を取り戻した時には、鎖につなげられてて、動けない状態だった。
そして、そうして何年も何年も経った、きっと誰も来ないだろう
きっと誰も助けに来てくれないだろうと思っていた。
でもそれでも待つしかできなかった。だから祈ったの
一度だけでもいい、誰かに会いたい、孤独のまま死にたくないって」


アイリスは淡々と語った
そうか、彼女はただ生きたかっただけなんだって
アイリスは楊一の手を少し強く握る


「だから、ヨウイチは来た時に嬉しかったの、まだ見捨てられてなかったって」


見捨てられなかったか…
楊一はまた思い出す、不気味に笑う"板野"の姿を、俺はあの時の事は忘れられなかった。
俺はアイツに復讐する為に生きてるもんだ。
でも、アイリスの言葉を聞いていると、自分の心の黒い部分が少し収まった気がする。


「だから、ヨウイチが私を守ってくれる様に、ヨウイチは私が守る。裏切らないよ。」


そう言って、話が止まりしばらくすると、寝息が聞こえた。
安心したのであろうか?握っていた手は少し弱くなったのであった。


その二週間後―――――


俺達は起きてご飯を作って、ここを抜け出す為にまた歩き出すのであった。


「さぁ、アイリス行くか」
「うん!」
魔物を狩りをしてて、分かった。
ステータスが低くても魔物は倒せるということ、
あくまでも、下級魔物限定になるが、喉元を的確に?き斬れば魔物は死ぬ
ステータスが低くても倒せる方法を見つけないと、この洞窟は抜け出せない。


そして、器用さが上がった理由が分かった。
それは魔物の急所を的確に当てる事で上がったのだった。
今思えば、王国出てから生き残りのゴブリンがいないか確認する為に
確実に殺すために、喉元を短刀を突き刺してた。
その時に素早さと器用さが上がっていった。
本来は、LVは上がらないとステータスは上がらない筈
なぜ上がったのかは、理由は一つしかないだろう。
「成長・Ⅰ」
そして、覚えられない筈のスキルが増えた。
パッシブ「自動回復・Ⅰ」
これには理由があり、器用さが上がるまでに魔物を攻撃を受け、殺し、そして薬草を食べる
それを繰り返しやっていたら、ある時、かすり傷を受けたとき、いつの間に回復していた。
なんか、おかしいなって思ってステータスを見ていたら。



【黒杉 陽一】
職業 村人
HP1000
MP478
SP200


LV18
攻撃 107
防御 346
魔力 333
精神 500
素早さ 100
器用さ 679
運  15


スキル
石投げ、


パッシブ
成長・Ⅰ
■■の加護
自動回復・Ⅰ


「な、んだと・・・!?」
自分のステースがありえないぐらい上がっていた。
器用さに至っては、もう少しで700になりそうだった。


近くに魔物がいたので、急所を突いて倒すと・・・


【黒杉 陽一】
職業 村人
HP1000
MP478
SP200


LV18
攻撃 107
防御 346
魔力 333
精神 500
素早さ 100
器用さ 680
運  15


スキル
石投げ、
パッシブ
成長・Ⅰ
■■の加護
自動回復・Ⅰ


上がってる…、ちゃんと上がってる
今まで何かできないか、ずっと考えてた。
そして、俺は強くなれる方法を一つ見つけたのだった。
成長スキルの真の力であった。
他のステータスもなぜ上がったのかはわからないが。
条件を満たしたからステータスが上がったのだろう。


そして、数日たった今では下級魔物は倒せるぐらいにはなった。
黒杉たちは道を歩いていく。
その時だった、あの時の"プレッシャー"を感じた。
そして、忘れもしないだろうあの魔物だ


「アオォオオオオオオン!!」
三つ首の魔物は遠吠えする。
周りには、ケロベロスに挑んだ者達の死骸なのか?
武器があちら保知らに落ちていた。


「ケロベロス・・・・!!!」
「ヨウイチ・・・」
アイリスは少し不安そうだ。
しかし、黒杉はアイリスの頭を撫で言う。


「大丈夫だ、アイツはここで仕留める。」
そして、俺は走りだした。
ダンジョンに落ちていた武器を拾って投げつける
それに気づいた、ケロベロスは投げた武器をかみ砕く


そして、右の頭で薙ぎ払う
ギリギリの所で武器で防御をする。


「っく・・・・!!」
「グルルルッ…!」
そして、ケロベロスは左の頭で攻撃する!
黒杉は右側の頭の脳天を剣を刺し、そのまま飛び上がって回避をする。
右側のケロベロスは頭に刺さった剣が痛いのか暴れている。
チャンスだと思い、地面に落ちている剣を足に向って投げつけ刺す。


「うぉおおおおお!!」
投げつける効果は激しく、そして威力があがっていく。
ケロベロスの体は傷が増えていく、血が噴き出すところもあった。
黒杉は、落ちていた武器を拾っては投げて、拾ってはなげて繰り返した。
そして、ケロベロスは体制を崩した。


「止めだぁ!!!」
「グルルルッ…。」
黒杉は剣を持って走り出して飛び込んだ!
だが、うまくはいかなかった。
ケロベロスのしっぽが鞭の様に振り払った。


「ぐっ・・・はっ・・!?」
そのまま、黒杉は壁に叩きつけられた
思いっきり、叩きつけれたんだ、大ダメージは免れないだろう。
黒杉は口から血が出てる、肺がつぶされたのだろうか
自動回復があるとはいえ、流石につぶされてしまっては治るには時間がかかる。


「コヒュー・・・コヒュ・・・」
「ヨウイチ!!!」
アイリスは黒杉に駆け寄ろうする。
しかし・・・


「来るな!!!」
それを拒絶する黒杉だが、アイリスは言うこと聞かなかった。
アイリスは黒杉に駆け寄った。


「ふざけないで!!貴方を失うなんて嫌よ!」
「アイリス!ここで君が死ぬ必要はないんだ!」
「嫌よ!!ヨウイチは私と一緒に生きるの!


アイリスは涙目になる。
「もう一人は嫌なの…、だから私は諦めない!」


アイリスは涙を拭き、立ち上がった、そしてケロベロスの前に立ちふさがる。
「私の好きな人をこれ以上を傷つけさせない!」
アイリスは思いを伝える
「ヨウイチと一緒にもっと外の世界を見て!そして生きる!!」


ケロベロスは逆立っていた、赤いオーラに纏った。
そして、俺たちに二人に襲い掛かる。


「ッ・・・!!」
「アイリス逃げろ!!」
「嫌だ!」
アイリスは死を覚悟した、目を瞑る
しかし、一向に攻撃が来ない、何故?
恐る恐る、目を開ける
そこに会ったのは・・・


首が吹き飛んだ、ケロベロス姿と
それの前に、刀を持った黒コート男性が経っていた。


「・・・っな!」


男は俺達には話しかける。
「お前たち、大丈夫か?」
「大丈夫に見えますかね?」


男は笑って言う
「違いないな、話は後だ・・・、シルル!攻撃だ!」


上に向って、合図する謎の男
俺達も上を見た、そこには大剣を持った少女が勢いよく降りてきた。


「まかせて、うーさん!!うりゃああああ!!」
「キャウン!?」


シルルと呼んだ、大剣の少女は勢いよく大剣を振った。
ただでは済まないであろう、振った大剣は地面をが割れる程だった。
ケロベロスは地面にめり込んだ。


「うーさん、今です!!!!」
男は刀を構え、そして放つ
熾炎流抜刀術・壱ノ型「百々時雨」


一本しかない刀が、数百の刃となってケロベロスを刻む
そして、赤く光る玉が3個見えた。


「シルルやれ!!」
「あい、わかった!!」
少女は大剣で赤く光る玉を砕き、それ以降ケロベロスは動かなかった。
そう絶命したのだった。


「うーさん!終わりました!」
「よくやったな」


勇者でさえ、苦戦したケロベロスを一瞬で絶命させたあの二人はいったい何者なんだ・・・
そう考えてると、男は近づいてくる。
「大丈夫か?」
男はそうやって手を差し出してくる。
「あぁ、大じょ・・・グフゥ!」
そして、俺は血反吐するのであった。
それに驚いた、アイリスは薬草を食べさせてくる。
「あ、ありがとう」
「うぇええええええん・・・よかったよぉお」


アイリスは顔をくしゃくしゃにして、抱き着いてくる
鼻水が・・・
そして俺は改めて二人にお礼をする。
「ありがとうございます。」
「気にするな」


ただ、男は一言ですませた。
「所で貴方たちはいったい・・・?」


謎の男はしばらく目を瞑り。そしてやがて口を開く


「俺は月ノ城 羽咲、そして組織「フヴェズルング」のリーダーをやっている者だ。」


そして、僕達は月ノ城という男のフヴェズルングの基地に向うことになるのだった。

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