29話 久々に自分の手で領地管理

あの模擬戦の次の日、何故か国王に呼び出された

そしていつもの部屋で国王と一緒に居る

ボルト「何故ギルマスと模擬戦することになったんだ？ベルドよ」

ベル「知りませんよ、依頼を受けて魔物を倒してきたら次の日に模擬戦することになったので」

ボルト「どのくらい倒してきたのだ」

ベル「ざっと500くらいですかね」

ボルト「はぁ……原因はそれか、そんなことしたらめんどくさい事になるのは分かっとるだろ」

呆れたように言われた

ベル「まぁはい、おかげでSランクになりましたけど」

ボルト「その歳でSランクになった奴は今まで居ないんだからもっと自重してくれ」

ベル「善処しときますね」

ボルト「しないだろそれ……まぁいい。とりあえず本題だ、領地についてなんだが前に言い忘れたことを伝えようと思ってな」

ベル「そうなんですか、それで何ですか？」

ボルト「お前の知識を活かして好きに領地を改造しても良い、外壁とかも広くしていいしな」

ベル「分かりました、外壁の広さはどのくらいが限界ですか？」

ボルト「そうだな、今の外壁より1kmが限界だ、隣がかなり近いからそれ以上は文句を言われるかもしれん」

ベル「分かりました」

ボルト「あと自分の兵とかも持っといた方がいいぞ」

ベル「兵って持ってもいいんですか？」

領主自身では収める領地での専用の騎士を作ることはできない、持っていいのは国から送られた騎士のみ、言い換えれば王国騎士団によって選び抜かれたよりすぐりの騎士達を領地で雇うことができる
{1部例外あり}

ボルト「他はだめだが俺が許可したから大丈夫だ、他には俺の娘も将来住むからとでも言っとけば納得するだろ」

ベル「なるほど…分かりました、どのくらいの強さならいいんですか？」

ボルト「強さは好きにして良い、この国を落とさなければなんでもいいぞ」

ベル「分かりました、できるだけ強くしておきます」

ボルト「そうしてくれ……今日はこのくらいだ、また呼ぶからその時にな」

ベル「はい、ではまた」

ボルト「うむ」

そしてベルは家に帰った

ベル「ちょっといいかな？」

ウリエル「はい、なんでしょう？」

ベル「明日から少し領地の方行ってくるから、みんなにそう伝えといて」

ウリエル「分かりました」

次の日

ちなみに学園はと言うと春休みの期間に入っていてあと約3週間ぐらいで終わる、こっちの春休みは少し長い

ベル「じゃあ行ってくるね」

メイドや執事達「行ってらっしゃいませ」

転移して領地に向かった

ベル「ハデスいる？」

ハデス「はいお久しぶりです、今回はなんの用でしょうか」

ベル「任せっきりでごめんね」

ハデス「いえ、大丈夫ですよ」

ベル「来た要件なんだけど、領地を僕の知識を使って色々していいって言われたよ、あと外壁の大きさを今から最大1kmぐらい大きくして良くなったから来たんだ、あと騎士を持っていいって言われたからの」

ハデス「騎士を持ってもいいんですか？」

驚いたように聞いてきた

ベル「国王権限を使っていいことにするみたいだよ？」

ハデス「そうなんですか、ではその騎士はどうしますか？」

ベル「どうしよう？」

何も考えていないようだ

ハデス「……あ、でしたらいい案がありますよ」

ベル「どんなの？」

ハデス「ベル様は魔王の立場もあるので魔族を使ってはどうでしょう」

ベル「……確かにいいかも、でも警備とかすると驚かせちゃうと思うよ？」

ハデス「そこは領民の人を雇って、もし戦争など攻められた時は魔族側を使えばいいのでは？」

ベル 「それいい！採用で、メルダに人に対して何も思ってなくて、ここの騎士になってくれそうな魔族を集めてもらって、あと領地からも騎士になりたい人を集めて、装備品は全てこっちで用意しとくとも伝えといてね」

ハデス「分かりました」

ベル「それからちょうど今春休み期間だから少しこっちにいるから」

ハデス「分かりました、集まりましたら報告しますね」

ベル「分かった、とりあえず僕はこの街で冒険者として少しだけ依頼をこなしとくね」

ハデス「分かりました」

それから数日後、騎士志望の人が集まったと報告があった