大罪とスキルは使いよう

貝柱

七 二度目の絶望

 砲口が放れた。俺はとっさに逃げようとするが間に合わないと判断 防御に切り替えた。手でクロスを作り少しでも足しになるかと思ったが、俺の手は一瞬にして燃え尽きた。幸い即時回復のスキルがあるのでなんとか燃えては回復を続け耐えてはいるが痛い痛い痛い、やっぱり無理!すぐに横へ飛びうつると同時に距離をとった。ヤバイな。今までの奴とは格が違う。下手したら死ぬぞ。奴の弱点は何かないのか?考えていると、視界の端に奴の情報が出てきた。
 
 地獄·ドラゴンLv986 (残HP 496800/1000000)

 攻撃 967800

 防御 1906500

    魔力 300000

 スキル ドラゴンブレス 覇圧 身体能力上昇 龍化(使用中) 分離 破滅 二つの生命 覚醒

称号 元ダンジョンマスター 龍王

 ...ヤバイな ほぼ100万越えてやがる。こんな化け物の体力半分まで削ったやつだれだ?できれば会いたくないんだが...今はこいつを殺すことに専念しよう。相手も待ちきれなさそうだしな。第二ラウンドのスタートだ!

◇◇◇

 グォォォォォォォン ッッ!あぶね!蒼空のいた場所には地面が抉られ煙がでていた。闇雲に殴った所で固すぎて手へし折れるぞ、こいつ。「グォォ」またかよ!
フッ中に浮くと同時にブレスは発射され地面を抉る。何か無いのか!?こいつを殺す方法は!よけてばっかりだと、流石に疲れる。実際もう足が悲鳴をあげている。くそっ...まてよ?あいつの背中の傷が治っていない?もしかすると、いけるか!?いや、無理でもやるしかねぇ!次だ次のブレスで「グォォ」来た!その瞬間蒼空はいち早くして、ドラゴンの背に向けて飛び立った。ここまで来たら!かかとをの位置へと合わせる。滞空時間は短く落下し始めた。オラァァァァァ!ドスン 決まっ「キシャァァァァァァ」ドラゴンの断末魔が俺の鼓膜を破り耳を破壊する。ドラゴンの背を踏み距離をとろうと飛び立つが背後からまたもや、あの音が。

 「グォォラァァァァァァァァァァァァ」

 空中で後ろへ振り向くと奴は最後の力といわんばかりにブレスを俺の方へと打ってきた。空中で避けるのは不可能、何かで防ぐこともできない。俺はブレスを真正面から無防備なまま受けた。

 「ぁが...グゥ....畜..生...」

 俺は奇跡的に生きていた。だが状態は極めて良くない。左目、両足、左手を失った。なぜか今回に限って即時回復が機能しない。"ステータス”スキルがうつる。そのなかにある即時回復を使うが 『回復できる怪我の上限を越えました』 ...無能スキルめ。このままだと俺は出血多量で死ぬんじゃないか?...死ぬのはいやだ。そう決めたばかりだろ、俺?...痛い痛い痛い。今はない太ももにあった針の後がうずくように痛くなる。痛みには慣れたはずだか、心が追い詰められるとあの日の疑問が再び芽生えてきた。何でイキテイルンダ?地球に戻るためだろ?生きるためにはどうすれば?...ワカラナイ。モオシニタイ。また、地獄のような日が始まった。

◇◇◇

 今度は何日たったか分からない。ただひたすらに無心だった。腹が減った。唇を噛みちぎる。再生してこない。頭が少しだけ働き出血多量ではなく、飢え死にするのでは?「...ハハッ」頭が回ってきた。何をしている?こんな所で。あの時に誓った思いはどこに消えた?そうだ、生きろ俺!生きるためなら外道落ちてもいい。生ぬるい考えは捨てろ。そう思うと蒼空は右手を前に出しすでに絶命して、腐りかけているドラゴンの肉へとかぶりついた。まずいまずいまずい生きろ!一口噛んでは飲み込み。体に激痛が走る。痛い痛い痛い生きろ!再びかぶりつく。激痛がまたもや走る。体が動けなくなるまでひたすらに肉にかぶりついた。その後は痛みに悶えながらもその右目に強い生気が感じ取られた。痛みで髪から色素が消える。血が入り目が黒から赤黒へ。ユニークスキル 絶望の王 レベルが上がりました。再生が開始する己の体の部分。既に人とは言えない程の力をもっているが、一度目の絶望よりも雰囲気が明らかに違った。蒼空は再生が終わり立ち上がると同時に無言のまま階下へと向かっていった

「大罪とスキルは使いよう」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く