異世界に召喚された殺し屋は自由に生きる
145話 元太の修行物語18〜妖艶の魔女〜
「アヒャヒャヒャヒャヒャ!!!楽しいのぅ!」
現在、マリフォイは夜空から降り注いでいる隕石を見て、馬鹿みたいに高笑いを上げていた。
そして、こうなったのには理由がある。
◇
約5分前.......
「な、なぁ.......さすがに、こんな罠をモロに食らっちまったら邪神でも、ただではすまねぇだろ.......」
「.......私でも引くレベルだぞ」
「私には属性魔法が使えないから出来ないなぁ。でも破壊魔法が使えるから、練習すれば、もっと凄い罠を作れるもん!」
知っての通り、一つ目の罠は爆破系の罠である。
マリフォイが設置した罠によって、大規模な爆発が大量に起こったが、もちろん、それだけでマリフォイのアホみたいに威力がある罠は終わらなかった。
二つ目の罠は虫だ。
もちろん、ただの虫ではない。
虫の名前は、吸魔虫。
この虫は、名前の通り魔力を吸う虫である。
吸魔虫は、その場にいるだけで周りの魔素と、近くにいる生き物の魔力を根こそぎ吸う厄介な虫なのだ。
そして、マリフォイは吸魔虫を召喚する魔法陣を罠として設置し、邪神の魔力に反応したら発動するように設定した。
その数、約1000万個!
一つの魔法時からは100匹の吸魔虫がでてくる。
つまり、合計10億匹の吸魔虫が飛び交っているのだ。
その光景は、虫が苦手な人が見たら、一瞬で失神する程、気持ち悪い。
10億匹の吸魔虫のおかげで、邪神の力をかなり削ぐことが出来た。
しかし、そこで更に問題が起きてしまった。
吸魔虫が罠の魔力も吸ってしまい、使い物にならなくなってしまったのだ。
「すまぬ。邪神の弱体化には成功したが、儂が設置した罠はダメになってしもうた.......。テヘペロ♪」
「てめぇ.......やっちまったなぁ!!」
「賢者殿、次やったら顎を砕く」
「マリフォイさん.......キモイよ!」
.......次やったらマリフォイさん殺っちまうか。
「てか、罠がダメになったなら次はどうすんだ?」
「ほっほっほっ.......儂に任せるのじゃ」
と言って、マリフォイは杖を空に向け、詠唱を始めた。
『それは全てに終焉をもたらす破滅の流れ星。
全ての生を憎み、全ての魂を無に帰す力。』
ここまで詠唱をした瞬間、マリフォイの体に激しい魔力の渦が走り、姿が変化した。
その姿は、まるで全ての神々が力を合わせて作り上げた至高の美貌を持ち、妖艶な雰囲気を纏って、まさに完成された美女と呼ばれるべき、神秘的な女性が現れた。
しかし、詠唱は、まだ続く。
『我が真の姿、顕る時、この夜空から美しい流れ星が降り注ぐ』
この瞬間、空は真っ暗になり、夜がやってきた。
そして.......
『メテオ・スター』
マリフォイが、魔法名を唱えた瞬間、美しい夜空から、美しい流れ星が降り注いできた。
そして、その流れ星は.......凶悪な隕石として邪神へ降り注いだ。
◇
そして現在へと至る。
「アヒャヒャヒャヒャヒャ!!!たーまやー!!」
「そんな物騒な"たーまやー!!"があってたまるか!」
現在のマリフォイは、元の姿に戻り、気色悪い笑い声を上げながら、はしゃいでいた。
あの美しい姿を見た時の感動を返して欲しい。
そして、 ソード、照子、元太は、マリフォイの昔の姿を見て、それぞれの感想を言い合った。
「賢者殿は、あんな見た目だが、昔は『妖艶の魔女』呼ばれ、国が傾くほどの美貌の持ち主だったようなのだ.......」
「そして今は賢者って呼ばれてるんだね!」
「確かに、あれは超美人だったぜ.......。どうやったら、あんな顔になんだ?」
アホらしい実験に失敗したら、あんな顔になります。
今まで、マリフォイは超が付く美人だったということは、何度も聞いたが、実際に見るまで、元太は信じることが出来ずにいた。
「ほっほっほっ.......儂の昔の姿は超が付く美人じゃったろ?まぁ、そんなことより邪神は、まだ倒せておらんぞ。気を抜くでない」
と言われて、元太は"ハッ!"と、自分の集中力が切れていることに気が付き、自分の頬を叩いて気合を入れた。
「よっしゃー!罠は使えなくなっちまったから、あとは俺たちの出番だな!」
「私も今度こそダメージを入れてみせるよ!」
「儂も腕がなるのう!」
「私は何とか邪神の足止めくらいはしてみせようではないか」
と言って、元太、照子、マリフォイ、ソードは、それぞれ自分の役割を口に出して、気合を入れた。
.......そして、邪神が雄叫びを上げながら、隕石が降り注ぐ大地の中から現れた。
 — グォォォォォォォ!!!
この時、響き渡った邪神の叫びが、元太たちには死へのタイムリミットに聞こえた.......。
現在、マリフォイは夜空から降り注いでいる隕石を見て、馬鹿みたいに高笑いを上げていた。
そして、こうなったのには理由がある。
◇
約5分前.......
「な、なぁ.......さすがに、こんな罠をモロに食らっちまったら邪神でも、ただではすまねぇだろ.......」
「.......私でも引くレベルだぞ」
「私には属性魔法が使えないから出来ないなぁ。でも破壊魔法が使えるから、練習すれば、もっと凄い罠を作れるもん!」
知っての通り、一つ目の罠は爆破系の罠である。
マリフォイが設置した罠によって、大規模な爆発が大量に起こったが、もちろん、それだけでマリフォイのアホみたいに威力がある罠は終わらなかった。
二つ目の罠は虫だ。
もちろん、ただの虫ではない。
虫の名前は、吸魔虫。
この虫は、名前の通り魔力を吸う虫である。
吸魔虫は、その場にいるだけで周りの魔素と、近くにいる生き物の魔力を根こそぎ吸う厄介な虫なのだ。
そして、マリフォイは吸魔虫を召喚する魔法陣を罠として設置し、邪神の魔力に反応したら発動するように設定した。
その数、約1000万個!
一つの魔法時からは100匹の吸魔虫がでてくる。
つまり、合計10億匹の吸魔虫が飛び交っているのだ。
その光景は、虫が苦手な人が見たら、一瞬で失神する程、気持ち悪い。
10億匹の吸魔虫のおかげで、邪神の力をかなり削ぐことが出来た。
しかし、そこで更に問題が起きてしまった。
吸魔虫が罠の魔力も吸ってしまい、使い物にならなくなってしまったのだ。
「すまぬ。邪神の弱体化には成功したが、儂が設置した罠はダメになってしもうた.......。テヘペロ♪」
「てめぇ.......やっちまったなぁ!!」
「賢者殿、次やったら顎を砕く」
「マリフォイさん.......キモイよ!」
.......次やったらマリフォイさん殺っちまうか。
「てか、罠がダメになったなら次はどうすんだ?」
「ほっほっほっ.......儂に任せるのじゃ」
と言って、マリフォイは杖を空に向け、詠唱を始めた。
『それは全てに終焉をもたらす破滅の流れ星。
全ての生を憎み、全ての魂を無に帰す力。』
ここまで詠唱をした瞬間、マリフォイの体に激しい魔力の渦が走り、姿が変化した。
その姿は、まるで全ての神々が力を合わせて作り上げた至高の美貌を持ち、妖艶な雰囲気を纏って、まさに完成された美女と呼ばれるべき、神秘的な女性が現れた。
しかし、詠唱は、まだ続く。
『我が真の姿、顕る時、この夜空から美しい流れ星が降り注ぐ』
この瞬間、空は真っ暗になり、夜がやってきた。
そして.......
『メテオ・スター』
マリフォイが、魔法名を唱えた瞬間、美しい夜空から、美しい流れ星が降り注いできた。
そして、その流れ星は.......凶悪な隕石として邪神へ降り注いだ。
◇
そして現在へと至る。
「アヒャヒャヒャヒャヒャ!!!たーまやー!!」
「そんな物騒な"たーまやー!!"があってたまるか!」
現在のマリフォイは、元の姿に戻り、気色悪い笑い声を上げながら、はしゃいでいた。
あの美しい姿を見た時の感動を返して欲しい。
そして、 ソード、照子、元太は、マリフォイの昔の姿を見て、それぞれの感想を言い合った。
「賢者殿は、あんな見た目だが、昔は『妖艶の魔女』呼ばれ、国が傾くほどの美貌の持ち主だったようなのだ.......」
「そして今は賢者って呼ばれてるんだね!」
「確かに、あれは超美人だったぜ.......。どうやったら、あんな顔になんだ?」
アホらしい実験に失敗したら、あんな顔になります。
今まで、マリフォイは超が付く美人だったということは、何度も聞いたが、実際に見るまで、元太は信じることが出来ずにいた。
「ほっほっほっ.......儂の昔の姿は超が付く美人じゃったろ?まぁ、そんなことより邪神は、まだ倒せておらんぞ。気を抜くでない」
と言われて、元太は"ハッ!"と、自分の集中力が切れていることに気が付き、自分の頬を叩いて気合を入れた。
「よっしゃー!罠は使えなくなっちまったから、あとは俺たちの出番だな!」
「私も今度こそダメージを入れてみせるよ!」
「儂も腕がなるのう!」
「私は何とか邪神の足止めくらいはしてみせようではないか」
と言って、元太、照子、マリフォイ、ソードは、それぞれ自分の役割を口に出して、気合を入れた。
.......そして、邪神が雄叫びを上げながら、隕石が降り注ぐ大地の中から現れた。
 — グォォォォォォォ!!!
この時、響き渡った邪神の叫びが、元太たちには死へのタイムリミットに聞こえた.......。
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