94話 EXダンジョン 24

99階層

ハル《さてやっとここまで来たね！》

ピクシー《そうですね》

ハル《ちなみに今どのくらい経っているの？》

ここまで窓の1つもなかったためハルの時間の感覚が無い、能力使えば分かるがハル曰く「めんどくさい」らしい

ピクシー《この迷宮に入ってから9日経ってますよ》

ハル《意外と経ってた！》

ピクシー《良く考え直してください、10階層を1日で突破して行ったんですよ？》

ハル《そう考えると速いのかな？》

ピクシー《まぁマスターの能力をフル活用すれば1日もかからないと思いますけどね》

ハル《どうやるの？》

ピクシー《1階層ずつ言霊で一掃して空間把握で階段の前に転移します、それを続けるだけですよ》

ハル《そういえばなんで階層を一掃して行ったんだろ？》

ピクシー《この迷宮は階層を一掃しないと次の階層への扉が出現しません、なので一掃して正解ですよ？》

ハル《そうなのね、ここだけ？》

ピクシー《はい》

ハル《まぁいいかな？今回のボスは何かな？あれ》

ピクシー《魔王ですね》

ハル《魔王ねぇ、魔力漏れすぎじゃない？》

ピクシー《そうですね》

ハルは今魔力眼を使って見ている、というか特に理由がなければ常時使っている

ハル《魔力の半分くらい漏れてるよね？》

ピクシー《そうですね。非常に勿体ないです、魔法が強みの魔王が魔力を捨てているようなものですよ》

ハル《そうね、魔力は完全隠密しとかないとね！》

ピクシー《完全隠密は出来ませんよ？》

ハル《え？》

ピクシー《下界の種族は完全に隠密は出来ません、呼吸などで多少漏れるからですね、ただ神は例外です》

ハル《どういう事？》

ピクシー《そもそも神の時点で身体が神力で出来ているので呼吸すらいりません、さらに老廃物も排泄物も出ません》

ハル《確かに！この世界で初めて進化した時以降トイレ行ってない！》

ピクシー《はい、そして人間の3大欲求の食欲 性欲 睡眠欲もありません、なのでこれらが無くても健康的な身体で生きていけます。さらに身体が神力なので状態異常などの身体への異常が効かなくなります、まぁ神でも自分より上位の神からは状態異常をかけることが出来るので注意ですがマスターには無縁ですね》

ハル《そうだね、だって私が最上位だもの！》

ピクシー《はい、そろそろ魔王の相手してあげましょう？無視されてキレて来てますよ》

ハル《あ、ほんとだ》

ピクシー《今回はここまできて初めての自我があるボスですね》

ハル《そうだね、相手してあげようかな？戦意喪失するくらいボコボコにしさあげましょうﾌﾌﾌ》

ハルは悪い笑みを浮かべた

ピクシー《黒い笑が漏れてますよ》

は《あ、やば……おしとやかにいきましょうねぇ》

魔王「おい！聞こえてんのか！そこのやつ！」

ハル「あ、ごめんね？どうしたの？」

魔王「俺と戦え！」

ハル「どうして？」

魔王「どうしてってここが戦うとこだからだよ！」

ハル「そうだねぇ、まぁいいややろっか」

魔王「おう、じゃあ行くぞ！」

ハル「いいよ！」

そして魔王は創造神セルキアにも見えない速度で踏み込んで殴りかかって来たが、残念ながらハルには普通に見えてます

ハル《いや魔法使わないの！魔王でしょ？》

ピクシー《魔王が魔法を使うとは限りませんが、素直に言ってみてはいかがですか？》

ハル《そうするのが良さそうね、ステータス的に分かるけど》
「ねぇ魔王なのに魔法使わないの？」

魔王「使いてぇけど使えねぇんだよ！くっそぉ！」

そう、この魔王は無属性誰でも努力次第で使えるの魔法しか使えない、無属性は魔力弾とか身体強化だけで、あとはオリジナルだけだ

ハル「じゃああなたが使えない魔法を見せてあげるよ！行け！」
『ファイヤーボール』

初級のファイヤーボールだよ、ちなみに詠唱をしている

ハル《まぁ威力は超級波だけどねぇﾌﾌﾌ》

魔王「俺でもわかるぞ！初級の威力じゃねぇだろ！」

ハル「そうだよ、じゃあどんどん行くから避けないと死んじゃうよ？」
『ブラストビート』
『アビスカッター』
『ブレイズテンペスト』
『アースブレイク』
『ホーリーソード』
『ソウルブレイクスノー』
『スローワールド』

{作者 英語違うかもです}

今使った魔法の大半がハルのオリジナルだ
効果は
ブラストビート 爆音で感覚を狂わせる魔法
アビスカッター 10億ｔの水圧が篭ったカッターが無数に飛んでいく
ブレイズテンペスト 爆炎が連発する竜巻が出る
アースブレイク 地面を破壊し動きずらくする
ホーリーソード 光の剣を光の速さで無数に飛ばすギ〇ガメッ〇ュみたいな感じで
ソウルブレイクスノー 黒い雪を降らせ、触れると魂が破壊され死ぬ、転生すら出来ない
スローワールド 時間を遅くする、使用者や使用者の魔法は効果なし

これらを同時に放った

ハル《明らかなオーバーキルね》

魔王《はい、消し飛んでますよ》

ハル《やっぱり杖欲しい、何もなしで魔法使うとなんか格好良くない》

ピクシー《魔法少女みたいな？》

ハル《それはいいや興味無い》

ピクシー《そうですか、ではほんとになぜ杖を？》

ハル《魔法系のアニメでだいたい強いキャラが杖持っててかっこいいから？女の子も可愛いのが多いし？》

ピクシー《そうですね、まぁなんでもいいです。レアドロップ見ましょう》

ハル《そうね》

レアドロップはこれだ

最高の魔石
説明
魔妖神力の蓄積ちくせきが現状数百億込められている、杖などに加工すると最高の物になる

ハル《杖を作れと言ってるみたいだね》

ピクシー《そうみたいですね》

ハル《待ちきれないから作っちゃを！》

そして杖を作り始めた