マルコさんが嫌われました

夏鬼

設定&プロローグ

     {味方}
《マルコ》
裏切り者にさせられた被害者。
やってない事(本編で分かります)
を濡れ衣させられて
地下牢に幽閉される。
恐怖症やらなんやらを患った。
《サッチ》
マルコの親友でマルコを逃がした人。
その時マルコ達と一緒に居たから
皆の豹変に驚いた。
(ティーチに殺されません)
《イゾウ》
マルコとはお茶友達(?)で
逃がすのを協力した人。
その時マルコ達と一緒に居たから皆((ry
《ハルタ》
マルコはお兄ちゃんと思ってる人。
逃がすのを協力した人。
その時マルコ達と一緒に居た((ry
《1番隊の方々》
隊長がそんな事するハズがない!
って1番全否定した隊員's
逃がすのを協力した人達。
マルコを逃がすのが
上手くいったのはこの人達のお陰。
《フーシャ村の方々》
傷のボロボロ具合で
村人全員が何かを察した。
ルフィの変わり具合に驚いた。
《ダダン一家》
ルフィとエースが中々戻って来なくて
フーシャ村行ったらルフィが
看病していて驚いた人達(特にダダン)。
その後、傷を見て何かを察して
匿うのを協力した。
《ポートガス・D・エース》
ルフィが中々戻って来なくて
フーシャ村行ったらルフィが
ボロボロになった人を
病院に連れて行ってて驚いた人。
(だってあのルフィがだったんだから仕方なくね!?byエース)
その後、マルコの話聞いて
めちゃくちゃ泣いた。
本当は一緒に海賊したかったけど
ルフィに懐いてるから諦めた。
《モンキー・D・ルフィ》
マルコが倒れてるのを助けた。
その後は暫くフーシャ村で
マルコの看病した。
でも、偶に色々と違うようにも見える。
話を聞いた後
マルコとエース、麦わらの一味には
過保護な部分がある。
本人無自覚。
マルコが来てから色々変わった。
《麦わらの一味》
マルコを変わった鳥だと思ってた人達。
人間って知った時皆( ゚д゚)って顔してた。
マルコの話を聞いてめちゃくちゃ泣いた。
その後、マルコとルフィには
過保護な部分がある。
一部無自覚。
《赤髪》
白ひげ海賊団に遊びに行った時に
マルコが居ないことを不審に思って
丁度通り掛かったサッチに話を聞いて
めちゃくちゃ驚いた人達。
その後、エースも乱入して証拠集めだとかを手伝った。
《アディア・ツキナ》
白ひげ海賊団副船長。
白ひげ以上の強さを持っている。
というよりも白ひげの師匠。
別名【白鯨の道標】
弟たち全員可愛い。
アーリを嫌う。
色んなパラレルワールドに
行き来出来る。
事件があった時も
パラレルワールドに行ってて
知らなかった人。
     {敵}
(海軍とかも記憶弄られている)
・白ひげ(4、12、16隊長と1番隊の方々以外)海賊団
アーリに記憶とか聴覚を弄られて
アーリの思い通りに動いてしまった人達。
《シニャーマ・D・アーリ》
白ひげ海賊団の新入りナース
誰彼構わず媚び売るため、
一部の隊長格とナースの姐さん方は
苦手意識持ってる。
なんでも1番じゃないと
気が済まない我儘女。
マルコを邪魔だと思っている。
記憶や聴覚を操るのと電波弄りが得意。
マルコに罪を着せたのもこいつ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーなぁ、なんで?

「アーリに謝れ!」

ー俺らは

「隊長見損ないました!!」

ー家族じゃ

「ーーー!!」

ーなかったのかよい?

目を覚ましたら最初はぼんやりとだが取り戻していく冷たい床の感触と鉄格子やらその部屋の暗さを映す視界で目の前の目を逸らしたくなる現実にじんわりと目頭が熱くなった。

???「、、、なんで、だよい。親父、皆、、俺らは家族じゃなかったのかよい?」

ポツリポツリと言葉が出てくる。否定したい。でも、誰も聞いちゃくれなかった。俺はそんなに信用なかったの?

???「ふっ、、ぅぐ、、、あ、あぁぁ、、」

必死に唇を噛み締めて、零れる嗚咽を止めようとした。

ーーコツン、コツン

???「(ピクッ」

誰? また俺殴られるよい? いや、ヤダ、、、来ないで。チカクニコナイデ。

???「や、やだ。こな、で」(ポロポロ

とめどなく溢れる涙を止めることも忘れてイヤイヤと頭を振る。

???「マルコ。マルコ。大丈夫か?」(コソリ
マルコ「ふぇ? サッ、、、チ?」
???「ちょっと待っとけよ? 今ここ開けてやっから。ちーっと離れとけ。な?」

マルコと呼ばれた男は男の指示にコクリと頷いてそこから少しだけ離れた。離れたのを確認すると、男は音を立てないように鍵を取り出し器用に刺してカチャリと開け、そこにするりと体を滑り込ませるように部屋に入った。

マルコ「ほんと、に? ほんとにサッチ、、よい?」

どこか幼い口調の彼をサッチと呼ばれた男は内心舌打ちをしていた。幼い時から一緒に居た彼からすれば、被害妄想も甚だしい。そして何よりもあのクソ女を信じた親父と慕っていた男を含んだ仲間達に対しても怒りを募らせた。

サッチ「マルコ、今からお前をここから逃がす。あ! ここってのはモビーからって事なんだけどよ」

マルコはきょとりとした。サッチの言葉を反芻する。暫くして漸く意味を理解したのかまた目から涙が零れる。慌ててサッチは弁解した。

サッチ「、、、あー、マルコ。そーゆー意味じゃねえかんな? 邪魔とか俺とかイゾウ、ハルタも1番隊の連中は思っちゃいねぇ。でも、ここに居たらマルコまた傷付いちまう。それは嫌なんだよ。だから、モビーから逃がす。でも、どうしてえのかはマルコが決めてくれよ」

、、、サッチはマルコの見た目に反して意外と柔らかい金髪を優しく撫でる。いつもは眠たそうな海のような瞳も今は泣き腫らして赤くなってしまっている。サッチはマルコを真綿のように優しく抱き締めた。

マルコ「、、、ねぃ、サッチ」
サッチ「ん? なぁに、マルコ?」
マルコ「裏切らない?」
サッチ「おう。俺もハルタもイゾウも1番隊のやつらもぜーいんお前の味方だ。それとも
ーーー」



“俺らだけじゃ不安?”


そう聞けばふるふると軽く頭を振って否定する。

マルコ「逆に頼もしすぎるよい」

ふにゃりと微笑みを浮かべてみせる。

サッチ「お! やぁっと笑ったなマルコ〜」

ひひっ! といつもの少年の様な笑みを浮かべるサッチにマルコはまたキョトンとして、小首を傾げる。

サッチ「お前ず〜っと苦しそうな表情かおしてたんだぜ?」
マルコ「えと、ごめん、、なさい」
サッチ「べっつに謝んなくていいってのwww
だーいじょーぶ!! 俺らがいざって時にゃ守ってやる。だから、もう泣くなよ? お前が泣いたら俺まで悲しくなるし、それに、調子狂うしさ。笑えよ! また馬鹿やってさ! な! 楽しそうだろーが!」

ーーだから笑え!!

マルコは服の裾で目元を擦ってから不器用に笑ってサッチに笑顔を向けた。

元々こうなったのは自分でも解らなかった。

でも、誰が原因かは解る。最近新しく入ってきたナース《シニャーマ・D・アーリ》という女だ。黙っていれば可愛い外見をしている。が、それは表で裏ではとんでもないくらい口が悪い。それに何が嫌かって吐き気がする程の甘ったるい香水の匂いに、けばけばしい化粧、甘えてるような猫撫で声、聞き取りづらい語尾の伸ばし。どれを取ってもマルコが苦手な女だった。でも、マルコは髪型と口調以外ではとても整っていて、程よい筋肉、普段は仏頂面だけれどそこからのふわり(男にこの表現はおかしいかもだけれど)と柔らかく微笑んだ時のギャップ。どれか一つを取ったとしてもこの男はモテる。それはアーリも例外ではなく、この男に惚れていた。そして、自分が世界で1番可愛いと思って疑わなかった。マルコに告白するまでは。

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