天界に召されたら全員☆堕天しちゃってた♡
堕天使間違えちゃった♡
俺、湊  神那太は、1週間前から一人暮らしを始めた。親元を離れて学生寮のある高校に入学することになったのだ。
憧れの一人暮らしもいざしてみると退屈だった。ゲームをしたりラノベを読んだりと決まりきったルーティーンをなぞるだけだったのだ。入学式までの残り1週間をどう過ごそうかなどと考えながら絨毯に寝そべっていた。俺はその瞬間が束の間の平穏であるということをその時はまだ知る由もなかった。
目が覚めると、青空が見えた。
どうしてこんなところで寝てたんだ?
不思議に思って辺りを見回すとそこには一面の花畑が広がっていた。
ここはどこなんだ?
一直線に道が続いていたのでとりあえず歩いてみることにした。見覚えの全くない場所でいきなり目覚めたというのに意外なことに冷静だ。
しばらく進むとありえないくらい派手な黄金の鳥居(?)が見えた。
どこに行けば帰れるのか分からないし、神主さんにでも道を聞こうと思って中に入るとそこには、大勢のロリ天使がいた。
本当にここどこだよ!ってか何これ、めっちゃかわいーんだけど!!
追いかけっこをしたり本を読んだり、日陰でゲーム機で遊んでいる美少女天使たちに感動していた。ん、ゲーム機……?
しばらくすると、金髪に大きな瞳の天使が目の前で立ち止まった。
「こんにちはなの。私は花乃ってゆうの。君を案内するよう言われてきたの!」
か、かわいぃー ︎ だがその気持ちを押し殺して引かれないようクールに、
「ああ、助かるよ」
どうやらどこかへ案内してくれるそうだ。
あれどこにだろう……?
一抹の不安を抱きながらも花乃ちゃんに着いて行く。しばらくすると、
バタン!
花乃ちゃんが転んだ。両手を広げて真っ正面から見事に転んだ。
「だ、大丈夫?怪我は無い?」
「大丈夫なの。これくらい平気なの」
よかった。かわいい顔に傷でもできたら大変だ。
ホッとしていると、
バタン!
同じ場所で同じ体勢で花乃ちゃんが転んだ。
「ほんとに大丈夫?」
「……」
「……」
その日花乃ちゃんはもう一度同じ場所で同じ体勢で転んだ…
結局俺がおんぶしてやることとなった…
はぁ、やれやれ手が焼けるなぁ!
だがなんだろう柔らかい!
やましい気持ちは無い!断じて無い!
きっと……
花乃ちゃんを背負ってしばらく歩くと摩訶不思議な装飾(ありえないくらい派手)の施された本殿(?)にさしかかった。
なんじゃこりゃ!舞洲のゴミ処理場か!!
驚いていると、背中の方から声がした。
「ここなの!」
「どこだよここ!!」
「ここであなたを待ってる方がいるの。」
正直怪しい話だとは思ったが、疑うにしても今更である。迷わず本殿(?)に足を運んでやったぜ。奥へと進むと、どの天使よりも一際妖艶で可愛い水色の髪のロリ天使がいた。彼女は俺を見て微笑んだ。あぁ、天使だ。
つい見惚れていると、水色の天使はコクンと首を傾げて不思議そうに見ていた。
やば、見惚れすぎたかな?
「あなたが、湊 神那太さんですね。結論からいいますと、あなたをこの世界に呼び出したのは、他でもない私です」
どきっ ︎
「どうして俺を⁈」
そう訊くと水色の天使はついさっきの麗しやかな表情が嘘のように消え去り、満面の笑みでこの上ないドヤ顔を作って言った。
「間違えて!」
天使ではなかった……
「間違えてじゃねーよ!どうやって帰ればいいんだよ!」
「あなたは帰ることはできません!なぜなら、天界へ来てしまったということは、すなわち、死んでしまったことになるからです!!たとえ、それがわたしのミスから起こったことであろうと!!!ふふふっ へへへっ」
水色の天使はなぜか自信に満ちた顔で言った。何を誇っているんだ!?
「何自信有り気に言ってるんだよ。ってか笑い事じゃねーよ!何とか俺を地上に返してくれよ!仕事しろよーっ!」
「私たちは仕事を一切しません。なぜなら、全員☆堕天しちゃってるから♡!」
    だからなぜ誇る……。それ以前にまずくないか……。
「とはいえ私も鬼ではないので、救済措置は用意してあります。感謝してください。」
「てめーが俺を殺したようなもんだろぉーー?!」
「それはさて置き」
    
    さておくな…
「あなたを天界通信使に任命します!私は前々からこの職を放り出して地上へ行きたかったのです。そこで天界通信使であるあなたが地上へ行く私のお供をして面倒を見てくれればいいのです!それがあなたが地上へ生きて戻る唯一の方法なのだから!!」
「………」
もう疲れたわ。なんでもいいや…
憧れの一人暮らしもいざしてみると退屈だった。ゲームをしたりラノベを読んだりと決まりきったルーティーンをなぞるだけだったのだ。入学式までの残り1週間をどう過ごそうかなどと考えながら絨毯に寝そべっていた。俺はその瞬間が束の間の平穏であるということをその時はまだ知る由もなかった。
目が覚めると、青空が見えた。
どうしてこんなところで寝てたんだ?
不思議に思って辺りを見回すとそこには一面の花畑が広がっていた。
ここはどこなんだ?
一直線に道が続いていたのでとりあえず歩いてみることにした。見覚えの全くない場所でいきなり目覚めたというのに意外なことに冷静だ。
しばらく進むとありえないくらい派手な黄金の鳥居(?)が見えた。
どこに行けば帰れるのか分からないし、神主さんにでも道を聞こうと思って中に入るとそこには、大勢のロリ天使がいた。
本当にここどこだよ!ってか何これ、めっちゃかわいーんだけど!!
追いかけっこをしたり本を読んだり、日陰でゲーム機で遊んでいる美少女天使たちに感動していた。ん、ゲーム機……?
しばらくすると、金髪に大きな瞳の天使が目の前で立ち止まった。
「こんにちはなの。私は花乃ってゆうの。君を案内するよう言われてきたの!」
か、かわいぃー ︎ だがその気持ちを押し殺して引かれないようクールに、
「ああ、助かるよ」
どうやらどこかへ案内してくれるそうだ。
あれどこにだろう……?
一抹の不安を抱きながらも花乃ちゃんに着いて行く。しばらくすると、
バタン!
花乃ちゃんが転んだ。両手を広げて真っ正面から見事に転んだ。
「だ、大丈夫?怪我は無い?」
「大丈夫なの。これくらい平気なの」
よかった。かわいい顔に傷でもできたら大変だ。
ホッとしていると、
バタン!
同じ場所で同じ体勢で花乃ちゃんが転んだ。
「ほんとに大丈夫?」
「……」
「……」
その日花乃ちゃんはもう一度同じ場所で同じ体勢で転んだ…
結局俺がおんぶしてやることとなった…
はぁ、やれやれ手が焼けるなぁ!
だがなんだろう柔らかい!
やましい気持ちは無い!断じて無い!
きっと……
花乃ちゃんを背負ってしばらく歩くと摩訶不思議な装飾(ありえないくらい派手)の施された本殿(?)にさしかかった。
なんじゃこりゃ!舞洲のゴミ処理場か!!
驚いていると、背中の方から声がした。
「ここなの!」
「どこだよここ!!」
「ここであなたを待ってる方がいるの。」
正直怪しい話だとは思ったが、疑うにしても今更である。迷わず本殿(?)に足を運んでやったぜ。奥へと進むと、どの天使よりも一際妖艶で可愛い水色の髪のロリ天使がいた。彼女は俺を見て微笑んだ。あぁ、天使だ。
つい見惚れていると、水色の天使はコクンと首を傾げて不思議そうに見ていた。
やば、見惚れすぎたかな?
「あなたが、湊 神那太さんですね。結論からいいますと、あなたをこの世界に呼び出したのは、他でもない私です」
どきっ ︎
「どうして俺を⁈」
そう訊くと水色の天使はついさっきの麗しやかな表情が嘘のように消え去り、満面の笑みでこの上ないドヤ顔を作って言った。
「間違えて!」
天使ではなかった……
「間違えてじゃねーよ!どうやって帰ればいいんだよ!」
「あなたは帰ることはできません!なぜなら、天界へ来てしまったということは、すなわち、死んでしまったことになるからです!!たとえ、それがわたしのミスから起こったことであろうと!!!ふふふっ へへへっ」
水色の天使はなぜか自信に満ちた顔で言った。何を誇っているんだ!?
「何自信有り気に言ってるんだよ。ってか笑い事じゃねーよ!何とか俺を地上に返してくれよ!仕事しろよーっ!」
「私たちは仕事を一切しません。なぜなら、全員☆堕天しちゃってるから♡!」
    だからなぜ誇る……。それ以前にまずくないか……。
「とはいえ私も鬼ではないので、救済措置は用意してあります。感謝してください。」
「てめーが俺を殺したようなもんだろぉーー?!」
「それはさて置き」
    
    さておくな…
「あなたを天界通信使に任命します!私は前々からこの職を放り出して地上へ行きたかったのです。そこで天界通信使であるあなたが地上へ行く私のお供をして面倒を見てくれればいいのです!それがあなたが地上へ生きて戻る唯一の方法なのだから!!」
「………」
もう疲れたわ。なんでもいいや…
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