大罪とスキルは使いよう

貝柱

三 訓練

 早朝起きると、すぐに朝食の案内をされた。以外にも異世界でも米はあり、味噌汁が出てきたときは目が飛び出るほど驚いた。なんでも、歴代の勇者が調理法を教えたとか…その勇者は日本人だったのかな?

 朝食を食べ終えた後、仕度をすませると王国騎士に呼ばれ広い運動場のような場所につれてこられた。待つこと体感で10分ほどで派手な鎧を着たおじさんが従者を連れてやって来た。

「私はシャルウィン王国騎士団 団長のルベート·デルタである。諸君にはこれから強大な敵と戦って貰うべく、儂が直々に訓練を施す。手始めにこの敷地を20周、終わり次第すぐに腕立て 腹筋 スクワットを100回ずつやってもらう」

 ...無理です。はい、僕は勉強ができると言えるほどでもないし、かといって運動もできる方ではない。と、心の中で愚痴をいっていたところ、スタートの合図がなろうとしていたところだった。もちろん、この訓練に不満をぶつけた奴もいる。だが、この事を日課にしなければならないことと団長の威圧で諦めたようだった。

 スタートするとタイプは大きく三つに分けられた一つは正義や委員長、翔などステータス上位者13名 二つ目はそこそこできる人達のステータス並の11名 そして最後に僕含む落ちこぼれ集団6名 さらに僕は離されているので実質5名といってもいいだろう。

 そうやって気を紛らわしながら走っていると、既に上位者数名が走り終えたようだった。...速 僕も負けじと根気よくペースを上げて走るが、ステータスが低いせいで差は広がるばかり。結果30人中最下位から、15分遅れてゴールした。

 休憩の時間はほぼなくすぐに腕立てやら腹筋をして、王国騎士団の人からそれぞれにあった武器を与えられた。僕は残念ながら職業欄が無なのでロングソードと呼ばれる一般的な剣を貰った。そして、貰った武器を使い性能や使い方を手取り足取り教えて貰い一日目が終わった。明日からはこれに追加して職業に適した訓練も行うらしい。

 こんな日が毎日続くのかと思うと、少し憂鬱な気持ちになった。 




三ヶ月後

 日課を終えて汗まみれの体をタオルで拭き、ミアーナ姫に呼ばれた場所に集まっていた。今日、ダンジョンへ行くための説明をするらしい。姫が自らするものか?僕はそうおもいつつ三ヶ月前と少しは変わったステータスプレートを見ながら僅からながらに喜びを噛みしめた。



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如月蒼空 Lv1

種族 人族

職業 無

攻撃 103+100

防御 67+100

魔力 78+100

スキル 言語理解 頑丈Lv3 計算Lv3 剣技Lv2

ユニークスキル ■王■◆▼◉

称号 女神の祝福
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 そう、僕は三ヶ月間の間に死ぬほどの思いで練習を続けようやく攻撃は200をこえたのだ。越えたときは本当に嬉しかった。しかも、スキルで剣技が増えているのは王国騎士の人と必死に訓練した成果だ。ただ、頑丈に至ってはあいつらのイジメに耐え抜くことで手に入れたんだけど...まぁ無いよりかはましか。

 僕はあいつらに近づくことでイジメもなくなると思っていた。だが、そんなに世の中甘くはなくて。僕が少しずつステータスを上げてる間に他の皆はBランクに到達したらしい。委員長はAランクとなり、今や王国騎士の人達と互角に戦っている。もちろん、正義も強くなってBランクで活躍している。…どうでもいいか。

 落ち込んでいると騎士の人から出発の合図がかかった。そうだ、僕はいまからダンジョンに入るんだ。落ち込んでる場合じゃない。そう思い気持ちを切り替えて力強く一歩を踏み出した。


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