大罪とスキルは使いよう

貝柱

二 力の差

  えっ... 弱いのか強いのか分からないが周りの反応見る限り僕以外は全てのステータスが500はこえているようだった。

 そこへ、ミアーナ姫が声をあげた。
「皆様、さすがです!特に勇者である藤河様に至っては王国騎士レベルであるランクAまであと少しであるのにも関わらず、スキル
《聖力》をお持ちだとは…!」

 クラスの女子はその事を聞きつけ委員長の所へ殺到している。委員長は鉄の仮面で謙遜しつつも、口の端が上がっているのを見た。

 委員長は前からきな臭いと思ってたんだ。委員長の噂が流れてもすぐに消えてるし…。まぁ僕には関係ないか。

 そんなしょうもないことを考えているうちに周りで突っ立っていた騎士からプレートのようなものを貰えた。ミアーナ姫いわくステータスがプレートに映り相手に見せられることができる、かつ身分証明にもなるらしが…今の僕には必要ない。隠そうとしたのがバレたのかあいつらが来た。

「よぉ蒼空、プレートみせろや」 

 正義は僕がプレートをすぐに隠そうとしたのをステータスが低いと認識して見ようとわざわざ一人でいる僕の所に来たのだ。

「え、い、いやだよ。僕のステータス低いし…」

「いいから、見せろ」

 僕は正義にステータスプレートを取られまいと抵抗したが、正義の取り巻きに押さえられ取られてしまった。

「はっ?....おい、まじかよこいつ、ガチで雑魚いんだが」

「え?どれどれ…ほんとだ、俺のと全然違う」

「うわー地球でも雑魚いけど異世界でも雑魚いんだね」

 正義の取り巻きが次々に僕のステータスに口を出す。

「どうされましたか?皆様、盛り上がっておられるようですが?」

 そこへ、運悪くミアーナ姫が通りかがった。

「あぁ、姫さんか。ちょうどいい、これを見てくださいよ」

 正義はそう言いながら僕のステータスプレートをミアーナ姫に見せる。

「これは如月様のステータスプレートですか?…これは、農民と同じステータスですのね。ランクは…最低ランクであるEでしょうか?」

「まじかよ、俺でもCランクだぞ?お前はやっぱり雑魚いんだな」

 正義達の言葉が心に突き刺さる。

「だ、大丈夫ですよ!ステータスが低いとはいえ、神の祝福を受けているのは確かです!ここから成長するかもしれませんし、諦めずに頑張りましょう!」

 ミアーナ姫、そう言いつつも顔笑ってませんよ?

 ステータスについて話終わり全員が落ち着いてきたころ、ミアーナ姫がこれからについて話だした。

「皆さんにはこれから、訓練を受けて貰います。正直に言いますが、皆さんはまだまだ実践を積み重ねていないのでそこら辺にいる冒険者にも負けるでしょう。ですが、私達の護衛である王国騎士団が全力を持って基礎からお教えします。三ヶ月後に全員でダンジョンへ行って貰います。それまでにたくさんの経験と技術を学んでください!」

 僕や皆は不安を残しつつも、明日から始まる訓練の説明をうけて今日はゆっくり休むということになり、一人一人部屋を教えられた。

 僕は夕食もとらずにベッドに入ると、状況確認をした。

 一つ目、ここは異世界と言うこと。
 二つ目、僕はステータスが低いこと。
 三つ目、この世界はランクによって区切られていること。

 これらのことを頭の隅におき、本当に地球に変えられるのか、異世界に来てイジメられなくなるか、を考えていたが疲れが溜まっていたのか僕は夢へと足を運んだ。

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