大罪とスキルは使いよう

貝柱

十二 宿屋

 ギルドを出ると外はまだ明るいお昼過ぎ程だった。確か直進だったよな...俺は真っ直ぐに歩き始める。たどり着くまでの間、俺はレミにこの世界の通貨について聞いていた

(お金は銭貨 銅貨 銀貨 金貨 白金貨 王金貨に別れていて、

銭貨100枚=銅貨1枚

銅貨10枚=銀貨1枚

銀貨10枚=金貨1枚

金貨10枚=白金貨1枚

白金貨10枚=王金貨1枚

王金貨MAX

になってる。普通の人の賃金は大体銅貨6~9が目安。だから、銀貨10枚は結構高い)
 なるほどな。王金貨とかは王族が主に使っているから滅多にお目にかかれないだとか。そんな話をしていると華美なお店があった。これは目立つ。てっきり妖精の住み処と言うからもっと優しげな方で華美と思っていたんだが...キラキラというかギラギラだな。俺は決心してドアを開けて足を踏み入れる。すると、外からは想像することができないような静かさと落ち着きで満たされていた。湖のほとりにあるカフェみたいだ。なんで、あんな見た目にしたんだ?

「宿屋«妖精の住み処»へようこそ!何名様でいらっしゃいますか?」

 出迎えてくれたのは赤毛の元気な女の子だった。俺は一名と言おうとした瞬間レミが音速の速さで俺の背中へと剣から人に変わり、俺の彼女ですよアピールを発していた。

「二人で...一人部屋」

 うぉぉい!何言っちゃってんの!?そもそもレミ俺と契約しただけで彼女でもなんでもないじゃん!
(私は契約の時に一心同体といった。これは彼女...いや、婚約者と言っても過言じゃない)
 え?....そういやなんか、いってたな、やべぇ、なんか詐欺られた気分。
(大丈夫。私は蒼空を裏切る事はない)
 念話でそう伝えるとレミはスマイルを向けてきた。...くそ、可愛いから許す

「二人で...一部屋...ブフ」

 従業員さん?あなた鼻から赤い液体が...おい、後ろの奴らも生暖かい目で俺を見るな!なんか「青春だねぇ」とか言ってるやつも!

「ハイ、えーと...お二人で一部屋でよろしいですね?」
「いや、ちが「ハイ」...」
「当店は一泊銅貨8枚となっています。何泊ご利用されますか?」

 確か俺が持ってる全財産は...ログに表示された。便利だな。
銭貨×136987125042枚
銅貨×5770621706枚
銀貨×7478624788枚
金貨×370862470枚
白金貨×1486324枚
王金貨×91627枚

 ...なんで、こんなあるんだよ!こんなに貰った覚えねぇよ!こんなの金持ち越えて大富豪じゃねぇか!...またログが表示された。 『自動スキル 戦利品収集が使用されています。これにより、戦利品は自動的にインベントリに収納されます』 戦利品?あっ...これ、ミノタウロスやあのドラゴン倒したやつも含まれるのか!だから、こんなお金があったのか。でも、あいつらどんだけ持ってんだよ。俺は若干納得しないながらも脳内計算を始める。取り敢えず一週間でいいから、えーと8×7で56だろ?てことは銀貨5枚と銅貨6枚でいいのか。俺はインベントリを発生させてお金を取り出し前におく。

「取り敢えず一週間泊まりたいんでこれでお願いします」
「えっ!今どうやって!?」

 これもあれか、レアなスキルか。なら誤魔化すのみ!

「普通に財布から取りましたが?」
「えっ、えっ」
「まぁそんな事よりこれであってますか?」
「あっ、はい、えーと...はい合ってます。では、部屋の諸注意を説明します。食事は1階にある食堂で食べてから払う形になります。朝昼晩どの時間帯も食べれますが、王様の誕生日や特別な日は作られないので注意してください。水浴びは裏の井戸から汲み上げて浴びてください。分かっていると思いますが、湯船や暖かいお湯は貴族様の特権なので分かっておいてください。部屋の鍵は無くしたらちょっと高めな料金を取ることになるので注意してください。他に何かありますか?」
「いや、特には」
「ない」
「分かりました。では、こちらが部屋の鍵です!ゆっくりできるのであれば服を買いに行ったらいいと思います!夜を楽しんで!」

 服?あぁ、俺まだ血がベッタリついた服着てるんだった。制服は城に置いてきたし、後で外回るか。
(初デート?)
 ちょっと黙ろうか?
(楽しみ)
 ...俺、まだ甘いな 

 そう思うと同時に俺は部屋に軽い手荷物を置いてレミと共に人が賑わう商店街へと足を進ませた。

 

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