あの日君と見たかった景色は
第1話
    あなたの心に浮かぶ『景色』はどんなものですか。青く輝く海、オレンジ色したミカン畑、赤く染まる夕焼け、灰色の雑居ビルなんて言う人もいるかもしれないね。もちろん私にもあるんだけどそれはまだここでは秘密。これはそんな大切な『景色』を取り戻していくための私、高崎雨音の物語。ちょっと長くなるけど聞いてくれるかな。…ありがとう。じゃあとりあえずこの話から始めようかな。
あれは二年前の春、当時の私はまだ十四だった。今日のように星がキレイな夜だったことは覚えている。いつものように近くの浜辺を歩いていた私は一つのボトルレターを拾った。中には一つの手紙が入ってたんだけどボロボロでほとんど読めなかったんだ。でもただ一言理解出来たのは「待っています」。所々グニャグニャしているとても可愛らしい字だった。
「うわっこれ誰かとの待ち合わせの手紙だ。拾っちゃ駄目だったかな…でもこれすごく時間が経ってるみたい。」
とりあえず私はその手紙を持って帰った。そしてその日あの夢を見たんだ。
あれは二年前の春、当時の私はまだ十四だった。今日のように星がキレイな夜だったことは覚えている。いつものように近くの浜辺を歩いていた私は一つのボトルレターを拾った。中には一つの手紙が入ってたんだけどボロボロでほとんど読めなかったんだ。でもただ一言理解出来たのは「待っています」。所々グニャグニャしているとても可愛らしい字だった。
「うわっこれ誰かとの待ち合わせの手紙だ。拾っちゃ駄目だったかな…でもこれすごく時間が経ってるみたい。」
とりあえず私はその手紙を持って帰った。そしてその日あの夢を見たんだ。
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