異世界に召喚された殺し屋は自由に生きる

S・R

42話 ミーシャ神族になる!あれなんか違くね?

 ミルティアが精神世界で試練を受けている間、ミーシャも魔力操作の訓練をし、直ぐに魔力操作のスキルを取得することに成功した。

「思ってたよりも簡単だった。」
「さすがミーシャだな。それじゃあ次の特訓をやるか。」
「分かった。それで何をやるの?」

 ミーシャは、首をこてんと傾げて、優真に質問した。

「次は俺が神気を流し続けるから、それをコントロールしてみろ。これが出来るようになったら、ミーシャに合った神に進化できる。」

 神という存在を一言で説明すると、神気を操作できる種族だ。だから、神気さえ操る事が出来れば神族になれる。
 人種が神族になる一番簡単な方法は、神気を操作できる神族が、神族になりたい人種に神気を流し込み、

「分かった。」
「それじゃあ流すぞ。」

 と言って、優真はミーシャの手を取り、神気を流し始めた。

「ん…難しい。」

 さすがのミーシャでも、神気を操作することは難しいようだ。
 神気を操ることは魔力を操ることよりも、
ずっと難しい。それも当たり前だろう。神気の操作を簡単に出来てしまったら今頃、世界の殆どの種族が神族になっているだろう。

「でも出来ないことはない。」

 そしてミーシャの次の特訓が始まり、ミルティアの特訓が終わる少し前に、神気を操れるようになった。しかも、たった一日で.......これは、さすがの優真も予想外だったようだ。

「1日で神気を操作出来るようになるなんて俺でも思わなかったな。」
「優真に褒めてもらいたいから。」

 そう言って、ミーシャは頭を優真の方に向けた。
 褒めてもらうために、神気を操作できるようになれれば、誰でも神族になれるぞ.......だが、ミーシャの気持ちに答えなければな。
 そう考えた優真は、ミーシャに手招きした。

「もう少し近くに寄れ。」
「うん!」

 俺はミーシャの頭を撫でた。
 そしてミーシャは気持ちよさそうに目を細め、優真に体を預けた。

「ん?ミルティアが終わったみたいだな。」

 そして丁度ミルティアの特訓が終わり、ひたすら魔物たちと殺し合うという特訓をミルティアさせた。
 そしてミーシャも、次の特訓をすることにした。

「どうすれば進化できるの?」
「自分の神気を身体中に馴染ませろ。それに合わせて体も変化するから進化出来るよ。」
「分かった。」

 そう言って、ミーシャは神気を最大まで上げ、身体中に馴染ませた。
 そしてミーシャの体から、禍々しい光が放たれた。

「なんか強くなった気がする。」

 特に見た目の変化は無いが、中身は全くの別物のようだ。
 進化する前とは、比べ物にならない程、魔力が上がっている。

「ステータスを見てみろ。神族になってるはずだから。」
「分かった。」

 そしてミーシャはステータスを開いた。
 だが、ミーシャが進化した種族は、神族ではなかった.......

ミーシャ
女 380歳 邪神族
HP 測定不能
MP 測定不能
筋力 ∞
防御 ∞
俊敏 ∞
邪気 測定不能

固有スキル
不老不死 全魔法 概念魔法 邪眼  

限界突破 神気操作 精神統一・・・自分の集中力を最大まで上げられる。

邪気操作・・・邪気を操作できるようになる。

スキル
身体強化Lv10

称号
魔王 歴代最強の魔王 封印されし者  

優真の妻 死神の寵愛 邪神に進化した者

「なんで邪神?」

 と言って、目をパチクリさせた。

「さぁ?まぁ強くなったからいいんじゃないか?」
「そうだね。」

 優真とミーシャは、こんな気楽な事を言っているが、邪神は神々の反逆者なので、これを知られたら大変な事になる。だが覇神である優真と神王級の中で、最も最強に近い万物神のアルテもいるし、ミーシャも邪神という神王級と同等の力を手に入れたから、優真達に手を出せるやつは、全く居ないだろう。
 ちなみに神族は下級神から覇神級まである。

覇神級・・・優真

神王級・・・ミーシャ、アルテ

最上級神

上級神

中級神

下級神

 そして、さらに10年の月日が経った.......

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