異世界に召喚された殺し屋は自由に生きる
128話 元太の修行物語1〜プロローグ〜
「んーっ!疲れたな!」
と言って、元太は腕を真っ直ぐ上に伸ばし、大きなあくびをした。
元太はヒデキとの戦闘で疲れているのだろう。無理もない。ヒデキとの戦闘で使う予定が無かった"神化"を使ったのだ。
この技は、どれだけ強靭な肉体を持っている人間でも使うのには相当な精神力と体力、そして魔力を使う。
しかし、それだけでは無い。
元太は優真に、祓魔師ヒデキとの戦闘の報告をしていたのだ。
「はぁ.......ただでさえヒデキとの戦闘に疲れてるのに戦闘の跡が大きかったせいで滅茶苦茶怒られちゃったなぁ.......」
いつも無駄に元気な元太が、今は珍しくゲンナリしている。
.......元太から"元気"を取ったら何が残るのだろうか?
とまぁ、冗談はさておき、元太は優真に、こっ酷く叱られてしまた。
理由は元太が言っていた通り戦闘による周りへの被害だ。
元太は、いつも周りへの被害を考えずに戦っているので、優真に念押しに釘を刺されたのだが、つい熱が入ってやり過ぎてしまったのだ。
「それにしても.......やっぱ俺って強くなったんじゃね?」
元太は、自分の手を開いたり閉じたりしながら、改めて自分の力を確認した。
確かに、元太は元の世界に戻ってから、かなりの実力をつけた。
「あの時、優真に修行の手伝いをお願いして良かったぜ」
元太が、ここまで実力を付けることが出来なのには理由がある。
優真に修行の手伝いをしてもらったからだ。
「ふっ.......懐かしいな.......」
元太は、まるで大昔のことを思い出しているように、懐かしんでいた。.......まぁ、実際は1ヶ月ほど前のことだが.......
これからする話は、元太が"神"に匹敵する力を手にする為の、笑いあり涙ありの物語である。
.......あ、やっぱり笑いしかないかも。
◇
ここは優真の家のリビング。
そこには、いい歳した男が泣きわめいていた。
「くそぉー!」
「元太、突然叫んでどうした?.......あ、いつもの事か」
何故かは知らないが、元太は大粒の涙を大量に流しながら叫んでいた。
そして俺は、その姿を見ていられず、何があったのか話を聞くことにした。
話を聞いてくれて嬉しかったのか、元太は顔を"パァ"っと明るくさせて顔を上げた。
「てか男の涙とか需要ないから止めてくれ。あとカーペットが汚れる」
「珍しく優しくしてくれたと思ったら、いつも通りの辛口な優真くんだったな。止まった涙がまた溢れ出しそうだぜ.......」
まずい.......このままでは、折角止まった元太の汚い.......コホン、家のカーペットが"男の涙"で濡れてしまう。それだけはなんとしてでも回避しなければ.......
「じょ、冗談だって.......それで何があったんだ?」
「じ、実はな.......」
俺が何があったのか聞いたら、元太は渋々だが何があったのか答えた。.......さっきは、あんなに嬉しそうにしてたのに何で言いにくそうにしてるんだ?.......まぁ、いいか。
5分ほどの話を聞き終わった後、取り敢えず俺は爆笑した。
泣いていた理由が面白かったからだ。
「わ、笑うんじゃねぇよ!折角、勇気を出して言ったのによう.......」
「ご、ごめんって.......ぷぷっ.......でも、しょうが無いだろ?.......だって初めて会った妖怪に挑んだら返り討ちにあって殺らせそうになった所を美人な祓魔師に助けて貰ったけど、戦闘中に破れたズボンの中身を見られて笑われた、何て聞いたら笑うだろ!あはははは!やべっ笑いが止まらねぇ!あはははは!」
元太は、自分が泣いた理由を改めて聞いて、顔を真っ赤にしながら「う、うるせぇ!」と言った。
「だ、だってよ!別に俺のが小さいわけじゃないんだぞ!その妖怪の能力で小さくされたんだよ!」
「あははは!妖怪に自分の"息子"をピンポイントに小さくされたとか聞いたことねぇぞ!あははは!」
「く、くそぉ.......」
元太は、拳を強く握りながら涙目で悔しがっていた。
そして、しばらく元太が恥ずかしさや悔しさで悶えている時、突如、覚悟を決めた顔をした。
「ふぅ.......こんなに笑ったのは久しぶりだなぁ.......ん?どうした?そんな覚悟を決めた顔をして」
「.......あの妖怪は.......俺が絶対に倒す!優真!」
「ん?なに?」
元太が、"珍しく"真剣な顔をしたので、俺は"珍しく"元太の話を真面目に聞くことにした。
「俺を鍛えてくれ!あのクソ妖怪に勝てるくらいにだ!」
読者の皆様、お久しぶりです。
約1ヵ月ぶりの投稿ですが"元太の修行物語①"はどうでした?
イイネ、コメントをして頂けると嬉しいです。
今回の題名は"元太の修行物語①"ですが、題名通り、しばらくは元太を中心にした修行物語を書くことにしました。
その理由なんですが105話~109話までの元太VSヒデキの戦いで元太の覚醒後の戦闘能力で出してしまいました。
まぁ、いつも通りノリですね!w
だから、息抜きも含めて優真の物語をお休みにし、元太の物語を書くことにしました。
文面の雰囲気が変わったり、違和感があったりするかもしれませんが、これからも「異世界に召喚された殺し屋は自由に生きる」をよろしくお願いします!
と言って、元太は腕を真っ直ぐ上に伸ばし、大きなあくびをした。
元太はヒデキとの戦闘で疲れているのだろう。無理もない。ヒデキとの戦闘で使う予定が無かった"神化"を使ったのだ。
この技は、どれだけ強靭な肉体を持っている人間でも使うのには相当な精神力と体力、そして魔力を使う。
しかし、それだけでは無い。
元太は優真に、祓魔師ヒデキとの戦闘の報告をしていたのだ。
「はぁ.......ただでさえヒデキとの戦闘に疲れてるのに戦闘の跡が大きかったせいで滅茶苦茶怒られちゃったなぁ.......」
いつも無駄に元気な元太が、今は珍しくゲンナリしている。
.......元太から"元気"を取ったら何が残るのだろうか?
とまぁ、冗談はさておき、元太は優真に、こっ酷く叱られてしまた。
理由は元太が言っていた通り戦闘による周りへの被害だ。
元太は、いつも周りへの被害を考えずに戦っているので、優真に念押しに釘を刺されたのだが、つい熱が入ってやり過ぎてしまったのだ。
「それにしても.......やっぱ俺って強くなったんじゃね?」
元太は、自分の手を開いたり閉じたりしながら、改めて自分の力を確認した。
確かに、元太は元の世界に戻ってから、かなりの実力をつけた。
「あの時、優真に修行の手伝いをお願いして良かったぜ」
元太が、ここまで実力を付けることが出来なのには理由がある。
優真に修行の手伝いをしてもらったからだ。
「ふっ.......懐かしいな.......」
元太は、まるで大昔のことを思い出しているように、懐かしんでいた。.......まぁ、実際は1ヶ月ほど前のことだが.......
これからする話は、元太が"神"に匹敵する力を手にする為の、笑いあり涙ありの物語である。
.......あ、やっぱり笑いしかないかも。
◇
ここは優真の家のリビング。
そこには、いい歳した男が泣きわめいていた。
「くそぉー!」
「元太、突然叫んでどうした?.......あ、いつもの事か」
何故かは知らないが、元太は大粒の涙を大量に流しながら叫んでいた。
そして俺は、その姿を見ていられず、何があったのか話を聞くことにした。
話を聞いてくれて嬉しかったのか、元太は顔を"パァ"っと明るくさせて顔を上げた。
「てか男の涙とか需要ないから止めてくれ。あとカーペットが汚れる」
「珍しく優しくしてくれたと思ったら、いつも通りの辛口な優真くんだったな。止まった涙がまた溢れ出しそうだぜ.......」
まずい.......このままでは、折角止まった元太の汚い.......コホン、家のカーペットが"男の涙"で濡れてしまう。それだけはなんとしてでも回避しなければ.......
「じょ、冗談だって.......それで何があったんだ?」
「じ、実はな.......」
俺が何があったのか聞いたら、元太は渋々だが何があったのか答えた。.......さっきは、あんなに嬉しそうにしてたのに何で言いにくそうにしてるんだ?.......まぁ、いいか。
5分ほどの話を聞き終わった後、取り敢えず俺は爆笑した。
泣いていた理由が面白かったからだ。
「わ、笑うんじゃねぇよ!折角、勇気を出して言ったのによう.......」
「ご、ごめんって.......ぷぷっ.......でも、しょうが無いだろ?.......だって初めて会った妖怪に挑んだら返り討ちにあって殺らせそうになった所を美人な祓魔師に助けて貰ったけど、戦闘中に破れたズボンの中身を見られて笑われた、何て聞いたら笑うだろ!あはははは!やべっ笑いが止まらねぇ!あはははは!」
元太は、自分が泣いた理由を改めて聞いて、顔を真っ赤にしながら「う、うるせぇ!」と言った。
「だ、だってよ!別に俺のが小さいわけじゃないんだぞ!その妖怪の能力で小さくされたんだよ!」
「あははは!妖怪に自分の"息子"をピンポイントに小さくされたとか聞いたことねぇぞ!あははは!」
「く、くそぉ.......」
元太は、拳を強く握りながら涙目で悔しがっていた。
そして、しばらく元太が恥ずかしさや悔しさで悶えている時、突如、覚悟を決めた顔をした。
「ふぅ.......こんなに笑ったのは久しぶりだなぁ.......ん?どうした?そんな覚悟を決めた顔をして」
「.......あの妖怪は.......俺が絶対に倒す!優真!」
「ん?なに?」
元太が、"珍しく"真剣な顔をしたので、俺は"珍しく"元太の話を真面目に聞くことにした。
「俺を鍛えてくれ!あのクソ妖怪に勝てるくらいにだ!」
読者の皆様、お久しぶりです。
約1ヵ月ぶりの投稿ですが"元太の修行物語①"はどうでした?
イイネ、コメントをして頂けると嬉しいです。
今回の題名は"元太の修行物語①"ですが、題名通り、しばらくは元太を中心にした修行物語を書くことにしました。
その理由なんですが105話~109話までの元太VSヒデキの戦いで元太の覚醒後の戦闘能力で出してしまいました。
まぁ、いつも通りノリですね!w
だから、息抜きも含めて優真の物語をお休みにし、元太の物語を書くことにしました。
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