大罪とスキルは使いよう

貝柱

八 最下層

 「シャァァ「グチャ」...」蒼空は現在997階層に来ている。ヘルドラゴンを殺してからというもの、敵対したものは半殺しにして生きたまま喉を喰いちぎり殺し、粗食する。不味ければ吐き出し、上手ければ骨の髄まで喰い漁る。その姿はまさにハイエナのような物だった。

「不味い...ワーム系は駄目だ...」

 蒼空はすぐに別の獲物を探しにふらふらと歩き進む。そうすること999階層。下に行く階段の前にはラスボス感漂う赤い扉が設置されていた。実はこのドアにはドアノブに触れると高確率で即死するトラップがあったのだか、ドアノブに触れることなく蹴り破って開けた。ガダァァァン ドアが勢いよく開く。開いた先はかなり広い場所だった。歩く音が周りに反響する。蒼空はヘルドラゴンの称号の欄に元ダンジョンマスターがあったことを思い出した。ということはあいつの以上に強い相手なのか?そんなことを考えていると同時に地震のような揺れがおこ周りを警戒する。どれ程の時間だっただろうか?揺れは10秒にも満たないものの蒼空には一時間程の長い間のように感じた。

 揺れが終わると奴はダンジョン内の天井を突き破り現れた。

「ブモォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ」

 力強い雄叫びは俺に緊張を与える。奴はハッキリいってミノタウロスだ。奴がこのダンジョンの主か、本能的に感じる。強さは計り知れない。そんな俺の気持ちをくみ取ってか、自動鑑定により奴のステータスが表示された。

 ミノタウロスLv1250

攻撃2000000

防御6000000

魔力30000

スキル 狂乱化 斧生成 武術 空中武術 魔法無効 打撃ダメージ減少

称号 ダンジョンマスター 準魔王に生まれ変わりし者 

 ...準魔王?魔王では無いのか?だか、こいつがヘルドラゴンにあれほどのダメージを与えたのでまず、間違いないだろう。現にこいつがダンジョンマスターの称号を持っているしな。となれば、することは一つ。俺は途中で魔物を殺したとき奪っ...拝借した日本刀ならぬ妖刀を構える。それに気付きミノタウロスも斧を構える。二匹の化物は動かない。ただ、お互いが先に出ると下手をすると死ぬということを知っているから。

「ブモォォォォォォォォォォォォォォォ」

 ミノタウロスはついにしらを切らし、襲いかかってきた。俺はそれに合わせ走り出す。斧を叩きつけることを予想し、なるべく距離をとったが...斧を叩きつけるのではなく投げてきた。当たったら戦闘不能になるだろう。だが、軽く避ける。ミノタウロスは2つ斧を持っていた。今二つ目を投げた。これで、奴の持っている武器は無くなった。俺はすぐに距離を詰めるが、危機察知が叫ぶ。体を反らす。しかし、空中移動は少ししか動けない。俺の頭があった場所に斧が落ちていた。髪の毛の先端が切れる。なぜた?両手には斧がないはず?俺は奴の手を見る。そこには2つの握りしめられた斧があった。不適に笑うミノタウロス。

 こいつは少し手がかかりそうだ。

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