ラノベの主人公が俺な件

ningenmodoki

遅刻しそうな登校中のアレ

俺はマコト男子高校生
という設定のもとに生きているラノベの主人公だ。

主人公だからといっても中身は一般的な男子高校生だ、まぁ普通なのは中身と見た目だけで(主人公補正入ってるかも)生活はいたって異常だけど…

授業中に気になるあの子と目が合って…なんて事はなく、普通に机の下でスマホいじったり、居眠りしたりして普通に過ごしているつもりなのに…

まぁそんな訳で俺の異常なストーリーを話していこう、ラノベではいたって普通だが。




      登校中…

俺は高校生、つまり毎日学校に行ってつまらない一日を過ごす、ここまでは当たり前だが、ラノベあるあるである「遅刻しそうになる、走って学校まで行く」というイベントが発生する、まぁ主人公だからね、ラノベだし。

でもさ、普通に考えて朝っぱらから走るって嫌だよね。

さらにラノベあるあるイベが俺を襲う、それはよく90度に近い角度のある塀でよく起こる

「きゃっ!」

「うわぁ!」

そう、クラスメイトの女子がぶつかってくるイベントだ。

ちなみに俺は「うわぁ!」なんて声を出していたが、別に驚いた訳でない、でも出さないとね…主人公だし
そもそもラノベだし、読者さんがこういうベタなリアクション求めてないだろうけどさ、なんも言わないよりマシだしね。

「ご、ごめんね」

クラスメイトの女子A子が言った。

アメリカでは先に謝った方が負けなんだぞ、とかツッコミつつここは日本であるしラノベであるからそんな事言わない俺であった^_^

「あ、ああ。俺も悪かった」

と、いたって普通の返事をした
するとA子は

「あははは…ところで君って同じクラスのマコト君だよね家こっちなんだ」

え、こわ、俺の家特定しようとしているん?普通はお互いごめんって言って会話終了だよね?
まぁ仕方ないラノベだし。

「ああ、そうだよ」

と俺が返事すると

「へー、あっ、ヤバ!遅刻する!
 バイバイー」

と言ってた彼女は去った…

あの…この後学校で同じクラスなんだけど…勝手にサヨナラバイバイしないでくれる?というか遅刻か!ヤバイ…

そう思いながら俺は走り出した
この日本、ラノベ、高校生、主人公というベタな設定を生き延びるために…遅刻しないために。

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