異世界呼ばれたから世界でも救ってみた

黒騎士

第5説 学園都市『レミニセンス』

桐生達はその後もゴブリンなど相手にしながら旅を進めていた。途中ウルフなる狼のモンスターとも遭遇したが2人は難なく倒して行ったのだった。
『ふぅ・・・』
『大丈夫か?なんかすまんな?サポート頼むって言っておきながら迷惑掛けてしまって』
桐生はレイナが疲れていると思い労いの言葉と謝罪をした。するとレイナは顔を上げてそんな事ないと言わんばかりに両手を左右に振り始めた。
『うぅん!違う違う!ちょっと・・・嫉妬しちゃって・・・』
『嫉妬?』
『うん・・・勇人って戦闘を重ねる毎に動きがスムーズになってくし、周りを見る余裕も出来てきたから・・・。私もSクラスになれたから調子に乗ってたなぁってちょっと反省と羨ましいなぁって嫉妬しちゃった』
そう言うとてへっと下を出した。その姿を見て桐生は後ろを向きながら『(リアルてへぺろ頂きました!ありがとうございます!)』と小声で叫んでいた。
『?Sクラス?』
一人で満足した時にふと、疑問に思うワードがで出てきたので聞いてみた。
『あぁ、Sクラスって言うのはウチの学園のクラス分けみたいなものなんだ♪』
『色々なクラスがあるのか?』
『うん、そうだね。これから勇人も行くし、もしかしたらそこに通わなきゃならないかもだから詳しく教えておかないとね♪』
レイナは説明しようとしたが空を見上げ、周りを見渡し始めた。
『そろそろ夜になるからあそこの小屋で休もうっか??休みながら色々話したげる♪』
そう言いながら指を指す先に確かに小屋があった。レイナの話だと旅をする人達の休憩所としてこの世界の国が点々と建てたものらしい。

ーー
ーーー
ーーーー
ガチャ・・・
『oh...』
桐生は扉を開け中を見ると中々な物だった。非常食と思われる干し肉や乾燥食、水を貯める様の桶、ベッドが一つに、囲炉裏っぽい所と田舎の小屋を彷彿させる内装になっていた。
『勇人はベッドで寝ていいよ?初めての旅だしいきなりこの世界に来たから疲れたでしょ?』
レイナはそそくさとベッドの反対側に座ろうとした。
『待て』
『ん?』
『それはダメだ』
『何が?』
『俺が床でレイナはベッドだ。可愛い女の子が床で寝るなんて全男子からのバッシング浴びる事間違いない』
『なにそれ(笑)?』
『いいから!レイナはベッドに行く!』
『勇人が良いなら良いけど・・・寝れる?』
『疲れてるならどこでも寝るさwそれより腹減ったな』
『あ!じゃあ・・・』
『フラグにしか感じないから俺が作るwww』
『フラグって何(笑)てか、勇人料理出来るの?!』
『元の世界じゃ一人で生活してたし、向こうの世界の頃は弁当買ったりもしたけど基本自分で作る方が好きだったからな』
『ふぅん・・・で、なんで私に料理作らせないの??』
レイナは笑顔だったがその顔の裏には鬼が潜んでいるのを桐生は感じた。決してスキルは使っていない。
『い、いやぁ?!異世界の料理でも食べてみたいかぁ?的な?!』
桐生は慌てながらもありえそうな答えを選んで答えた。
『あ、確かにそーかも♪じゃあお言葉に甘えようかな♪』
レイナはその答えに納得いったのかルンルンと部屋を片付け始めた。
『ふぅ・・・危ねーなぁ・・・色んな意味でw』
そう自分に言い聞かせながら小屋の材料を見ていた桐生は頭の中で何を作ろうか思案していた。すると・・・
ドンドンっ・・・
小屋の扉が数回ノックされた。2人はお互いに見つめながらとりあえず応答するかと答えを出した。
『はい?』
『あ、私旅の行商人ですけどもここで休まれる旅のお方で間違いないです??』
『あ、そーですけど・・・』
『それでしたら晩御飯をより一層美味しくする為の野菜や肉、調味料など売ってますがいかがでしょうか??』
レイナは桐生に任せると言うジェスチャーで促してきた。
『じゃあ、ちょっと見せてもらおうかな?』
『ありがとうございます!どうぞどうぞ♪』
桐生は商人の案内で食材を物色し始めた。幸い、モンスターを倒していたので金銭的には十分足りたので、必要と思われる食材を買うことが出来た。
『ありがとうございました!またのご利用を宜しくお願いします!』
そう言うと商人は頭を下げながら次の目的地まで去っていった。
『ちょっと時間食っちまったが、早速取り掛かるか』
『何を作るの??』
『あー、こっちじゃなんて言うか分かんないけどシチューってものを作ってやるよ』
『シチュー???』
レイナはなんの事かさっぱり分からないと言わんばかりのリアクションを取った。
『やっぱり知らないんだなwまぁ、出来てからのお楽しみだな♪』
『はーい♪』
その楽しみで仕方ないレイナを見ながら頑張って作るかと意気込んで台所にたった桐生は流れをイメージして作業に取り掛かった。

ーー
ーーー
ーーーー
『・・・お』
『お?』
『美味しい・・・♪♪』
『なら良かったよwおかわりあるから好きなだけ食べればいいwww』
レイナは初めて食べるシチューに感激しながらスプーンを進めるのであった。
桐生からすると単純な物だったが、余程美味しかったらしい。作り過ぎたと思ったシチューはほぼほぼ無くなった。
『ご馳走様ぁ♪♪』
『はいよ。お粗末様でしたっとw』
二人とも満足する程食事を楽しみ、今は食後のお茶(桐生は初めて飲む味)を飲みながら余韻に浸っていた。
『それで・・・』
桐生は話が途中だった学園の話について促した。
『あ、うん。学園の話だね?えっと、なんて言ったらいいのかな・・・学園の名前はレミニセンスって言って、学園は剣術、魔術、レンジャー、加護の4つのクラスに分けられてて、各クラス事に一定の基準以上の成果や結果を残すとAクラスになれるシステムなのね?』
うんうんと桐生は理解して話を聞いていた。
『うん、それでねSクラスって言うのは各クラスを二つ以上A判定を貰うと入れるクラスなんだけど・・・』
そこで桐生は質問を投げかける。
『なるほど。そこまでは理解出来た。要は魔術と剣術、どちらも出来るようになった場合は新たなクラスに編入されて更に技術をあげなさいってわけだ?でも冒険者は?学園上がりってわけじゃないんだろうけど?』
『冒険者の人達はなんてゆーか・・・自由なんだよね。学園に入ってなくても戦闘とか出来る素養があれば自分で技術や魔術を磨いて自分でパーティーを組んで行くの。最初は簡単な依頼から徐々に難しい依頼へ進んで行く。冒険者のクラス分けみたいなのは金属で表してるけどね』
『金属?』
『うん、最初はブロンズ、次からシルバー、ゴールド、プラチナ、ダイヤモンド、最後はアダマンタイトって上がってく。学園の卒業生でSクラスだと冒険者で言うプラチナぐらいかな?個人差もあるけどね?』
桐生は話を聞いて自分がどのクラスになるのか興味を持った。
『俺なら・・・』
『ん?』
『俺ならどのクラスになるんだ?』
多分聞かれるであろう質問にレイナは困り顔で答えた。
『勇人の場合異世界から来たってのもあるから初期では無いだろうけど・・・って、そーいえば勇人ってスキルとか魔法とか何が使えるの??』
桐生は確かに教えてなかったと反省しながら自分のステータスを呼び出し、全てをレイナに伝えた。
『・・・ぐらいかな?』
『・・・』
『レイナ?』
『・・・』
『もしもし??レイナさん??』
『もう・・・』
『?』
『驚く事に慣れたとは思ってたけど・・・』
『うん?』
『勇人・・・』
『は、はい?!』
『あんたはどこのアホですかーっ!!!!』
『ご、ごめんなさいーーーーっっ!!!???』
2人の絶叫は夜闇に響く程騒がしかったのであった・・・

「異世界呼ばれたから世界でも救ってみた」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く