187話 国が大変な事になる前に対策を！②

マーベルド王国の王城上空にやってきた

ベル「さてやりますか」
《ピクシー久々の出番だよ》

ピクシー《ほんとに久々ですね、では本日の要件とは？》

ベル《EX迷宮に千斗達が行ってるのは知ってるでしょ？》

ピクシー《はい、マスターと一緒に行きましたからね》

ベル《千斗達が99階に入ったら教えてくれる？》

ピクシー《…あぁなるほどわかりました》

ベル《考えてることわかったよね？》

ピクシー《はい、マスターがEX迷宮の主なので早めに準備しておくということですね？》

ベル《そうそう、ラストの階で絶望してもらうためにね》ﾆﾔ

ピクシー《マスターも随分悪くなりましたね》

ベル《それは知りません》
「じゃあこの範囲を」
『結界作成 開け閉めスイッチと同期』

{無限結界じゃなくて普通の結界の理由は開け閉めのスイッチをつけるため、無限結界の場合は完全無効の効果も着いているためスイッチの開け閉めも無効化してしまう}

ベルは上から見たマーベルド王国の外壁をグルっと指で囲み、そこに結界を張った

ベル「こんなもんかな、そういえば今どのくらいまで行ってる？」

ピクシー《現在は58階層の後半辺りですね》

ベル《……ん？58階層？》

ピクシー《たった今59階層に入りました》

ベル《いくらなんでも早過ぎない？》

ピクシー《マスターが攻略した際にやっていた階層お手軽殲滅の千斗バージョンで倒し、その間に拓美が階層を把握して次の階層への扉を見つけ転移してますね》

ベル《この短時間で1人が倒せばみんなに均等に経験値が入るのを理解したんだ、それに成長速度も早いね。でも80階層からはそういうのは使えないようにしてるから苦戦しそうだけど、このペースで行けばすぐだね》

ベルはEX迷宮のドロップ以外はほぼ触っていないが、ズル対策のようなものは多少追加している

ベル「さて、結界は張ったし戻ろ」
『転移』

ボルトの部屋に戻ってきた

ベル「終わったよ」

ボルト「すまんな」

ベル「全然いいよ、それと王国は結界張ったけど領地とかはどうする？」

{この領地はまだどの貴族にも渡していない領地のこと}

ボルト「領地は全部で5つあるが全部代官任せだが結界張ってくれると助かる、一応この国の1部だからな」

ベル「わかった、じゃあ同じの張っとくよ？」

ボルト「あぁそれでいいぞ」

ベル「じゃあ場所を思い浮かべてくれない？」

ボルト「なぜだ？」

ベル「ボルトの言ってる領地がどこか知らないから」

ボルト「知らないのか、わかった」

ボルトは領地の場所を5つ思い浮かべた

ベル『思考読み』
『結界作成 ×5』

同時に5箇所全てに結界を作成した