異世界に召喚された殺し屋は自由に生きる

S・R

72話 禍神

「邪魔だ。失せろ。」



俺は赤黒いオーラを右手に纏って周りに放った。終焉魔法を使ったのだ。そして周にいる敵を全てこの世から存在ごと消した。



「雑魚が群がりやがって.......邪魔するやつは容赦しねぇからな。」



そう言って周りを見渡したが、さっきの魔法で全員死んでしまったのか人影すら見えなかった。



「まぁ、走ってればいつかは見つかるだろう。」



そして俺は走るのを再開した。だがいつまで経っても敵は全く見当たらなかった。



「あれー?そこまで範囲広げてないんだけどなー。まぁ、敵がいないならそれはそれでいいか。そんじゃ、もっとペースを上げるか。」



そして俺は走るペースを上げた。今更だが俺が今向かっているところは、東京スカ〇ツリーだ。そして俺が未だに現地につかないのには理由がある。



東京スカ〇ツリー周りには強力な結界が張ってあるのだ。そのせいで覇神である俺が足止めをされてるのだ。



そしてこの結界は空間を歪めて距離を変えることができる。そのせいでいつまでも辿り着かず足止めを食らっている。



「俺を足止めできるほどの結界を張れるなんてよっぽどの化け物だな。まぁ、俺も人のこと言えねぇけどな。」





優真が走っている時、とある男が優真の事を監視していた。



「ふむ。相手側にも我と同じように神に近しい者が居るようだな。」



そしてこの謎の男は「くくく.......久しぶりに楽しめそうだな。」と言って楽しそうに笑っていた。



謎の男が1人で楽しそうにしている時、全身真っ黒な男が跪いて報告をしに来た。



「主様、侵入者が結界を破壊しながら、こちらに向かって来ています。」



「知っている。あれは我が殺っておくから貴様らは大人しくしているが良い。」



そして全身真っ黒な男は「はっ」と一言言って消えようとしたが、後ろから1人の美しい女性に頭を鷲掴みにされて握り潰された。



「ふふふ、こんな雑魚相手にマスターが出るまでもありませんね。」



「貴様は何者だ?我は禍神、ただの禍神だ。名はない。」



と言って自己紹介をした。そして禍神は女性の体と顔を舐め回すように見て。この世と思えないほど醜く顔を歪めた。



「貴様はなかなか美しいな。この我の女にしてやろう。」



「私はナビです。それと女性を口説くなら、自分の顔を鏡で見てからにした方がいいですよ?それと私には心に決めた方がいるので無理です。それにあなたは私に殺されますからね。」



なんの感情も篭ってない声で禍神を貶した。そしたら禍神は元々醜かった顔が怒りで更に顔が醜くなった。



「貴様は余程死にたいらしいな!なら貴様の体をバラバラにしたあと、その心に決めた奴とやらに見せつけてやる!」



「バラバラにされるのは貴方ですよ?」



「.......死ね!」



そしてナビと禍神の戦いが始まった。

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