288話 会議をする②

みんな跪いていたが、立ち上がり自分の席に座った

システィーナ「じゃあ話を戻して、今回はベルドくんの国で職業体験を行うことになったからベルドくんも参加するのよ」

エリタ「そういう事なんですね、あと私達になんの相談もなく突然決まりましたがいつ決まったんですか？」

システィーナ「決まったのはついさっきよ」

エリタ「そんな直ぐに！ですがそんな簡単に職業体験を行うことができるんですか？広さや人材世話係などなど」

システィーナ「そこも問題ないわよ、ね？」

ベル「一応この学園の生徒全員が泊まれる部屋数はありますし、人材も数千人単位でいるので大丈夫ですね」

エリタ「でもそんな簡単に決めちゃっていいの？準備とかあと2週しかないけど大丈夫なの？」

ベル「準備はこの後話し合う体験するものにもよりますね、まぁ最悪なんとかなると思いますけど」

エリタ「そうなのね、私はてっきり学園長に無理にお願いされてるのかと思ったわ」

システィーナ「私がそんなことするわけないでしょ？」

エリタ「ではベルドくんを無理やり先生にしようとしているというのはどうなんですか？」

システィーナ「どこでその話を？」

エリタ「聞いたと言うより噂のようなものですね」

システィーナ「そうなのね、ベルドくんが先生になるのはほんとよ、でも無理やりではないわ」

ベル「半ば強引だった気がするのは俺だけですか？」

システィーナ「そんなことないわよ、そもそもあなたが先生になる条件を出してきたから強引ではないわ」

ベル「……確かに」

ベルが何故会議に参加するのかを説明をしてから会議を始めた

システィーナ「じゃあまずベルドくんが明後日から全学年を曜日交代で先生をしてくれます！」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

学園長システィーナに合わせて他の先生も拍手をした

ストルナ「ベルドくんは何を教えるんですか？」

システィーナ「今から話すから慌てないの、ベルドくんが教えるものはほぼ全てでいいのよね？」

システィーナはベルの方をちらっと見て聞いてきた

ベル「まぁはい、一応基本は武術とか魔法を使った戦い方を教えるつもりです、もし○○を教えてください！って言われた場合はなんでも教えるつもりですよ」

システィーナ「だそうよ、質問はあるかしら？」

カン「はい、先程全学年を対象と言いましたが、俺ら先生はみんなベルドくんの実力はもちろん知ってます、ですがもしその実力を知らなくて5年生が4年生に教わるってなると色々と文句を言われるのでは？」

システィーナ「完璧な質問ね、それは明日解決するのよ」

カン「明日ですか？ベルドくんが先生になるのは明後日からでは？」

システィーナ「明後日からその学年に行って教えるってだけで本来は明日から先生なのよ、それに明日全学年を集めて説明とかベルドくんの実力の提示をするわ」

カン「そうなんですね、ですが全学年が入れる場所ってありますか？グラウンドでもギリギリな気がしますが」

システィーナ「そこはベルドくんが何とかしてくれるのよ、見せてあげて」

ベル「どのくらいがいいですか？」

システィーナ「まぁ適当にお願い」

ベル「じゃあ俺の城にある明日からこの学園に通う子達が訓練に使ってる場所くらいの広さにしますね」

システィーナ(言われてもどのくらいか分からないわね)
「それでいいわ」

ベル「じゃあ」
『この空間会議室を城にある教室の訓練所と同じくらいの広さに 反転』ﾊﾟﾁﾝ

置いてあるものや、立っている場所は変わらずに壁だけが瞬時に遠のいた