お姉ちゃんが大好きな妹です!シスコンでなにか問題ありますか?

夜空星叶

七話 嫉妬

「話聞いてた?」


私は、あんりから視線を逸らして聞いてみた。


壁にもたれているあんりは、何も言わずにただ、腕を組んでるだけ。


不機嫌ってのが、手にとるように分かる。


「あんり…あの」


「お姉ちゃんさ、何があったかわからないけど、そーゆーの家でやらない方がいいよ」


あんりが何のことを話してるか分からない。


「キス、したんでしょ?あの人と」


キスした時、あんりは扉の向こうにいたはず。


なぜ、キスしたことを知っているんだろう。


「怒ってる?」


私が聞くと、あんりは睨むように私を見てきた。


その瞳が何を言おうとしてるのかは、分かっていた。


あえて、わからないふりをして一度合わせた目を逸らした。


「答えれないの?」


少し、キレ気味なあんりに私はどうしたらいいか分からなくなって、


気づいたら、泣いていた。


「はぁ」


あんりは、泣いた私を見るなりこちらに向かって来た。


「邪魔」


あんりは、そういって、勢いよくドアを閉めた。


始めてのあんりの行動や言動に、風邪をひいてメンタルが弱くなってる私は何も言えずにただ、床に座り込んでいるだけしかできなかった。







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