異世界呼ばれたから世界でも救ってみた
第10節 学園編入試験開始
『さて、話は以上になりますけど、なにか質問はありますか?』
桐生は何も無いと判断し、首を横に振るがレイナは申し訳なさそうに手を上げた。
『あ、あのぉ・・・』
『はい?なんでしょうかレイナさん?』
『はや、桐生さんが住む寮なんですけど・・・』
『そうですね。レイナさんとはもう顔見知りになっていますし、Sクラスの寮にしましょうか♪』
『やっぱり・・・///』
『なにか問題でも?』
『Sクラスの寮ってほぼ女子寮なんですけど・・・///』
『あら、そうでしたね♪・・・大丈夫ではないでしょうか♪?』
学園長は笑いながら了承をした。レイナは『やばいよー・・・色々片付けないと・・・てか、みんなにも説明しないと・・・』などとぼやいていた。
『ほ、ほんとに大丈夫です?!』
桐生はさすがに気が引けたのか学園長に問いただした。
『あら?なにか不味いことでもしようと考えているのですか♪?』
そう言う学園長の顔は笑っていたが、背後には女神よりは悪魔が見え隠れしていた。
『い、いえっ!?断じてなにもっ!?(こ、こえぇぇぇぇぇ!!!!)』
『ですよね♪ほら、桐生さんもこの様に仰ってますし、大丈夫ですよ♪』
レイナは学園長に諭されていたがそれどころではない様子だった。
『では、必要なものは街で揃えて頂いて、寮の方に届けても構いませんので。レイナさん?よろしくお願いしますね♪?』
『は、はぃ・・・』
2人は学園長に押し切られる形で部屋を後にするのだった。
ー
ーー
ーーー
『じゃあまずは服とかかな?ご飯とかは食堂があるから大丈夫だし、お風呂もあるから着る服を揃えておけば大丈夫だと思う』
『りょーかい。まぁ案内頼むわw』
『うん、学園長からもお金貰えたし、多分それなりには買えると思う♪』
レイナは諦めたのかやけくそ気味に明るくなっていた。
『そういえばあの入ってきた4人は先生なんだな?』
桐生は先程会った人達についてレイナに聞いた。
『そうそう♪順番に行くと剣士風の人がジェイク先生、おじいちゃん先生がジークハルトさん、綺麗な女の人が加護の先生でミュゼさん、で最後のレンジャーの先生がゲイン先生♪』
桐生はこれから試験を受ける人の名前と顔を一致させながら、買い物を済ませていた。
ー
ーー
ーーー
『ここが私達Sクラスの人達用の寮だよ。人数はそんなにいないから下の階は他のクラスの子達が居るからあんまりちょっかいかけないでね?Sクラスの人達が住むのは三階だけだから♪』
そう言って案内した寮と言われる建物は桐生からしたら寮ではなく、どこぞの金持ちが住む豪邸だった。庭には噴水があり、手入れはしっかりと行き届いており、外装は綺麗な白をモチーフにした建物であった。
『マジかよ・・・』
『勇人は男の子だから同室って事はないから・・・どこに住むんだろ??』
そう考えていると寮から一人のメイドが現れた。
『(リアルメイドっ?!あれ?俺は天国に来たのかwww?)』
桐生は考え事をしているとメイドは2人の前で止まり、会釈をした。
『おかえりなさいませ、レイナ様。そしてようこそ学生寮へ桐生様』
メイドはそう言いながら2人の手荷物を自然に取りながら『こちらになります』と案内をし始めた。
『学園長先生から聞いてるの?ミカ?』
『はい、本日よりこちらの寮で桐生様もお住いになると。申し遅れました。私、ここの寮を管理させて頂いておりますミカと申します。なにか御座いましたら気兼ねなくお申し付けください』
ミカと名乗るメイドは桐生に深々と頭をさげ挨拶をした。
『あ、すいません御丁寧に。桐生勇人です。厄介になりますがよろしくお願いします』
桐生は同じように頭をさげ挨拶を済ませた。
『お部屋の方ですが、女性の方々もいらっしゃる場所なので色々とご面倒を掛けてしまいますがご了承ください』
『あ、いや、それは当然なんで構いませんから』
『そう言って頂けると何よりです。・・・やはり見た目通り、お優しい方なのですね♪』
そんなことをメイドにいきなり言われ桐生はどう答えるかあたふたしていると隣からレイナが間に入り話を進めた。
『そ、それでどこになるのかなっ?!は、はやく行かないと試験始まっちゃうよっ!?』
『クスクス・・・wそうですね♪ご案内致します♪・・・ボソボソ(やったね♪レイナ♪)』
『(なんもしてないし、なんの事っ!?全く、ミカってばそーやってすぐおちょくるんだから!)』
『(そうでしたか♪?でもあの殿方は例の人と比べてとても礼儀正しく、優しい感じがしますけど♪?)』
『(そりゃあ・・・まぁ・・・///)』
『(あらあら・・・♪脈アリなんですね♪♪)』
2人はなにかヒソヒソと話していたが聞き耳たてるのも気が引けたので少し距離を置いて桐生は付いて行った。
ー
ーー
ーーー
『・・・oh......』
『ここって・・・』
『はい♪学園長からはここを使う様にと指示を受けていましたのでご案内しました♪』
そこは・・・小窓がオシャレななんとも言えない屋根裏だった。
『少々狭い所ではございますが、御容赦ください♪』
『だ、大丈夫勇人っ?!あれなら学園長に話してこようかっ?!』
レイナは自分の部屋と比較したのだろう。必死になりながら抗議しようと言ってきたが・・・
『いや、いい・・・♪気に入った♪ここ、使っていいんだろう♪♪?』
桐生は喜んで受け入れていた。さすがにその反応は予想していなかったのか、レイナもメイドも唖然としていた。
『昔から憧れていたんだよなぁ♪屋根裏のこの狭い空間の中での自分の部屋♪秘密基地っぽくて良くねwww??』
桐生は興奮気味にレイナ達に話しかけたが2人は苦笑いをするほかなかった。
その時ーー。
コンコンーー
部屋の扉を叩く音に3人は振り返った。そこには学園長の部屋で見た兵士が立っていた。
『失礼します。まもなく試験開始となりますので闘技場の方までお願いします』
桐生はその言葉に頷いて、荷物などを適当に置き、兵士の後に従った。メイドは『帰ってくるまでにお部屋の方を整えておきます。行ってらっしゃいませ』と見送りの挨拶をしていた。
『わ、私も見学に行ってもいいですかっ?!』
レイナは先に歩き始めた兵士に向かって同行を頼んだ。
『えぇ、よろしいかと。他のSクラスの皆様にも声をかけましたので興味のある方は見学に来られるかと思いますので』
そう答えると兵士はまた歩き始めた。
『じゃあ行こうぜ♪どんな試験か楽しみだwww』
桐生はノリノリで兵士についていき、レイナはそんな桐生を落ち着かせようと必死に宥めていた。
ー
ーー
ーーー彼らは思い知るだろう。最強とは、どんな意味なのか。ーー
桐生は何も無いと判断し、首を横に振るがレイナは申し訳なさそうに手を上げた。
『あ、あのぉ・・・』
『はい?なんでしょうかレイナさん?』
『はや、桐生さんが住む寮なんですけど・・・』
『そうですね。レイナさんとはもう顔見知りになっていますし、Sクラスの寮にしましょうか♪』
『やっぱり・・・///』
『なにか問題でも?』
『Sクラスの寮ってほぼ女子寮なんですけど・・・///』
『あら、そうでしたね♪・・・大丈夫ではないでしょうか♪?』
学園長は笑いながら了承をした。レイナは『やばいよー・・・色々片付けないと・・・てか、みんなにも説明しないと・・・』などとぼやいていた。
『ほ、ほんとに大丈夫です?!』
桐生はさすがに気が引けたのか学園長に問いただした。
『あら?なにか不味いことでもしようと考えているのですか♪?』
そう言う学園長の顔は笑っていたが、背後には女神よりは悪魔が見え隠れしていた。
『い、いえっ!?断じてなにもっ!?(こ、こえぇぇぇぇぇ!!!!)』
『ですよね♪ほら、桐生さんもこの様に仰ってますし、大丈夫ですよ♪』
レイナは学園長に諭されていたがそれどころではない様子だった。
『では、必要なものは街で揃えて頂いて、寮の方に届けても構いませんので。レイナさん?よろしくお願いしますね♪?』
『は、はぃ・・・』
2人は学園長に押し切られる形で部屋を後にするのだった。
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『じゃあまずは服とかかな?ご飯とかは食堂があるから大丈夫だし、お風呂もあるから着る服を揃えておけば大丈夫だと思う』
『りょーかい。まぁ案内頼むわw』
『うん、学園長からもお金貰えたし、多分それなりには買えると思う♪』
レイナは諦めたのかやけくそ気味に明るくなっていた。
『そういえばあの入ってきた4人は先生なんだな?』
桐生は先程会った人達についてレイナに聞いた。
『そうそう♪順番に行くと剣士風の人がジェイク先生、おじいちゃん先生がジークハルトさん、綺麗な女の人が加護の先生でミュゼさん、で最後のレンジャーの先生がゲイン先生♪』
桐生はこれから試験を受ける人の名前と顔を一致させながら、買い物を済ませていた。
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『ここが私達Sクラスの人達用の寮だよ。人数はそんなにいないから下の階は他のクラスの子達が居るからあんまりちょっかいかけないでね?Sクラスの人達が住むのは三階だけだから♪』
そう言って案内した寮と言われる建物は桐生からしたら寮ではなく、どこぞの金持ちが住む豪邸だった。庭には噴水があり、手入れはしっかりと行き届いており、外装は綺麗な白をモチーフにした建物であった。
『マジかよ・・・』
『勇人は男の子だから同室って事はないから・・・どこに住むんだろ??』
そう考えていると寮から一人のメイドが現れた。
『(リアルメイドっ?!あれ?俺は天国に来たのかwww?)』
桐生は考え事をしているとメイドは2人の前で止まり、会釈をした。
『おかえりなさいませ、レイナ様。そしてようこそ学生寮へ桐生様』
メイドはそう言いながら2人の手荷物を自然に取りながら『こちらになります』と案内をし始めた。
『学園長先生から聞いてるの?ミカ?』
『はい、本日よりこちらの寮で桐生様もお住いになると。申し遅れました。私、ここの寮を管理させて頂いておりますミカと申します。なにか御座いましたら気兼ねなくお申し付けください』
ミカと名乗るメイドは桐生に深々と頭をさげ挨拶をした。
『あ、すいません御丁寧に。桐生勇人です。厄介になりますがよろしくお願いします』
桐生は同じように頭をさげ挨拶を済ませた。
『お部屋の方ですが、女性の方々もいらっしゃる場所なので色々とご面倒を掛けてしまいますがご了承ください』
『あ、いや、それは当然なんで構いませんから』
『そう言って頂けると何よりです。・・・やはり見た目通り、お優しい方なのですね♪』
そんなことをメイドにいきなり言われ桐生はどう答えるかあたふたしていると隣からレイナが間に入り話を進めた。
『そ、それでどこになるのかなっ?!は、はやく行かないと試験始まっちゃうよっ!?』
『クスクス・・・wそうですね♪ご案内致します♪・・・ボソボソ(やったね♪レイナ♪)』
『(なんもしてないし、なんの事っ!?全く、ミカってばそーやってすぐおちょくるんだから!)』
『(そうでしたか♪?でもあの殿方は例の人と比べてとても礼儀正しく、優しい感じがしますけど♪?)』
『(そりゃあ・・・まぁ・・・///)』
『(あらあら・・・♪脈アリなんですね♪♪)』
2人はなにかヒソヒソと話していたが聞き耳たてるのも気が引けたので少し距離を置いて桐生は付いて行った。
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『・・・oh......』
『ここって・・・』
『はい♪学園長からはここを使う様にと指示を受けていましたのでご案内しました♪』
そこは・・・小窓がオシャレななんとも言えない屋根裏だった。
『少々狭い所ではございますが、御容赦ください♪』
『だ、大丈夫勇人っ?!あれなら学園長に話してこようかっ?!』
レイナは自分の部屋と比較したのだろう。必死になりながら抗議しようと言ってきたが・・・
『いや、いい・・・♪気に入った♪ここ、使っていいんだろう♪♪?』
桐生は喜んで受け入れていた。さすがにその反応は予想していなかったのか、レイナもメイドも唖然としていた。
『昔から憧れていたんだよなぁ♪屋根裏のこの狭い空間の中での自分の部屋♪秘密基地っぽくて良くねwww??』
桐生は興奮気味にレイナ達に話しかけたが2人は苦笑いをするほかなかった。
その時ーー。
コンコンーー
部屋の扉を叩く音に3人は振り返った。そこには学園長の部屋で見た兵士が立っていた。
『失礼します。まもなく試験開始となりますので闘技場の方までお願いします』
桐生はその言葉に頷いて、荷物などを適当に置き、兵士の後に従った。メイドは『帰ってくるまでにお部屋の方を整えておきます。行ってらっしゃいませ』と見送りの挨拶をしていた。
『わ、私も見学に行ってもいいですかっ?!』
レイナは先に歩き始めた兵士に向かって同行を頼んだ。
『えぇ、よろしいかと。他のSクラスの皆様にも声をかけましたので興味のある方は見学に来られるかと思いますので』
そう答えると兵士はまた歩き始めた。
『じゃあ行こうぜ♪どんな試験か楽しみだwww』
桐生はノリノリで兵士についていき、レイナはそんな桐生を落ち着かせようと必死に宥めていた。
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ーーー彼らは思い知るだろう。最強とは、どんな意味なのか。ーー
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