signal of dead
第4章 7話 処刑場の番人
ジャグラスの部屋を出てから、またロシア語表記に従って進む事数分。またもやロシア語表記の表札が掛けられた扉に突き当たった。表札には「Место исполнения」の文字。乃亜が即座に日本語訳をした
乃亜「『Место исполнения』…え、しょ、『処刑場』?」
乃亜が少し戸惑い気味に言った
斗哉「『処刑場』だ?」
斗哉が訝しげに復唱した
果萌「こ、こんな施設に『処刑場』って…」
魁人「誰を裁く為の場所だよ…」
湊音「と、とりあえず…開けよう」
俺が戸惑いながらもドアノブに手を掛け、扉を開けた
中に入ると、これまた無駄に広い部屋になっていた。ざっと20畳はあるだろうか。柱の傍や奥の扉の傍、至る所にギ〇チンやら十字架やら、かの有名な処刑器具・ファラリスの雄牛まで置いてあった。それから、奥に続く扉の傍に大きな棺桶が1つ鎮座していた。何やら、「物々しい雰囲気」といった感じ。全員で顔を見合わせ、そのまま通り過ぎようと奥の扉のドアノブに手を掛ける。と、次の瞬間………
カラカラ…ガランガランガランガランガランガランガランガラン…
と、棺桶の蓋が音を立てて揺れだした。驚いて5人で後ずさりする。すると、棺桶の蓋がガン!と何かに突き上げられる様に宙に浮き、物凄い音を立てて床に落ちた。そして、その中から正に悪魔のようなゾンビが出てきた。サソリとカマキリを足して2で割り、それを立たせたような黒い体。そして、『悪魔』と呼ぶに相応しそうな顔つきをしていた。5人で凍りつく中、魁人がその名前を口にした
魁人「ヴェルデューゴ…まさか。あれはゲームの中だけの存在のはず…」
斗哉「な、何だよ魁人。その…ヴェルデューゴ?って」
魁人「アメリカ発祥の某有名ゾンビアクションゲームに出てくるボスゾンビだよ。けど、そのヴェルデューゴを生み出すには、現実には存在しない物質を調合する必要がある。コイツが現実に居るなんて、ありえない…」
魁人が決してヴェルデューゴから目を逸らさずにそう説明した
魁人「みんな!絶対に奴から目を逸らすな!目を逸らした奴から襲ってくるぞ」
魁人の言葉を聞いて、俺らも慌ててヴェルデューゴと目を合わせる。その鋭い目をずっと見ていると、気が狂いそうだった。頭の中がグルグルと回るような感覚に襲われる。すると、ほんの一瞬だが斗哉が目を逸らしてしまった。途端にヴェルデューゴは斗哉に目線を向け、その鋭利な爪で斬り掛かった
斗哉「うお!?」
斗哉が咄嗟の反射で爪にM4を撃ち、辛うじて弾き返した。しかし、それを節目にヴェルデューゴのターゲットは斗哉一択になったようで、俺達には目もくれずに斗哉だけを狙っている
魁人「こいつ!」
魁人が威嚇に手榴弾を投げた。ドオォーン!と弾けてヴェルデューゴが仰け反る。そして、数秒の間を置くと
ヴェルデューゴ「ヴオォーーーン!」
と、雄叫びを上げて俺達に向かってきた
乃亜「『Место исполнения』…え、しょ、『処刑場』?」
乃亜が少し戸惑い気味に言った
斗哉「『処刑場』だ?」
斗哉が訝しげに復唱した
果萌「こ、こんな施設に『処刑場』って…」
魁人「誰を裁く為の場所だよ…」
湊音「と、とりあえず…開けよう」
俺が戸惑いながらもドアノブに手を掛け、扉を開けた
中に入ると、これまた無駄に広い部屋になっていた。ざっと20畳はあるだろうか。柱の傍や奥の扉の傍、至る所にギ〇チンやら十字架やら、かの有名な処刑器具・ファラリスの雄牛まで置いてあった。それから、奥に続く扉の傍に大きな棺桶が1つ鎮座していた。何やら、「物々しい雰囲気」といった感じ。全員で顔を見合わせ、そのまま通り過ぎようと奥の扉のドアノブに手を掛ける。と、次の瞬間………
カラカラ…ガランガランガランガランガランガランガランガラン…
と、棺桶の蓋が音を立てて揺れだした。驚いて5人で後ずさりする。すると、棺桶の蓋がガン!と何かに突き上げられる様に宙に浮き、物凄い音を立てて床に落ちた。そして、その中から正に悪魔のようなゾンビが出てきた。サソリとカマキリを足して2で割り、それを立たせたような黒い体。そして、『悪魔』と呼ぶに相応しそうな顔つきをしていた。5人で凍りつく中、魁人がその名前を口にした
魁人「ヴェルデューゴ…まさか。あれはゲームの中だけの存在のはず…」
斗哉「な、何だよ魁人。その…ヴェルデューゴ?って」
魁人「アメリカ発祥の某有名ゾンビアクションゲームに出てくるボスゾンビだよ。けど、そのヴェルデューゴを生み出すには、現実には存在しない物質を調合する必要がある。コイツが現実に居るなんて、ありえない…」
魁人が決してヴェルデューゴから目を逸らさずにそう説明した
魁人「みんな!絶対に奴から目を逸らすな!目を逸らした奴から襲ってくるぞ」
魁人の言葉を聞いて、俺らも慌ててヴェルデューゴと目を合わせる。その鋭い目をずっと見ていると、気が狂いそうだった。頭の中がグルグルと回るような感覚に襲われる。すると、ほんの一瞬だが斗哉が目を逸らしてしまった。途端にヴェルデューゴは斗哉に目線を向け、その鋭利な爪で斬り掛かった
斗哉「うお!?」
斗哉が咄嗟の反射で爪にM4を撃ち、辛うじて弾き返した。しかし、それを節目にヴェルデューゴのターゲットは斗哉一択になったようで、俺達には目もくれずに斗哉だけを狙っている
魁人「こいつ!」
魁人が威嚇に手榴弾を投げた。ドオォーン!と弾けてヴェルデューゴが仰け反る。そして、数秒の間を置くと
ヴェルデューゴ「ヴオォーーーン!」
と、雄叫びを上げて俺達に向かってきた
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