転生して進化したら最強になって無双します

エルナ・アストル

387話 2人の治療⑤

遅れかけました

それから次の投稿は1月1日です




ピクシーが作業を開始して数分後

ピクシー《終了しました》

ベル《先生!手術は成功しましたか!?》

ピクシー《奥様落ち着いてください、手術は無事成功しましたよ》

ピクシーは優しい声でそう答えた

ベル《よ、良かったぁ》

ベルはそう言って膝から崩れ落ちた

ベル《……さて、何事も無かった?》

ピクシー《すいません、私のミスで声に関するデータが少しズレてしまいました》

ピクシーは世界を滅ぼすような恐ろしいことをしてしまったという感じの声で謝っていた

ベル《さっきは無事って言ってたけどそれは本当に無事なの?》

ピクシー《い、一応は》

ベル《問題ないならそんな声しないでよ……それで声のデータがズレて何が起きたの?》

ピクシー《男の子は成長することによって声変わりがおこって声が低くなりますが、私がミスを犯したため、声変わりの効果が変わってしまいました》

ベル《なるほど、あとミラくんもやっぱり声変わりするんだ》

ピクシー《ミラくんは多少ですね、そしてヘングルくんは恐らく普通に声変わりします》

ベル《ヘングルくんは普通の男の子だからそうだよね、じゃあサクヤくんはどうなの?》

ピクシー《サクヤくんの場合は少し特殊で性別と精神は男の子ですが、体の内部データが女の子の物に近くなっています》

ベル《近いってことは完全に女の子ってわけじゃないんだ》

ピクシー《はい、性別が男の子なので胸の膨らみや生理と言う物が存在しません、なのでそこはいい感じに男の子のデータを混ぜて調整されてます》

ベル《なんかの神がめんどくさいことしたんだ》

ピクシー《そのようです》

ベル《あと声変わりはどうなの?》

ピクシー《サクヤくんの声のデータが女の子の物でしたのでしません》

ベル《しないんだ……まぁ見た目が女の子みたいだからしないならしないでいいか》

ピクシー《ですね》

ベル《じゃあ話を戻すけど、ミラくんの声はどうなるの?》

ピクシー《本来の声変わりは声が低くなりますが、データが少しズレてしまったため、低くなる代わりに声が今より少し高くなると思われます》

ベル《ちょっとズレただけでそんなに効果変わるんだ》

ピクシー《はい、例えばゲームなどのプログラムの1部が変更された場合、バクったり動かなくなったりするような感じです、本来はもっとやばいですけどね》

ベル《人の体の内部データも同じようなものでしょ、それに声変わりの時期に声が少し高くなるだけでしょ?》

ピクシー《はい》

ベル《まぁミラくんには申し訳ないけど、問題無いならいいよ》

ピクシー《申し訳ございません》

ベル《だから大丈夫だって、それと声って今すぐ変わってるの?》

ピクシー《今までより少し高くなってます》

ベル《なら問題なし、それにもし俺がやってたらピクシーよりやばい事になってたと思うから》

ピクシー《すいません》

ベルの要望を完璧にこなし、今まで失敗をした事の無いピクシーが初めて失敗をしてしまったため、とても弱々しくなってしまった

ベル《ピクシーは今失敗という新しい経験をしました、ですが失敗とは自分をさらに強くするための1つの手段です。そしてピクシーはとても賢い子です、今失敗を経験したということは失敗した原因を探り、どうすれば次に失敗しないのかを導き出せるはずです、そうでしょ?ピクシー》

ベルは元気づけるためにとても優しい声で語りかけた

ピクシー《……はい、1度内部データ変更の経験をし、更には失敗しました。なので失敗した原因を完璧に排除し、次は確実に成功させてきます》

その声は自信たっぷりの普段通りなピクシーの声だった

ベル《うん、もし失敗しても最悪俺が何とかするから安心してね》

ピクシー《はい、ではヘングルくんの額に手を置いてください》

ベル《了解》

ピクシーの指示通りに手をヘングルくんの額に置き、ピクシーは作業を開始した

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