異世界に召喚された殺し屋は自由に生きる

S・R

80話 封印が解けてしまったようだ

「まぁ、色々と驚いた事はあったのじゃが、そろそろ封印が解けるようじゃから、戦闘準備をせねばのう。」



と言って、戦う準備をしようとしたクミホだったが、次の俺の一言で固まった。



パリンッ!



その時、まるで卵が割れたような音がした。そしてその音の正体は.......



「あ.......すまん。卵みたいなの割っちまった.......テヘッ!」



それを見たナビとクミホは雷が自分に落ちたような表情をした。



何故なら、ダイダラボッチと八岐大蛇が封印されている物が、その卵のような物だからだ。



「何やっとんのじゃあーー!!」



「マスターてたまに変なことをやらかしますよね。」



どうやら、やはり俺はやらかしたようだ。.......いや、分かっててやったんだけどな!



だが、後悔はしていない!それに、どうせ後から戦うんだから、それが少し早くなるだけだ。



「後で、しばくからのう。」



「マスター.......後でお仕置きです。」



とはいえ、全く反省した様子も無いようなので、俺は更に怒られてしまった。



そして俺は後でお仕置きをされるようだ。何をされるのやら.......想像するだけで興奮するぜ!ハァハァハァハァ.......



冗談はさておき、俺は巫山戯た態度を直ぐに切り替え、気を引き締めた。



「来るぞ!」



そして俺、ナビ、クミホは緊張した表情をしながら、自分の武器や拳を構えた。



ゴォァアアアアア!!!



ギュオオオオオン!!!



とうとう、ダイダラボッチと八岐大蛇の封印が解けてしまったようだ。



俺は刀を取り出し、ナビは指に穴が空いたグローブを付けた。そしてクミホは指を"パチン"と鳴らし、自分の周りに青い炎を浮かばせた。



「俺はダイダラボッチを殺る。ナビとクミホは2人で八岐大蛇を殺れ。」



それを聞いたナビとクミホは一言「はい。」「分かったのじゃ。」と言い、2人は八岐大蛇の方に走っていった。



そして俺はダイダラボッチに向かって刀を構えた。



「そんじゃ、殺るか!」



久々に本気で戦えるかもしれない敵が現れたので、あまり良くないかもしれないが、俺は少し楽しんでいた。



そして俺は魔法名を唱えて、刀に付与をした。



「エンチャント【再生不可】」



俺は相手が再生出来ないように、再生不可のエンチャントを刀に施した。



ちなみに俺が鑑定した時の、ダイダラボッチのステータスがこれだ。



ダイダラボッチ
無性 4532歳 妖怪族
HP 測定不能
MP 測定不能
筋力 測定不能
防御 測定不能
俊敏 測定不能

固有スキル
破壊本能 超再生 主人公補正

称号
主人公 破壊者 神殺し 神喰らい



破壊本能・・・本能のままに破壊の限りを尽くす。物を壊せば壊すほどステータスが倍になる。

主人公補正・・・相手が強ければ強い程、ステータスが上がる。



これを見た時の俺の気持ち分かります?こんな化け物をナビとクミホに任せられる訳ねぇよな?しかも破壊本能は何とか解析出来そうだけど、主人公補正とか全く出来てねぇし.......



何が主人公補正だ!ダイダラボッチが主人公とか意味わかんねぇし!主人公は俺だよ!俺!



「はぁ.......えっと…何故、ダイダラボッチの称号に主人公があんだよ.......しかも神殺しと神喰らいって何だよ!」



まぁ、本気で殺り合えるから、めちゃくちゃ嬉しいけどな。



まずは異界を作って、そこで戦うか。



「【異界創造】」



そして俺は創造の力を使い、強度が高い異界を作った。



俺は魔力に全く制限が無く、しかも神力にも制限が無いから、異界くらいなら簡単に作れるのだ。



さすがに世界を作ることは出来ないけどな。



「それじゃあ、俺が作った異界で戦おうじゃないか。」



俺は"パチン"と指を鳴らし、ダイダラボッチと俺を異界に転移させた。






はい.......ダイダラボッチの称号に何故、主人公が載っているのか気になる人も居ますよね?なので説明したいと思います。それはですね.......気分です!気分!基本的にこの作品は作者の気分によって作られるので、たまに変なキャラが出てきます。もちろん手抜きは絶対にしませんよ。ちなみに気分が乗ればダイダラボッチの話も書くかもです!



そして読者の皆様、これからも「異世界に召喚された殺し屋は自由に生きる」をよろしくお願いします!

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