20話 ダンジョン脱出

　あれから1ヶ月の月日が経った。そして、その1ヶ月の間に色々あった。

「すーすー…むにゃむにゃ。」
「また俺の隣で寝てるのかよ。まぁ可愛いからいいか。」

　俺とミーシャは恋人同士になったのだ。なんでもミーシャの一目惚れだそうだ。ミーシャの封印を解いて約1週間がたった頃、俺が風呂を作ってその後、優真が風呂に入ってる間に、ミーシャが入ってきて俺を誘惑し、我慢できずに、そのまま大人の関係になってしまい俺から告白したのだ。

「本当？嬉しい/////」
「うおっ！起きてたのかよ。」
「起きてた。」
「それじゃあ着替えろ。今日このダンジョンからですからな。」
「分かった。」

　そう言ってミーシャは着替えた。

「そういえば俺が元の世界に帰る時、着いてくるのか？」
「当たり前。どこまでもついて行く。」
「.......ありがとう。

　優真は照れたように顔を赤くし、頬を描きながら返事をした。

「それじゃあ行くか。」
「うん。」

　今、俺達はダンジョンの外に出るための転移陣の前に居る。

「大丈夫だ。俺達なら、どんな事でも乗り越えられる。一緒に俺の居た世界に帰ろう。」

「うん！」

　そして優真とミーシャは、魔法陣の光に包まれて消えていった。その時、世界に2人の化け物が放たれたのだった。

「やっと外に出られたー！」
「出られたー。」
「もう少しリアクションないのかよ…ミーシャはだいたい300年…「レディーの年齢を言うのは禁止。」…はい·····すみません。」

　俺達が下らない会話をしている時「グォォ！」と、大きな鳴き声が聞こえてきた。

「ん？なんだ？あれはドラゴン？何でこんなとこにいるんだ？」
「あれはレッドドラゴン。普通の人間からしたら強いけど私達にとっては雑魚。」
「だな。すぐ終わらせるか。」

　そう言った後、俺は1本の刀を取り出した。

死刀 村雨ムラサメ

レア度　創世級

効果
治癒不能　不壊　自動洗浄　絶対切断　　

魂保管･･･殺した相手の魂を保管出来る。

「さて、やるか。」

　そして俺は刀を振り下ろした。
　そしたらレッドドラゴンは剣を振り下ろした時の風圧でレッドドラゴンドラゴンがしょうめつしてしまった。
　しかも、それだけではない.......

「やりすぎちゃった…ﾃﾍｯ」
「やりすぎ…」

　今、優真達の目の前に広がっているのは森ではなく、辺り一面に荒れた土地と、真ん中に大きな地割れが起きた後のような亀裂が走っていた。もちろんレッドドラゴンと、その近くにいた魔物も消滅してしまった。

「うん…まぁいっか！それじゃあミーシャ近くの街に行こーぜ。」
「うん。」

◇

　とある国の重鎮達が集まった会議で、とある事件の話がされていた。

「皆は知っているか？魔の森と呼ばれる強力な魔物が蔓延る森が消えた事は。」
「もちろん知っている。そして真ん中には大きな亀裂が出来ているらしい。」
「これは魔王の仕業だ！早急に手を打たねば！」
「安心しろ。我らには勇者様がいる。」
「おー！そうだ！我らには勇者様達がいる！魔王など恐るに足らん！」
「そうだそうだ！」

　と、国の重鎮達は話し合いをしているが、あの森を消したのは、神である優真と、歴代最強の魔王であるミーシャだから、勇者ではどうにもならないことは誰も知らない…

◇

そして優真達は…

「ﾊｯｸｼｮﾝ！誰か俺の噂をしてるな。フフン！俺も有名になったものだな！」
「なってない。」
「少しはのってくれてもいいじゃん。つれないなー…」
「そんな事はいいから早く行こ。」
「はーい。」