異世界に召喚された殺し屋は自由に生きる
83話 優真の力の象徴
「せめてマスターが来るまでの時間稼ぎをしましょうか。」
そして第2ラウンドが始まった。
まず、ナビが先制攻撃を仕掛けた。
ナビは八岐大蛇の真上に核爆弾を創造し、爆破させて、その後クミホが八岐大蛇を結界で覆った。
結界で覆われた影響で八岐大蛇は核爆弾の攻撃を防ぐ事が出来なかった。何故なら、クミホが張った結界には特殊な効果があるのだ。
それは結界内では魔力や神力を全く使えないという効果があるのだ。
だから、八岐大蛇は防御する事が出来なかったのだ。だが、一瞬で再生するから意味は無い。
「このままいけば優真が来るまでの時間稼ぎは出来そうじゃな。」
クミホがこういう事を言うとは、かなり優真の事を信頼しているようだ。それも、そのはずだ。
クミホはずっと優希の中で過ごしていたから、優真の事も見ていたのだ。だから優真の実力はよく分かっている。
ちなみにクミホからの優真への第一印象は"化け物"だ。
爆撃の煙が晴れた後、そこには何事も無かったかのように八岐大蛇が立っていた。
「やっぱり時間稼ぎは無しです.......」
突然、ナビが時間稼ぎをやめると言った。
「え、えっと.......何故じゃ?」
急にナビが時間稼ぎをやめると言い出したので、クミホは恐る恐る聞いた。何故ならナビから、とてつもない神力が溢れ出しているからだ。
「ただの意地です!あんな知性の欠片も無い、ただの化け物に勝てないのが許せないのです!」
ただの意地なのだそうだ.......意外とナビも負けず嫌いだったようだ。
そしてクミホは「こんな時に何故、意地をはるのじゃ.......」と額を抑えながら言っていた。
「1発でかいのをお見舞いしてやるので、クミホさんは少し離れてください。」
「う、うむ。」
と、一言返事をしてクミホは後ろに下がった。
そしてナビは両腕を前に出して、詠唱を始めた。
『全てを消滅せし終焉の神の力をもって、我に仇なす愚か者を、その身の一片も残さず滅せよ』
そして私は一呼吸空け、人間の言葉ではない謎の言語で、とある神の名を唱えた。
『汝の名は終焉神シヴァ』
その時、空から赤黒い靄がかかっていて、体の周りからは真っ赤な稲妻が走っている黒龍が現れた。
「あ、あれは絶対に呼んではいけない存在じゃ.......」
クミホは恐怖のあまり、足がガクガクに震えていた。だが、私はクミホの肩に手を置き、大丈夫だと伝えた。
「あの黒龍はマスターの力そのものです。だから大丈夫ですよ。」
龍とは憤怒や力を象徴するから、優真にはピッタリだ。
「あ、あれが優真の力その物じゃと?」
クミホは優真の認識を改めた。普段は神の威厳など全く無い、ただの少年にしか見えないが、その正体は紛れもない化け物だという事を。
今更だがクミホが優真たちに馴染んでいるのには理由がある。それは最初に優真とナビに会った時、会話を簡単に進められるように妖術を使ったからである。
だが、この力を見た時、クミホは思った。これが本物の圧倒的強者だと.......そして自分の妖術は全く効いてなく、あえて効いているフリをしているだけだと言うことを.......
「ははは.......儂も強者の内に入っていると思ったが、まだまだじゃな。.......」
「確かにそうですね。ですが最初に言っておきますが、私はマスターの力を無理やりここに顕現させているだけであって、私の力は全く含まれていません。ちなみに終焉神シヴァとはマスターの神名です。」
だが、それでもナビも化け物である事に変わりはない。
そしてナビとクミホが会話している間に黒龍に変化が起きた。
黒龍が口を大きく開いて、ブレスを放とうとしているのだ。
そしてそれに合わせて八岐大蛇も8つの内7つの首を使い、ブレスを放とうとしていた。
そして両者の準備が整い遂に放たれた。
その瞬間、世界は光に包まれた。
投稿が遅れてしまってすみません<(_ _*)>
最近忙しくて色々と大変なんですよね。
これから投稿が遅れることがあるかもしれませんが出来るだけ毎日投稿します。
ちなみに今回、初めて詠唱を書いてみたんですがどうでしたか?変じゃなかったらイイネを下さいね( ﹡・ᴗ・ )b
これからも「異世界に召喚された殺し屋は自由に生きる」をよろしくお願いします!
そして第2ラウンドが始まった。
まず、ナビが先制攻撃を仕掛けた。
ナビは八岐大蛇の真上に核爆弾を創造し、爆破させて、その後クミホが八岐大蛇を結界で覆った。
結界で覆われた影響で八岐大蛇は核爆弾の攻撃を防ぐ事が出来なかった。何故なら、クミホが張った結界には特殊な効果があるのだ。
それは結界内では魔力や神力を全く使えないという効果があるのだ。
だから、八岐大蛇は防御する事が出来なかったのだ。だが、一瞬で再生するから意味は無い。
「このままいけば優真が来るまでの時間稼ぎは出来そうじゃな。」
クミホがこういう事を言うとは、かなり優真の事を信頼しているようだ。それも、そのはずだ。
クミホはずっと優希の中で過ごしていたから、優真の事も見ていたのだ。だから優真の実力はよく分かっている。
ちなみにクミホからの優真への第一印象は"化け物"だ。
爆撃の煙が晴れた後、そこには何事も無かったかのように八岐大蛇が立っていた。
「やっぱり時間稼ぎは無しです.......」
突然、ナビが時間稼ぎをやめると言った。
「え、えっと.......何故じゃ?」
急にナビが時間稼ぎをやめると言い出したので、クミホは恐る恐る聞いた。何故ならナビから、とてつもない神力が溢れ出しているからだ。
「ただの意地です!あんな知性の欠片も無い、ただの化け物に勝てないのが許せないのです!」
ただの意地なのだそうだ.......意外とナビも負けず嫌いだったようだ。
そしてクミホは「こんな時に何故、意地をはるのじゃ.......」と額を抑えながら言っていた。
「1発でかいのをお見舞いしてやるので、クミホさんは少し離れてください。」
「う、うむ。」
と、一言返事をしてクミホは後ろに下がった。
そしてナビは両腕を前に出して、詠唱を始めた。
『全てを消滅せし終焉の神の力をもって、我に仇なす愚か者を、その身の一片も残さず滅せよ』
そして私は一呼吸空け、人間の言葉ではない謎の言語で、とある神の名を唱えた。
『汝の名は終焉神シヴァ』
その時、空から赤黒い靄がかかっていて、体の周りからは真っ赤な稲妻が走っている黒龍が現れた。
「あ、あれは絶対に呼んではいけない存在じゃ.......」
クミホは恐怖のあまり、足がガクガクに震えていた。だが、私はクミホの肩に手を置き、大丈夫だと伝えた。
「あの黒龍はマスターの力そのものです。だから大丈夫ですよ。」
龍とは憤怒や力を象徴するから、優真にはピッタリだ。
「あ、あれが優真の力その物じゃと?」
クミホは優真の認識を改めた。普段は神の威厳など全く無い、ただの少年にしか見えないが、その正体は紛れもない化け物だという事を。
今更だがクミホが優真たちに馴染んでいるのには理由がある。それは最初に優真とナビに会った時、会話を簡単に進められるように妖術を使ったからである。
だが、この力を見た時、クミホは思った。これが本物の圧倒的強者だと.......そして自分の妖術は全く効いてなく、あえて効いているフリをしているだけだと言うことを.......
「ははは.......儂も強者の内に入っていると思ったが、まだまだじゃな。.......」
「確かにそうですね。ですが最初に言っておきますが、私はマスターの力を無理やりここに顕現させているだけであって、私の力は全く含まれていません。ちなみに終焉神シヴァとはマスターの神名です。」
だが、それでもナビも化け物である事に変わりはない。
そしてナビとクミホが会話している間に黒龍に変化が起きた。
黒龍が口を大きく開いて、ブレスを放とうとしているのだ。
そしてそれに合わせて八岐大蛇も8つの内7つの首を使い、ブレスを放とうとしていた。
そして両者の準備が整い遂に放たれた。
その瞬間、世界は光に包まれた。
投稿が遅れてしまってすみません<(_ _*)>
最近忙しくて色々と大変なんですよね。
これから投稿が遅れることがあるかもしれませんが出来るだけ毎日投稿します。
ちなみに今回、初めて詠唱を書いてみたんですがどうでしたか?変じゃなかったらイイネを下さいね( ﹡・ᴗ・ )b
これからも「異世界に召喚された殺し屋は自由に生きる」をよろしくお願いします!
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