356話 お願いのあと

エピソードタイトルを考えるのが最近苦手になりつつある

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ベルからセルキアの方にデータが送られ、そのあとすぐにランク石が追加された

ベル(よし、しっかり設置されて認識自体も変わってるね)

セルキア〔あ、そうじゃ。ベルの名前に関してはどうする？〕

ベル〔あ、そうか。じゃあハルにしておいて、その方が俺の都合がいいから〕

セルキア〔わかった、また何かあったら連絡するな〕

ベル〔別にいいけどめんどくさいのはやめてね〕

セルキア〔わかった〕

そういって念話を切り、その後世界全体を見て異常が無いかを数分確認していた

ベル「よし、じゃあ明日は俺の初授業もあるし何するか考えておこうかな」

ピクシー《それがいいですね、あとは1週間ほどは追加の際に不具合がないかの観察です》

ベル《それが一番めんどくさい》

ピクシー《マスターが自分で手伝うと決めたので最後までやりましょうね》

ベル《わかってるよ》

？〔ベル様今お時間は大丈夫でしょうか？！〕

この謎の声は何か大変なことでも起こったように慌てている様子だった

ベル〔？ハデス、ちょうど暇してるよ。でもそんなに慌ててどうしたの？〕

声の正体はハデスのようだった

ハデス〔実は四葉孤児院からベル様にすぐ来て欲しいと伝達がありました〕

ベル〔何かあったの！？〕
(追加の時に何かあったか？)

ハデス〔分かりません、使いの者も慌てた様子で城までやって来ました、今は城門で待機してもらってます〕

ベル〔そう、とりあえずその使いの人と孤児院に行ってみるよ〕

ハデス〔わかりました、何があるか分かりませんのでお気をつけて〕

ベル〔まぁ見た感じ危険はないから大丈夫だよ、行ってくるね〕
『城門へ 転移』

ベルは転移して城門で待機している人の下へ向かった

ベル「ハスラさん、急いでたみたいだけどどうしたの？」

ハスラ「ベル様！急いで孤児院へ来てください！」

ベル「わかりました、捕まってください」

ハスラ「わかりました」

ベル「行きますよ」
『孤児院前へ 転移』

孤児院の門の内側に転移した

ベル「移動しながら何があったか教えてください」

ハスラ「わかりました」

ハスラは走り出し、ベルはそれに合わせて並走した

ハスラ「今から5分ほど前にアミちゃんが突然口から火を吐いたんです！こんなこと今まで見た事もないのでどうすればいいか分からず、真っ先にベル様に頼ろうと考えました」

ベル(5分前ってことは追加の波がすぎてすぐだね)
「火を吐いて喉とか口は大丈夫ですか？」

ハスラ「いえ、血が出てます！」

ハスラは少し涙目になっていた

ベル(今まで面倒見てきたから心配だよね)
「なるほど、すぐ見ましょうか。その子はどこにいますか？」

ハスラ「移動させていなければ子供部屋2にいると思います！」

ベル「では先に向かって処置をしておきますね」

ハスラ「お願い…します」

その声を聞いて直ぐにベルは加速して、火を吐いた子の下へ向かった
{ちなみに転移した場所が門の近くなのは子供達の目の前に転移して驚かせないためだよ}