学生時代

Me-ya

青空とうわの空 6

「…それより治夫、休み時間の度にこのクラスに来ているけど、勉強は大丈夫なのか?」

「…何、心配してくれているのか?」

何故か嬉しそうな治夫。

「まさか。ただ、治夫の成績が落ちたりした時、僕のせいにでもされたらたまらないからな」

「俺が成績を落とすわけないだろ」

…あ~、はいはい。

そうでした。

愚問でした…。

「それより隼人の方だよ、心配なのは」

…え…。

………僕!?

「今度のテスト、大丈夫か?」

「………う………」

そうでした…。

「ま、大丈夫だよ。俺が付いているじゃん」

…だ~か~ら~!!

そんな眼で見るんじゃな~いっ!!

思わずクラッとしてしまうだろ~!!

って、何クラッとしてんだ、僕~っ!!

しっかりしろ!!

っていうか、治夫が流し目なんかするからつい、クラッと…。

いやいや、流し目されたからといってクラッとしちゃ駄目だろ!!

「何、百面相してんだ?変なヤツだな」

悩んでいる僕を見て、呆れたような治夫の声がした。

……お前のせいだよ!!

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