337話先生と模擬戦をする③

書きだめがまたもやなくなってきた

両者同時に距離を詰め、2人の拳がぶつかりあった

ベル(煽ってやろ)
「こんなものですか？」

ゼルク「始まって直ぐにやられたら面白くないだろ？」

ベル「俺は別に一撃で終わらせても良かったんですよ？」

ゼルク「やってもいいが学園長になんて言われるのやら」

ベル「まぁ言われるのめんどくさいんでそんなことしませんが」

システィーナ「何やってるのよ！しっかりやりなさい」

ゼルク「ベルのせいで怒られたが？」

ベル「俺が悪いの？」

ゼルク「先に煽ってきたのベルだろ」

ベル「仕方ないですね、少し本気を見せてあげよう」

その言葉と共にベルの雰囲気が変わった

ゼルク「おう、かかってこい！」

その言葉を聞くとベルは後ろへ飛び、事前に置いておいた短剣を拾ってゼルクに切りかかったが、ゼルクに止められてしまった

ゼルク「お前の力はそんなものか？」

ベル「前半は生徒たちに見せるためにわざと弱く遅く戦ってるんですよ、だから後半は覚悟してくださいね」ﾆﾔ

ゼルク「そうかよ」

その後もベルは細剣レイピアを使ったり、長剣を使ったりしながら時間稼ぎをしていた

ベル(時間的にもそろそろいいかな)
「ゼルク先生！そろそろ俺の自由に戦わせてもらいますね！」

ゼルク「そういえばそうだったな、かかってこい！」

その声を聞きベルは無駄に空中に無数の水色の魔法陣を展開し、そこから氷でできた剣を生成した

ベル「じゃあ俺はこの上の剣が全て無くなるまでここの4枚のタイルの中から外に出ません、その代わり剣が色んな方向から飛んでいくので頑張って耐えてくださいね？」ﾆｺ

{この訓練所の床は割れた際に簡単に交換ができるように、1つ30cm×30cmの正方形タイルが敷き詰められているよ}

ゼルク「こんなん見た事ねぇよ！」

ベルは宣言通り4枚のタイルの中から1歩も外に出ることはなく、空中に展開した氷の剣を上手く操りゼルクを翻弄していった

ベル「学園長！どうします？」

システィーナ「私に聞かれても、戦いに集中したら？」

ベル「俺が真面目に戦ってないとあの剣動いてませんよ？」

システィーナ「それもそうね」

ベル「まだ時間はありますし、これの原理とか生徒達にちょっとだけ説明してあげようかな」

システィーナ「時間的に厳しいけどどのくらい教えるの？」

ベル「これはどんなふうに動いていてどうやったらできるのかだけですよ、本格的に教えて欲しかったら授業の時に催促してもらいます」

システィーナ「そう」
〔一応最終確認として聞いておくけどベル君が職業体験に行ってる間教えられないけどどうする？〕

ベル〔前にも話した気がしますが？〕

システィーナ〔一応ね、ベル君はどうしたい？〕

ベル〔俺はその期間だけ休みってことで考えてたんですが、それじゃあダメなんですが？〕

システィーナ〔ベル君がそれでいいならいいわ、最悪職業体験が終わった次の週からでもいいのよ？〕

ベル〔あんまり待たせるのは悪いし職業体験の間は休みってことでお願いします〕

システィーナ〔わかったわ〕

ベル〔じゃあそろそろこれの説明しますね〕
『音魔法声拡散』
「じゃあみんな気になってると思うから、ゼルク先生がこれを壊すまでの少しの間だけ説明するね」

ベルは空中に飛ばしてある氷の剣の説明を始めた