俺の彼女が幽霊になってとりつきました。

ノベルバユーザー309925

2話〜幽霊になった?!〜

 俺は彼女が死んでしまった現実があまりにも受け入れられず、しばらくの間学校にも行かずただずっと、部屋の中に閉じこもった。

「…ひと!」

 何か声が聞こえたきがした。その声は微かに、千鶴の声に似ていた。

 (はぁ…気のせいだよな。)

 「ごめんな、千鶴。俺何もしてやれなかった…。助けられなかった。」

 俺は泣いた。声を出して泣いたのは何年ぶりだろう…。

 「理人…!」

 千鶴の声がした。

 「理人は悪くないよ!!私はここにいるよ!!」

 声のする方へ視線を向けた。そこには千鶴の姿があった。俺は衝撃をうけ、泣き止んだ。

 「ち…ずる…なのか…?」

 すると、千鶴はニコッと笑って涙目になりながら

 「そうだよ。理人…ごめんね。」

 「なんで千鶴が謝るんだよ!」

 「…うん。そうだよね…」

 「って言うか、千鶴、生きていたのか…?」

 「ううん。」

 「じゃあ、なんで…姿が見えるんだ…?」

 「私、幽霊になったから。」

 俺は彼女の言葉がすぐに理解できなかった。

 「ど、どういうことだ?」
 
 「私ね、後悔があってさ成仏できなかったみたい…。」

 「後悔…?」

 「理人とのデートもできなかったし、まだまだたくさん高校生したかった。理人ともっと一緒に生きたかった!」

 千鶴が幽霊というのは理解した。微かに透けているのもわかる。俺は千鶴のためにこれからなにができるのだろう…。

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