大罪とスキルは使いよう

貝柱

閑話 ???

 「君の勝ちか...まぁ良い。このゲームは長ければ長いほど面白い」

 ワインを片手に自分の掛け金を少しばかり分け渡す。

「勝てたのはありがたいっすけど、顔笑ってないっすよ?怖いっす」
「あぁ失礼、いつもの癖でね」
「そんなんだから友達減るっすよー?ただでさえ友達ちょっとしかいないのに...この間もそんな感じで一人減っちゃったすよねー?」
「...」

 ダメだ。こりゃ。そう思うと、持ってきた水晶を撫でるとそこには彼女のお気に入りがいた。

「何故生き延びる...君、加護与えすぎていないかい?」
「そ、そんなわけないっすよー、他の子と一緒にしましたよ?」
「普通の加護でこんなに生き延びる奴は滅多にいないけどね?少なくとも彼、既にシーナの所に行ってるハズだけど、凄いね?」
「そ、そうっすね、凄いっすね」
「ふーん、まぁ応援してるよ。神と人間かぁ...僕も初めて見るかもね」
「な、な、なにいってるんすかーー!そんなわけないじゃないですか!」

 彼女はそういいつつも水晶に映った彼から目を離さない。彼女の頭にいつかの言葉がよぎる。
(僕と付き合ってください!)
 まさか、ね?

「さぁ遊戯もここら辺にして、僕も彼に加護贈っとくね?面白そうだし」

 そういうと、男は手を光らせ彼女が持つオーブへと吸い込ませた。

「えっ...あ、はいっす。でも、羨ましいっすね!あの創造神の加護を貰える人間なんて」
「ふん、僕も気まぐれだからな。そっちはどう?例の奴まだ生きてる?」

 男はそういうと話題を変え、軽く足を組む。

「まだまだ健在っすよ。勇者達はこれから力をつけていきやがるので魔王はあと、速くて一、二年位じゃないっすか?」
「今回はあいつの復活も絡んでるからね。なるべく早めにやってほしいんだけど」
「じゃあ加護やってくださいっす」
「嫌だよ、あんな屑につけるなんて」

 実は勇者達一行は城の中にて表向きはしっかりとしているが、裏向きは神も引くほど屑な一面を持つ。あるものはセクハラ、あるものは欲を満たすまでの□□□など、とにかく神が持つ印象は最低だった。

「とにかく、僕はこっちでもあいつの調査しとくから君も情報集めといて」
「分かったっす。あと、例の件って進んでるんすか?」
「えっ...?あぁあれね?あれならもう僕名義で出しといたよ。人間の驚く顔が見たいけど、これから忙しくなるからなー」
「ありがとうっす!これで取り敢えず収まるっすね...本当にあいつらしょうもない事で争いすぎなんっすよねー」
「もう見放したら?それが一番楽だよ?」
「それはできないっすよ、一応神っすよ?見届けるのが役目じゃないっすか」

 そういうと、幼じ…小さき神は笑みを浮かべた。

「律儀だね。それじゃあ僕行くね。また今度ー」
「了解っす。ありがとうございましたっす!」

 創造神が行くと彼女は一人たたずみ彼の幸運を祈りながら、当初の目的を果たすのであった。

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