大罪とスキルは使いよう

貝柱

十五 全ての始まり

 ごぉぉぉぉん 俺のいた場所に突きが放たれた。俺は瞬間的にサイドステップで避けるがそこには既に詠唱を済ませた桜田の姿が。

「氷よ穿て[氷礫]」

 氷の礫が俺を目掛けて放たれる。勿論俺はこれを食らってもダメージを受けないがここは今まで出番が無かったスキルを使って実験と行こう。取り敢えず、カウンターとかあるかな... 『スキル ディメイションカウンターが使用可能です』あるんだ。俺、覚えたつもりないけど。『魔物名 次元兎から取得しました』....あぁなんかいたな。兎みたいな奴。寝てたから普通に殺れたけど。

「ディメイションカウンター」

 辺りから音が消える。氷の礫は速度が何倍にも落ちスローモーションを見てるように見えた。『半径10mの時の動きを1/10倍に減少』らしい。つまり俺以外は周りが遅くなるってことか。周りからは俺が速く見えるんだろうが。

「私も、いる」

 訂正レミも動けるようだ。さて、俺はカウンターを攻撃を避けてからの反撃のような物と思っていたが違うらしい。異世界は何でもありだな。

「蒼空、私使う」
「何でだ?」
「蒼空私の能力知らない」

 確かに俺はレミを剣状態で使ったことは無い。最初武器目的で渋々な感じ立ったのになんでだろな。

「いいのか?」
「いい」

 気が引けるが使ってみるか。レミは俺の考えが分かったのかすぐさま行動へ。レミの体は光に包まれ、次第に光は剣へと形を変える。俺は買った剣の方をインベントリに収納すると、レミは俺の手に収まる。光が収まるとキレイな日本刀が姿を現す。俺はレミ(日本刀)を桜田へ構える。

 (蒼空、集中)
    分かった。

 すると、ディメイションカウンターの効果が切れ礫が俺へと降り注ぐ。すると、反射的に俺の手は動き礫は切り裂かれていく。

「えっ!?どうしてっっ!」
「眠っとけ」

 俺はすぐさま桜田の意識を手刀で刈り取る。だが、そこへ辻脇の槍が飛んでくる。...飛んでくる?辻脇は槍を使うはずだろ?

「たっくんやって!」

 ...ほーん。二人とも一緒にやるか。黒西は今、槍を投げたから隙ができている。辻脇は体勢を低くして殴ろうとしてきてる。辻脇は...これでいいか。

「ふっ!」
「ふん...弱いな」
「はぁ!?何でやねん!?」

 おっ本場だ。辻脇は大阪出身だからな。関西弁が強い。

「パンチってのはな、こうすんだよ」
「はっ?...グハッ」

 やべっ、やり過ぎた。店の中が傷だらけだ。店主怒るな。絶対怒るな。まぁいいや。えーと、お、あった。俺は下に落ちていた辻脇の槍を反対に持ち黒西に向かって投げる。

「せーの!」
「何!?嘘何であの距離で」 黒西沈没

 最後は藤河だけだ。

「...ふざけるな、ふざけるなふざけるなふざけるなぁぁ!何故雑魚が勝てる!?あいつらは少なくとも王国騎士よりも強いはずだぞ!それなのに何故!」
「...世の中には知らない事が山ほどあるんだよ。寝とけ」

 これで藤河も落ちたな。(速く帰ろ) そうだな。既に衛兵は呼ばれていてすぐ近くまで来てるし、宿まで帰って今日は休もう(うん、夜の相手は)結構です。



◇◇◇



「ゆ、勇者様ではありませんか!?どうなされたのですか!?」
「勇者様!大丈夫ですか!?」

 勇者に駆け寄る衛兵、しかし勇者の様子がおかしい。

「...ハハそうか、奴を倒せないなら僕が強くなればイインダ」
「...何を?「バクン」へっ?う、あ、あがぁぁぁぁぁ」
「勇者様!?何をしているので「バクン」う、うわぁぁぁぁぁぁぁ」

 かつて、勇者だった者は人を喰らう。その光景を見たものは化け物。そう呼んだ。彼の首に描かれた紋章は静かに光る。この紋章は世界を終わりに導く終始の魔王特有の紋章だが、蒼空は知らない。

「クヒ、ついにやったぞ。今度こそコンドコソハ..........んっ、あ、れ?僕は何をして...!?死んでる、なっ何で...」

 月は赤く光っていた

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