夕暮れ真っ黒
2
ー拝啓、歩様
今、互いの手から離れ離れになってから、約、三年が経とうとしています。
宛のない手紙。
脳内で回想する事でこれから始まる自分に対しての自負が報われている様な、そんな風に僕自身を納得させる様にして。
其れはそう。
何故なら、キミの息子が丁度、七つになる時がやって来た。
何も知らないキミはいつも通り、無警戒心で過ごすんだろう。
僕は急ぎ足でフライトに乗り込み、その翼はやがて羽田に到着した。
朝一便だから、特に電車が混んでいる。
関東の車内は特に慌ただしく、忙しなくて、人一人、命を落としているのにも関わらず、会話が怖いなぁとか思っていた。
行き交う人々の声が耳障りだ。
「人身事故だってー、会社遅れるじゃん、すっごい迷惑ー。」
そんな小言なんて茶飯事
そう、日常茶飯事。
ではでは、これからそんなキミ達が大切にしているものを僕は一瞬で奪いに行きます、どうか同じ言葉で囁いて下さいね?
今、互いの手から離れ離れになってから、約、三年が経とうとしています。
宛のない手紙。
脳内で回想する事でこれから始まる自分に対しての自負が報われている様な、そんな風に僕自身を納得させる様にして。
其れはそう。
何故なら、キミの息子が丁度、七つになる時がやって来た。
何も知らないキミはいつも通り、無警戒心で過ごすんだろう。
僕は急ぎ足でフライトに乗り込み、その翼はやがて羽田に到着した。
朝一便だから、特に電車が混んでいる。
関東の車内は特に慌ただしく、忙しなくて、人一人、命を落としているのにも関わらず、会話が怖いなぁとか思っていた。
行き交う人々の声が耳障りだ。
「人身事故だってー、会社遅れるじゃん、すっごい迷惑ー。」
そんな小言なんて茶飯事
そう、日常茶飯事。
ではでは、これからそんなキミ達が大切にしているものを僕は一瞬で奪いに行きます、どうか同じ言葉で囁いて下さいね?
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