天界に召されたら全員☆堕天しちゃってた♡
堕天使意地悪しちゃった♡
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白玉が満足するまで俺をからかい続けた後、俺たちはようやく、学生寮の部屋を出発した。白玉の翼は俺が、「その小さい羽コスプレみたいだからなんとか隠せないのか?」と聞いたら、「これ外せるよ!」と言って本当に外していた。
天使怖いわ!
玄関の扉を開けると白玉は、
「始めの第一歩っ!」
と、嬉しそうに飛び出した。それに対し俺は、
「先が思いやられるなぁ」
と呟くのだった。
学生寮を出て右へ進み一つ目の曲がり角を曲がったところで声をかけられた。
「あら〜♡ この前引越して来たかなたくんザマスわ〜♡ こんな可愛い女の子連れて今日はどうしたザマス?あたしかその子かどっちにするのかハッキリするザマスよ〜♡」
何言ってんだコイツ!?
頭のてっぺんから足のつま先までを悪寒が駆け巡る。ビッグマダムである。引越し初日に近所の公園の草むしりで一緒になって帰り際に缶ジュースを頂いた。それ以来、執拗に俺を追い回す変態である。
「アンタはそもそも選択肢にねぇーよ!」
「またまた〜♡ おまた〜♡」
「ひぃぃぃぃぃぃぃぃい!」
顔をひきつらせたまま俺は白玉に目配せをした。逃げるぞ!と。すると、白玉は俺を見て笑みを浮かべた。この上なく諧謔的なあの笑みを。
あはー…。嫌な予感しかしないわこれ…。
「美人なあなた!もしや、かなたの彼女さんですか?」
何をバカなこと聞いてるんだコイツ。んなわけ…
「ええ、そうザマスよ!」
「ボケてんじゃねぇぞ!クソババァ!ゴルルァァァァァァア!!!」
「ぷふふっ…」
隣でわなわなと肩を震わせる白玉。
「あの時の缶ジュースの味を忘れたとは言わせないザマスよ?」
「それは言わせろよぉぉぉぉぉお!!」
そう言って白玉の手を引いて一目散に駆け出した。笑いを堪える白玉の小さな手は未だ小刻みに震えていた。
振り返ることなくひた走る俺の背に『死ぬまで諦めないザマスわ〜♡』という声が響いた。
世界が壊れる音を聞いた気がした。
残りHP10%
白玉が満足するまで俺をからかい続けた後、俺たちはようやく、学生寮の部屋を出発した。白玉の翼は俺が、「その小さい羽コスプレみたいだからなんとか隠せないのか?」と聞いたら、「これ外せるよ!」と言って本当に外していた。
天使怖いわ!
玄関の扉を開けると白玉は、
「始めの第一歩っ!」
と、嬉しそうに飛び出した。それに対し俺は、
「先が思いやられるなぁ」
と呟くのだった。
学生寮を出て右へ進み一つ目の曲がり角を曲がったところで声をかけられた。
「あら〜♡ この前引越して来たかなたくんザマスわ〜♡ こんな可愛い女の子連れて今日はどうしたザマス?あたしかその子かどっちにするのかハッキリするザマスよ〜♡」
何言ってんだコイツ!?
頭のてっぺんから足のつま先までを悪寒が駆け巡る。ビッグマダムである。引越し初日に近所の公園の草むしりで一緒になって帰り際に缶ジュースを頂いた。それ以来、執拗に俺を追い回す変態である。
「アンタはそもそも選択肢にねぇーよ!」
「またまた〜♡ おまた〜♡」
「ひぃぃぃぃぃぃぃぃい!」
顔をひきつらせたまま俺は白玉に目配せをした。逃げるぞ!と。すると、白玉は俺を見て笑みを浮かべた。この上なく諧謔的なあの笑みを。
あはー…。嫌な予感しかしないわこれ…。
「美人なあなた!もしや、かなたの彼女さんですか?」
何をバカなこと聞いてるんだコイツ。んなわけ…
「ええ、そうザマスよ!」
「ボケてんじゃねぇぞ!クソババァ!ゴルルァァァァァァア!!!」
「ぷふふっ…」
隣でわなわなと肩を震わせる白玉。
「あの時の缶ジュースの味を忘れたとは言わせないザマスよ?」
「それは言わせろよぉぉぉぉぉお!!」
そう言って白玉の手を引いて一目散に駆け出した。笑いを堪える白玉の小さな手は未だ小刻みに震えていた。
振り返ることなくひた走る俺の背に『死ぬまで諦めないザマスわ〜♡』という声が響いた。
世界が壊れる音を聞いた気がした。
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